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5Gで「未来の工場」を実現、ドコモ・ノキア・オムロンが共同実験

工場をフレキシブルに、熟練工の作業継承も

石井徹(TORU ISHII), @ishiit_aroka
2019年9月10日, 午後12:45 in 5G
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NTTドコモ、ノキアソリューション&ネットワークス、オムロンの3社は、5Gを活用した工場向けソリューションの実証実験を共同で行うと発表しました。

そうした課題や需要に対応できる「未来の工場」を実現しようというのが今回の取り組みです。9月10日に3社が実施した発表会では、2つのコンセプトが示されました。

■工場の設計をクリエイティブに

オムロンは1933年の創業時からファクトリーオートメーション(工場の自動化)を注力し、自動化をサポートする技術開発に力を入れてきました。

工場内でモノを輸送するロボットをすでに実用化済み。オムロンの工場ではロボットと人が同じラインで働くようになっています。

ドコモオムロンノキア

一方で、現在の運搬ロボットは低速で、展開できる数にも限界があります。ロボットや各種のセンサーを高度化するためには、現在のWi-Fiのスペックでは不十分だと、オムロンの福井氏は指摘します。

そこでオムロンが注目したのが5G。5Gには高速化だけでなく、超低遅延、多元接続(数百〜数千台の同時接続)といった特徴が盛り込まれています。

たとえばロボットでは、高速で動作させながら人との衝突を回避させるために、超低遅延な通信が欠かせません。そこに5Gを導入する意義があります。一度に制御できる台数を増やす上でも、5Gの多元接続が有利です。

オムロンが示す「未来の工場」のコンセプトの1つが、「レイアウトフリーの生産ライン」。製造する製品に応じて、 工場のレイアウトを自由に配置するというもので、多数のロボットと人間が共同で生産に携わるような場になります。通信はすべて無線を使うことで、生産量や生産するモノの種類に応じて、柔軟に設備を増強、変更できます。

ドコモオムロンノキア

オムロンの福井執行役員は「今までの生産設備は、常識的に考えて、固定の設備にギガビットのイーサネットを有線でつなぐもので、自由なレイアウトなど考えられなかった。それが5Gでは100Mbps程度なら出せると分かった」と語り、5Gの工場での活用に期待を述べています。

■AIで熟練工の技術を継承

未来の工場のもう1つのコンセプトは「AI/IoTによるリアルタイムコーチング」。製造業共通の課題「人手不足」の解決に技術を活用するものです。

工場の自動化が進んでいるとはいえ、多品種少量生産のラインなど、まだまだ人手に頼っている生産現場は多く存在します。その中で求められるのが、熟練工の技術の継承です。

ドコモオムロンノキア
ドコモオムロンノキア

そこで、熟練工の「わざ」を効率的に継承するために、5Gを活用します。行員の作業現場に多数のセンサーを設置。高精細なカメラ映像も伝送します。その映像やセンサーで得た情報を画像認識などのAI技術で解析し、作業手順を改良する方法を提案。作業者の手元のデバイスにリアルタイムで送信します。

オムロンの福井氏はこうした解析を行う場合、100か所以上のセンサーを設置する必要があるとして、5G導入の必要性を強調しました。

■少し先の5G技術へのチャレンジ

工場という特殊な環境での5G展開は、NTTドコモや通信機器を製造するノキアにとってもチャレンジングな取り組みと言えます。工場は無線電波にとってノイズとなる金属機器や人の動きが多く、基地局を置ける場所も限られています。そして要求スペックも業種によってさまざまで、高度な要件が求められる場合もあります。

また、超低遅延や多元接続は、5Gの技術的な特徴のなかでも、今まさに規格化に向けた議論が進められている分野。ドコモやノキアにとっては、実際の工場での実証実験を通して、技術的なノウハウを積み重ねたいという思惑があります。

NTTドコモの中村執行役員は「将来的にはマーケット的なビジネスチャンスを見出すべく、今の段階では技術的なハードルを解決するための知見を積み上げていく」と語りました。

三社はこれから、実証実験を重ねることで、今回提示した2つのコンセプトの具体化を目指します。オムロンの福井氏は11月に開催されるオートメーション技術の展示会「IIFES2019」でより具体化したコンセプトを提示したいと説明しました。



「TechCrunch Tokyo 2019」11月14日、15日に開催



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