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無印とPro、iPhone 11の選び方は?評価すべきポイントをズバリ(本田雅一)

iPhone X以降にあったラインナップアップの捻れが正常化。”無印”が標準に

本田雅一, @rokuzouhonda
2019年9月12日, 午前06:30 in Apple
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Ittousai, 8月13日
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かつてのMac OS Xのように、「iPhone X」を従来のiPhoneとは別のものと定義して進化する、個人的にはそう予想していたので、iPhone 11という名前にやや拍子抜けしました。

なんて書くとネガティブに感じるでしょうけれど、「11」は新しい世代──すなわちiPhone X以降のホームボタンがないiPhoneと──その基本形の製品になっていました。昨年のiPhone XRでは触感タッチがなく、iPhone 6sからiPhone 8 / X世代までに培われた操作性がそのまま活かせないという矛盾がありましたし、アウトカメラでのポートレートモードを映像認識技術の力技でなんとか解決するなど、上位モデルとの差を感じる部分もありました。しかし、今回のiPhone 11とiPhone 11 Proにおける位置付けは明確。

いずれも最新世代のiPhoneが持つ要素は、望遠カメラとフレーム素材を除けばほとんどが共通となり、iPhone 11が"標準機"、iPhone 11 Proシリーズが"プレミアム機"と明確な棲み分けです。そのうえで、iPhone 11が"廉価版"と感じられるような要素は極力排除されています。フレームは確かにアルミ製で、上位モデルのステンレスと質感が異なることは確かですが、背面の強化ガラスにおいても、カメラのベゼル部に境目のない一体化された造形となっています。熱による曲げ加工と削り出し加工とを組み合わせていると思われます。質感の良さは上位モデル並。

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「よほどのこだわりがある方以外はiPhone 11でいいのでは?」と書いてしまうと、もうこの時点で結論が出てしまうわけですが、それでもやっぱり上位モデルが気になりますよね。

そこで、iPhone 11とiPhone 11 Proシリーズを俯瞰して、あるいは他のスマートフォンも見渡したうえで、"評価の分かれ目となりそうな部分"を紹介していこうと思います。

iPhone 11とiPhone 11 Pro、選択の分かれ目

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今回、端末としての機能面ではカメラがもっとも大幅な進化点となっていますが、実のところiPhone 11とiPhone 11 Proのカメラは大部分で共通です。

違いは「望遠カメラ」の有無のみ。つまり、望遠カメラが必要ですか? 不要ではありませんか? とういう部分に落ちていきます。

これらを除けば、画質の向上や超広角カメラの追加による画角バリエーションの増加、超広角カメラを用いた撮影領域の外の表示や、後編集での画角・傾き調整の自由度向上、複数枚フレーム合成による暗所での撮影、インカメラのスローモーション機能や広角化などは同じと考えていいでしょう。

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もうひとつの大きな違いはディスプレイです。大きさやデバイス方式の違いはXRとXSシリーズの違いに準じますが、それだけでなくiPhone 11 Proのディスプレイは大幅に品質改善されています。発光効率が15%改善し、最大輝度も大幅に増加。画面全体では最大800nits、(おそらく部分的な局所のピーク時に)最大1200nitsまでブーストするとのこと。これはプレミアムクラスのテレビに匹敵するか、それ以上の高輝度......輝度ダイナミックレンジの広さです。

コントラスト比も圧倒的にOLEDの方が高く、特に暗部の色再現に違いがあります。iPhone 11とiPhone 11 Proに純然たる表示画質の差があることは事実で、見比べてみれば違いを感じられるでしょう。なお、iPhone 11の方が微妙にディスプレイのベゼル幅が広いのは、XRとXSシリーズの関係から変化していません。

これらに加え、どうやら「Pro」モデルは両者ともバッテリ容量が増量されているようです。その結果、本体重量は増えていますが、省電力化とも合わせて11 Proが4時間、11 Pro Maxが5時間、それぞれXSとXS Maxよりもバッテリ持続時間が延びているのに対し、11はXRに対して1時間の延びに留まっています。

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つまり、細かなディテールも含めて「最高のiPhone」が欲しいならばiPhone 11 Proシリーズ、一般的な最新モデルの上位機種として通用する品質を求めるのならiPhone 11で充分。このように考えると、やはり今年はiPhone 11がシリーズ基本モデルとして、価格面・性能面・機能面でバランスの良さが光ります。

