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中日「ナゴヤドーム」の球速計測が正確な理由は、スピードガンを廃止したことにあった

テレビ中継で明らかにおかしい球速が出なくなるかも

中田ボンベ(Bonbe Nakata)
2019年9月7日, 午後02:30 in technology
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2019年シーズンから、中日の本拠地のナゴヤドームで「SpeedCatcher-Pro」という球速計測システムが用いられ、注目を集めています。球速の計測というと、レーダー照射式のスピードガンがおなじみですが、このSpeedCatcher-Proは画像処理技術を利用して計測するという、従来のスピードガンとは全く異なるアプローチのシステムです。

ボールの位置と距離・時間から速度を判定

SpeedCatcher-Proは愛知県名古屋市のウォンツが開発したシステムで、画像処理にはQoncept製のエンジンを使用しています。カメラで撮影した映像からボールの位置を60分の1秒単位で解析し、ピッチャーの手から離れたボールがミットに収まるまでの到達時間と距離から速度を計算します。ピッチャーからキャッチャーまでの全区間だけでなく、初速や終速を計測可能です。

従来のスピードガンの問題点を解消
従来のレーダー照射式のスピードガンは、「計測ミスが頻発する」という問題点がありました。というのも、無線通信の影響を受けやすいからです。

多くの人が集まる球場では、スマートフォンなどの電波の影響で計測の精度が下がってしまい、1試合で何度も正確に測れなかったり、計測漏れが起こったりするのです。プロ野球の中継で、実際の速度とは明らかに違う球速が表示されたときは、たいていこうした計測ミスによるものです。

また、レーダー照射式のスピードガンは常に投手に向けておく必要があるため、投球以外のボールの動きにも反応して誤計測することがあります。設置場所に関しても、球場によってまちまちなため、球場ごとに速度に差が出てしまうのも問題です。

しかし、画像処理での計測であれば、外来電波の影響は受けないため、正確に球速を測定できます。また、あらかじめ投球方向と計測開始エリアを指定しておくことで、誤計測を防ぐことも可能です。実際にSpeedCatcher-Proを導入したナゴヤドームでは計測ミスがなくなったそうです。

現在は屋内球場のみに対応していますが、今後は「屋外球場にも適用させ、スピードガンとの置き換えを目指す」とのこと。また、ステレオカメラのトラッキングデータを使った、「自由視点で見ることが可能な投球軌跡の再現システム」の提供も検討しているそうです。

球速は投手の能力を測るための大事なデータなので、より正確な計測が求められます。そのため、計測精度の高いSpeedCatcher-Proが、他の球場にも導入される可能性は高いでしょう。今後も、こうしたテクノロジーの進歩や新しい切り口での技術活用によって、野球がより面白いものになっていくといいですね。




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