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「CC」スマホでイメチェンを図るシャオミ、標的はファーウェイの「nova」:山根博士のスマホよもやま話

スマートフォンのシェアはアップルに肉薄

山根博士 (Yasuhiro Yamane), @hkyamane
2019年8月19日, 午前11:10 in mobile
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シャオミが7月に発表した「CC9」は従来のシャオミのスマートフォンのイメージを一新させる製品です。スペックを見るとSoCにSnapdragon 710を採用したミッドハイレンジモデルであり、同社の「Mi9 SE」などと性能は変わりません。しかしフロントカメラは3200万画素と、同社の上位モデル「Mi9」の2000万画素、「Mi MiX 3」の2400万画素などより高くなっています。CC9はフロントカメラ性能でシャオミの最上位モデルとなるわけです。

CC9xiaomi

本体カラーは「白色恋人」「深藍星球」「暗夜王子」の3色。この美しさを感じさせる名前のつけ方を見ても、CC9はシャオミの従来の製品とは異なる方向性の製品であることがわかります。ちなみに白色恋人はずばり、「白い恋人」からインスパイアした名前でしょう。シャオミのイメージといえば「ハイスペック」「低価格」ですが、裏を返せば「安さが売りもの」という見方もできます。実際のところ、シャオミを持つことを「ファッション」と思える消費者は多くないでしょう。ブランド力という点でシャオミはiPhoneやOPPO、Vivoに追いついていないのです。

CC9xiaomi

CC9はそんなシャオミのブランド力の弱さを一新させるべく生まれた製品です。CC9には「Meitu」バージョンも用意されます。これはセルフィー特化のスマートフォンとして一定の評価を受けつつも、2018年11月にシャオミにスマートフォン部門を売却したMeituのブランドを冠した初の製品です。CC9 MeituバージョンはカメラUIもMeituの旧製品に合わせており、Meituの美顔アプリがそのままビルトインされているなどMeituの製品に合わせた仕上げになっています。CC9で若いユーザー層を引き付け、CC9 Meituバージョンではさらに美顔モードにこだわりを持つ女性層の興味を惹く戦略で、シャオミファンを増やそうという考えなのです。

CC9xiaomi

いち早くSnapdragonの最上位SoCを採用し、低価格で市場に製品を送り続けてきたシャオミですが、いまやハイスペック製品を生み出すメーカーのイメージは同じ中国のOnePlusに奪われています。そしてiPhoneのブランドは中国でも絶大を誇り、OPPOとVivoはセルフィーカメラの強さから若者に人気です。気が付けばシャオミのユーザー層は価格を重視することから他社よりも年齢層が高くなり、しかも男性中心となっています。またファーウェイがライカのブランドでカメラフォンとしての地位をあっという間に築き上げたのに対し、シャオミのスマートフォンからは「これができる」という具体的なイメージがわきません。

CC9はメインカメラも4800万画素と高画質であり、2000元前後(約3万円)の価格からわかるようにカジュアルユース向けのカメラフォンの位置も狙っています。すでにこの市場にはOPPOとVivoの製品があふれていますが、OPPOは「Reno」でより高性能なカメラ端末を強化し、ファーウェイとライカのコラボに挑みをかけています。一方、ファーウェイはOPPOとVivoの得意とするカメラ強化のカジュアルフォン分野に乗り出し、「nova」シリーズを半年ごとにモデルチェンジしてユーザー層を拡大、いまやnovaはファーウェイの「P」「Mate」シリーズに並ぶ、3本目の柱にまで成長しています。

CC9xiaomi

シャオミのCCシリーズのターゲットユーザーは、このファーウェイのnovaと重なります。CC9は男性よりも女性を意識しつつ、フロントカメラだけではなくメインカメラも強化し、どのようなシーンでも手軽に美しい写真を撮影できるのです。しかも本体カラーは上品で、従来のシャオミのスマートフォンのイメージを大きく変えています。さらによりナチュラルな仕上げの美顔を好むユーザーにはMeituバージョンで応えます。

CC9xiaomi

世界のスマートフォン販売シェアでシャオミ、OPPO、Vivoの3社はサムスン、ファーウェイ、アップルに次ぐ4位グループを形成しています。iPhoneの販売台数が伸び悩んでいる今、新しいユーザー層を開拓することはシャオミにとって実現不可能と思われていた「アップル超え」を現実のものにできるかもしれません。カウンターポイントの調査では、2019年第2四半期のスマートフォンシェアはアップルが10.1%、シャオミが9.0%と、一昨年の11.3%、8.8%からその差は縮まり、わずか1.1%。出荷台数の差は410万台ほどに迫っています。

CC9xiaomi

とはいえシャオミにとってはOPPO、Vivoとの販売競争も気になるところ。シャオミの世界シェア4位は中国に次ぐ巨大なマーケット、インド市場でシェア1位がもたらしたものとも言えます。中国ではここのところOPPO、Vivoの下位に位置しており、東南アジアでも2社に苦戦。アナリスの調査によると、シャオミは東南アジア各国でOPPOを抜くことができていません。若者がこぞってスマートフォンを買い替えている新興国で販売数を伸ばすためにも、シャオミは新しいスマートフォン、すなわち「安さ」に代わる、新たな魅力を持った製品の投入が必要なのです。


CC9xiaomi

CC9で女性ユーザーの獲得に成功すれば、シャオミのユーザー層はさらなる広がりを見せるでしょう。ブランド力のアップはシャオミのスマート家電など、他の製品の販売増も期待できます。そしてその勢いを武器にヨーロッパの次は日本など、さらなる新興国への製品展開も行ってほしいものです。




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関連キーワード: android, cc9, Meitu, mobile, xiaomi
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