Android採用ライバルとの違い

さて、異なるOSを採用している上、まだ実機でのテストは行っていませんが、今回の発表会で印象的だったのは、Appleが"垂直統合"で商品価値を高めていることです。もちろん、これは以前からそうなのですが、今回は顕著にそう感じられました。

スマートフォンの機能や性能は、搭載するSoCに大きく依存しています。通常ならばQualcommやMediaTekといった企業が開発しているスマートフォン用SoCに周辺デバイス、チップを組み合わせ、その上に基本ソフトを載せていきます。差異化を行う場合でも、映像処理チップなどをSoCの外に備え付けてカメラの改善を行うなどしますが、外付けでは制約も出てきます。

例外はSoCを開発するファーウェイですが、オープンソースのAndroidとはいえ、すべてを自社だけで完結できるわけではありません。

ところがAppleは
  • iOSの基本方針やデベロッパー向けに提供するAPI、ライブラリなどの開発環境
  • 毎年、新モデルを開発する端末の機能や設計方針

についてはもちろん、ここに加えて
  • SoCに組み込む機能や内部の構造

に至るまでを擦り合わせ、シリコンダイの上にどんな要素をレイアウトしていくかを検討しています。Android採用端末メーカーにはなかなか難しい部分です。

その長所がもっとも生きてくるのがカメラの領域です。最大のライバルはSoCを持つファーウェイでしょうけれど、独自のイメージプロセッサでカメラの差異化を図るソニーも含め、ディスプレイの表示品質なども込みで体験の質をコントロールしているiPhoneシリーズの有意性は、いまだにさほど衰えていないとどころか、拡大しているように思いました。そう考えると特にビジュアル製品メーカーでもあるソニーには、iPhone 11 Proクラスの画質を望みたいところです。

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もっともiPhoneの本質的な良さは、製品発売時点ではなく長期間使った場合の満足度や機能の持続性ではないでしょうか。とりわけ最新OSを長期間、旧型モデルに対しても提供され続ける努力に関しては、Android端末には比べるべき製品がありません。

噂の低価格版iPhoneは?

筆者は今年、iPhoneが大きくシェアを落とすだろうと考えていました。AppleがiPhone XRの価格戦略を積極的に行おうとしていた予兆があったとはいえ、iPhone XRは廉価な製品ではなく、多少の値下げがあってもAndroidの比較的上位モデルと競合する製品でした。

今年も昨年と同様のラインナップで登場していれば、「来春に低価格版iPhoneを投入」といった新聞見出しにもリアリティを感じたでしょう。総務省の方針もあって、携帯電話キャリアによる端末買い替え支援策が制限されることも向かい風。高級モデルばかりのiPhoneは、さすがに厳しいだろうと思っていたのは僕だけではないと思います。

しかし、ソフトバンクがルールの隙間をうまく抜ける方法を提案し、他社もおそらくは同じようなプランを用意するだろうことに加え、iPhone XRの後釜であるiPhone 11がより低価格かつ、これまでのエクスキューズなしで登場したことにより、状況は少し変わったように思います。

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また、低価格化されたうえでラインナップに残るiPhone XRの存在も、単に安価で買えるホームボタンなしの新世代iPhoneという以上の意味があると思います。

iPhone XRに搭載されているA12 Bionicは、20%のパフォーマンス差があるもののiPhone 11に搭載されるA13 Bionicと同じアーキテクチャのCPU、GPU、Neural Engineが備わっています。行列乗算のアクセラレータこそありませんが、昨年の販売実績に加え、今年、低価格モデルとしてこのプロセッサを搭載する端末がジワジワと拡がれば、MetalやCore MLを使いこなしたアプリが登場してくれるのでは? という期待も持てます。

Apple ArcadeやApple TV+が思ったよりも安価に提供される(Apple製品でしか楽しめませんが)ことと合わせると、低価格版を投入したとしても、こうした新基準となるであろうアプリケーション開発基盤を壊すようなことはないと思うんですよね。

もちろん、外れるかも知れませんが、来年はApple独自アーキテクチャのGPUとNeural Engineが活かされる年になるのではないでしょうか。そうなれば、おや? と思える新しいアプリの開発に期待できるかもしれません。





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