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第7世代iPadの画面がちょっとだけ拡大した本当の理由(松村太郎)

0.5インチ大きくなったのはなぜ?

松村太郎(Taro Matsumura), @taromatsumura
2019年9月12日, 午後06:20 in ipad
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Appleのスペシャルイベント「By innovation only.」は、iPhoneがメインディッシュでしたが、Apple Watch、Apple Arcade、Apple TV+と、様々な新要素が華を添えました。そうした中で若干影薄く登場したのがiPad(第7世代)です。

さまざまなバリエーションが用意されるiPadの中で販売の大きな部分を占める、つまり最も人気があるのがこの無印のiPadです。2017年に需給バランスの解消を目指し、初代iPad Airのボディを用いて登場しました。その後、2018年にはApple Pencilをサポート、米国では329ドル、日本でも3万円台という低価格を実現しました。

そして2019年に登場する第7世代のiPad。日本での価格は為替を反映してか、3万4800円(税別)〜。昨年の学生・教職員向け販売よりもさらに安い価格が設定されています。この価格設定こそが"第7世代のiPadの全て"にも見えるかもしれませんけれど、実はそれだけではありません。

これまで9.7インチという伝統的なオリジナルサイズを保ってきたディスプレイが、今回は0.5インチ拡大し、10.2インチになっています。何故こんな小幅な拡大を行ったのでしょうか?

答えは「 既存のアクセサリのSmart Keyboardに、iPadが対応するため」

そうなのです。今回のサイズ拡大の最大の理由は、Apple Pencilに続いてSmart Keyboardにも、エントリーモデルのiPadで対応しよう、というコンセプトでした。

普通に考えれば、製品に合わせてアクセサリを作ろうと思うわけですし、2016年モデルの9.7インチiPad Pro向けにも、Smart Keyboardはあったはずで、それをまた発売すれば良さそうなもの。ところがAppleはそれをせず、iPadのボディの方を大きくしたのです。

こうして新型iPadが合わせる形でかつてのiPad Pro 10.5インチ、現在のiPad Airで利用できる10.5インチサイズのSmart Keyboardに対応。めでたくすべてのiPadで純正キーボードアクセサリが利用可能となりました。

ipad

ようするに、画面サイズを拡大させたかったのではなく、ボディ、特に横幅を現在のiPad Airと共通化したかった、というのが実際のところ。上位モデルとの差別化として、タブレットの唯一の顔であるディスプレイを縮小、デチューンしたという流れでした。

Smart Keyboardは10.5インチiPad Airと同じものを利用できますが、厚みが違うため、背面を覆うようなケースは流用できない場合があるので、注意が必要です。

コンピュータとしてiPadを売り込む

Appleは2018年10月のイベントで、iPadをタブレットではなく、モバイルコンピュータとして再定義し、その中で販売台数トップであると指摘しました。

しかし当時はiPad ProでしかAppleが用意するキーボードをサポートしておらず、2016年3月にフィル・シラー氏がステージで掲げた、「5年以上経過した6億台のPCをリプレイスする」というマーケティングゴール実現には、キーボードに対応したiPadが足りていなかったのです。それが今回、最も安い価格のiPadをキーボードに対応させたことで、コンピュータとしてiPadを売り込んでいくマーケティングが加速できるようになる、と考えて良いでしょう。

コンピュータとして捉え直してみても、今回登場した3万円台中盤のiPadは十分にパワフルです。iPhone 7に搭載されていたA10 Fusionチップを搭載し、4Kビデオ編集も楽々こなしてくれる、コストに対するパフォーマンスの高さは魅力的。いままでサブノート、ネットブックなどを使っていた人がiPadに乗り換えると、すでに3世代前のチップを搭載しているiPad(第7世代)ですら、高速、快適な環境だと認識することになるはずです。

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また、10月1日に登場するiPadOS 13で、外部メモリやストレージに対応し、ウェブブラウザSafariがデスクトップPCと同等に動作するようになります。AppleはiPadとMacの間に1000ドル近辺の分水嶺を設けており、日常の大半のコンピューティングは1000ドル以下でこなせるべき、と考えているようです。

iPadは確かに企業や教育機関に大量に導入される需要は尽きないでしょうけれど、ちょっとコンピュータが必要というiPhoneユーザーのニーズに十分答えてくれるデバイス、と言えるでしょう。

ちょっとシャクに触るのは、iPhoneの現行モデルが、iPadの2〜3倍の価格に設定されている点でしょうか。コンピューティングがモバイルへと移行する中で、その主従関係を象徴していますね。

大きな画面を持ち運ぶスタイル

iPadを前提とすると、組み合わせるiPhoneの選び方にも影響が出るでしょう。

もし普段からキーボードがついている10.2インチのiPadを持ち歩くなら、スマートフォンの画面サイズがそこまで大きい必要はなくなります。そして価格の面から、iPad + iPhone 11という組み合わせに落ち着くはずです。

その一方で、なんでもスマホ1台で済ませたいという人は、迷わずiPhone 11 Pro Maxを選ぶことになり、前述の組み合わせとほとんど同じ値段になります。

経験上、iPadは3〜5年ほどは壊れず、パフォーマンス面でも物足りなさを感じずに使えますから、なんとなくiPad + iPhone 11の組み合わせの方がお得で自由度も高まりそうですね。

Gallery: iPad(第7世代)ハンズオン | 10 Photos

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