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MIT、研究中に偶然「史上最黒の素材」を生み出す。光吸収率99.995%、従来比10倍の黒の中の黒

黒すぎて見えません

Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2019年9月14日, 午前06:50 in Design
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MITの技術者が、史上最も黒い素材を偶然にも開発したと報告しました。これまでにも"最も黒い素材"が開発され、話題になったことがありますが、今回のものはいままでに報告された最も黒い素材よりもさらに10倍黒いのだとか。もはや黒すぎて「黒い」以外の感想が出てきません。

この素材はやはりカーボンナノチューブ(CNT)がその主な原料となっています。技術者らは高い電気特性と熱特性を持つ素材を開発するために、塩素エッチングしたアルミ箔の上にCNTを成長させました。すると、そこに成長したCNTはなぜかすべてが垂直に配列しており、極端に高い光吸収率となる99.995%以上を示したとのこと。

ちなみにそれまでの最黒物質とされたのは、現在ドイツで開催されているフランクフルトモーターショーで公開された"最も黒いBMW X6"の塗装にも使われている「Vantablack」の99.96%。

MITが開発した"最黒素材"は、現在ニューヨーク証券取引所で「The Redemption of Vanity」というタイトルのアート展示会で展示されています。ただの黒い物体を置いているのではなく、200万ドル(約2億1600万円)の価値があるとされる天然のイエローダイヤモンドをこの素材でコーティングして、本来きらびやかな輝きを放っているはずのダイヤモンドを、視認できないほどに真っ黒にしています。

現在はこのようにブラックホールのように黒い様子を見ることぐらいしか使い道のない"最黒素材"ですが、MITの航空宇宙工学教授ブライアン・ウォードル氏によれば、たとえば宇宙望遠鏡が太陽系外惑星を発見するのを助けるために、不必要なグレアをなくす光学的ブラインドとして活用できるのだそう。

ウォードル氏は、「今回発見された素材はこれまでに報告されているものより10倍も黒いものですが、最も黒い黒は今後も絶えず追求される目標だと思います。いずれ誰かがもっと黒い素材を見つけてそこに眠るメカニズムをすべて解明し、完全な、究極の黒を作り上げるでしょう」とのベました。

ちなみに、Vantablackを製造するSurrey NanoSystemsは、すでに第2世代の素材を開発しており、それは現在の素材よりもさらに黒くなると主張しています。




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