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フォルクスワーゲンの新型EV「ID.3」市販モデル初公開 欧州では約360万円から

バッテリー(=航続距離と価格)は3種類から選べます

Hirokazu Kusakabe
2019年9月10日, 午後03:50 in Transportation
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自動車業界に激震が走ったディーゼル排出ガス不正発覚から4年。その間、フォルクスワーゲンは失地回復に向け、新型電気自動車の開発に心血を注いできました。その成果が製品としてついに公開されました。「ビートル」「ゴルフ」に続く新世代のフォルクスワーゲンを代表する車種となるべく期待を背負ったこの新型車は、「ID.3」と名付けられた5人乗りの電気駆動ハッチバックです。

もちろん、フォルクスワーゲンの市販EVはこれが初めてというわけではありません。現在も「ゴルフ」や「up!」といった既存車種を電動化したEVが販売されています。

しかし、ID.3はこれまでのように内燃エンジン搭載車をベースにしたEVではなく、当初からEV専用として開発されたプラットフォーム「MEB」を採用しています。

Volkswagen ID.3

既存のモデル、すなわち前輪車軸の前にエンジンとトランスミッションがあり、車体後部に燃料タンク、床下に排気管が備わるクルマに、これらに替わってモーターやバッテリーを搭載するとなると、どうしてもパッケージング面で妥協が避けられません。ID.3はEV専用プラットフォームを使うため、最初から効率的に、必要な電動コンポーネントの搭載のみを考えて設計されています。

排気管を通すためのでっぱりがないフロア下にはバッテリーパックが敷き詰められ、モーターは車体後部、荷室の下に置かれます。運転席の前にもう1基のモーターを追加して、4輪駆動にすることも考えられています。その際にも、エンジンから反対側の車輪に駆動力を伝えるプロペラシャフトは必要ありません。すべての駆動用コンポーネントは、ホイールベースの内側に収まっています。

これにより、フォルクスワーゲンのMEBを使ったモデルは、車体サイズの割に広い室内と、重心を低く中央に集めることによる優れた運動性能という(内燃エンジン車のEV化では望めないレベルの)利点が得られます。

Volkswagen ID.3

このMEBプラットフォームを使用する製品の第1弾として投入されるID.3は、3種類のバッテリー容量が用意され、それがそのまま車両価格に反映されます。つまり、1日の走行距離がそれほど長くなくても構わないという人なら、そのぶん出費が抑えられる、あるいは快適装備の充実などに予算を回せるというわけです。

Volkswagen ID.3

最も小さなバッテリー容量は45kWhで、これを搭載するID.3は1度の充電で走れる距離が330km(WLTP:際調和排出ガス・燃費試験法に基づく数字)に留まりますが、価格は3万ユーロ(約360万円)以下に抑えられます。その上の58kWhバッテリーを選ぶと、航続距離は420kmに伸びます。最も大容量となる77kWhのバッテリーなら、550kmの距離を走れます。もちろん、それだけの距離を走ったらその日のドライブは打ち止めというわけではなく、バッテリー残量がゼロになる前に100kWの急速充電器を使えば、30分間でさらに290kmの距離が走れるようになるとのことです。

ただし、2020年夏に納車が始まる最初のID.3は、初回限定特別仕様パッケージとも言うべき「ID.3 1st」になる予定で、3万ユーロで買えるID.3の発売はさらに先になります。

Volkswagen ID.3

既に欧州で予約受付が始まっているID.3 1stは、中容量の58kWhバッテリーのみとなりますが、装備の違いによって3つのグレードから選べます。ナビゲーション・システムやヒーター内蔵シート&ステアリング、18インチ・アロイホイールを装備するベーシックな仕様で、価格は「4万ユーロ(約475万円)以下」とされています。さらに上級グレードになると、照射範囲を自動制御するマトリックスLEDヘッドライトや、信号待ちで自動的に停止&再発進してくれるアダプティブ・クルーズ・コントロールも装備。最上級グレードでは、ステアリングまで制御する車線変更アシストや、視界にナビゲーションを表示するARヘッドアップ・ディスプレイなども追加されます。

Volkswagen ID.3

ホイールも19インチ、20インチとグレードに合わせて大きくなりますが、これは航続距離や乗り心地にも影響があるはずなので、大きい方が必ずしも良いとは言えません。いち早くフォルクスワーゲンの最新EVに乗りたいという熱望する人以外は、自分で装備やオプションが選べる通常モデルの発売を待つのも悪くないでしょう。

詳細なスペックがすべて明らかになっているわけではないものの、58kWhバッテリーを搭載するID.3 1stのモーターは、最高出力150kW(204ps)と最大トルク310Nmを発生して後輪を駆動します。通常モデルのパフォーマンスもこれに準じた数字になると思われますが、45kWhや77kWhのバッテリーを搭載するモデルのモーターが、これと同じパワーとトルクになるかどうかは、まだ分かりません。

Volkswagen ID.3

フランクフルト・モーターショー開幕前夜に初めて公開されたID.3の市販モデルは、現行フォルクスワーゲン車の面影を残しつつも、EVらしさを感じさせる小さめのフロントグリル(バンパー開口部の裏側にはラジエターが備わります)や、切り詰められた前後のオーバーハングが特徴的。フロントバンパーに型押しされたような模様や、ホイールのデザインもユニークです。

車両サイズは全長4261mm×全幅1809mm×全高1552mm。現行型ゴルフとほぼ同寸ですが(全高が少し高い)、ホイールベースは2765mmと、130mmも長くなっています。

Volkswagen ID.3

インテリアはすっきりしていますが、わりと保守的な印象。フォルクスワーゲンらしいとも言えますが。ドライバーの眼前に備わるディスプレイには、走行速度やバッテリー残量、ナビゲーションの指示など運転に必要な情報が表示されます。ダッシュボード中央には10インチ・タッチスクリーンを装備。こちらはナビゲーションの地図やインフォテインメント系を表示するほか、空調やシートヒーターの温度設定もこれによって行います。「ヘイ、ID」と呼びかけて、音声コマンドで操作することも可能です。

Volkswagen ID.3

最新のEVにしては、ボタンやスイッチの類が多く残っているように見受けられますが、その多くはタッチ感応ボタンで、ハザードとパワーウインドウ用にのみ、押したときに感触のあるスイッチを採用しているとのことです。アクセル・ペダルとブレーキ・ペダルには、音楽プレイヤーの「再生」と「一時停止」のようなマークが描かれています。

Volkswagen ID.3

ID.3の量産は今年11月より、ドイツ連邦共和国ザクセン州のツヴィッカウ工場で始まることになっています。さらに来年以降は、MEBプラットフォームを使った第2弾、第3弾モデルの登場も予定されており、それは現在世界中で人気が高いクロスオーバー車と、かつての"ワーゲンバス"を彷彿させるミニバンになる見込みです。

Gallery: Volkswagen ID.3 | 73 Photos

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