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iPhone 11搭載のU1チップ、スマートキーのセキュリティも高める?専門家が解説

忘れ物防止タグはいつ発表されるんでしょうか

Kiyoshi Tane
2019年9月17日, 午後02:30 in Apple
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iPhone 11の3モデルに共通して搭載された、新たなアップル製のU1チップ。超高精度な位置検出ができる本チップは、それと密接な関連があると推測される忘れ物防止タグが発表されなかったためか、スペシャルイベントでは一切言及されませんでした。

この謎に包まれたU1チップの忘れ物防止タグ以外の使い道とは、いったい何なのか。それについて、アップル製品の技術情報に精通した人物による解説が伝えられています。

本チップは、超広帯域(UWB)無線システムとして知られる測位技術を使用したもの。アップル公式の説明では「新しいApple製のU1チップは空間認識のための超広帯域テクノロジーを使います。そのため、このチップを搭載したiPhone 11 Proは、U1チップを持ったほかのApple製デバイスの場所を正確に認識できます」と述べられています。

では何に活用するかといえば、「例えばあなたが自分のiPhoneを誰かのiPhoneに向けると、AirDropがその人のiPhoneを優先的に認識します」ということで、AirDropの候補リストの一番上に相手のiPhoneが表示されるというだけ。続けて「U1とiOS 13が連動すると、ほかにも様々なことができるようになります」とされ、「様々なこと」の内容が伏せられているわけです。

U1チップは、おそらくスペシャルイベント前に噂されていた「R1」コプロセッサと同一か、強い関連性があると推測されます。これらに共通の要素とされるUWBは、人工衛星の信号が届かない屋内でも位置を高精度で検出できる技術です。その精度は、BluetoothやWi-Fiを用いる方式よりも20倍以上も正確とされています。

さて、アップルのいうAirDrop候補以外の「様々なこと」とは何か。アップル情報メディアSix Colorsの創設者ジェイソン・スネル氏によると、潜在的な応用範囲としてはスマートホーム技術、AR(拡張現実)、モバイル決済、自動車のキーレスエントリー(スマホの遠隔操作で車の鍵を操作できる)や屋内ナビゲーションとのこと。

たとえばリスナーの位置を自動的に検出して、複数の部屋を移動するたびに音楽再生するスピーカーが切り替わるオーディオシステム。そして目の前に立たない限り開かず、持ち主が中に入ったと知覚した瞬間にロックするドア(物理的に近くにいる本人以外の遠隔操作を許さない)といったぐあいです。もちろんARにおいても、誤差を極小化することはリアリティを高めるはず。

そして自動車のスマートキーについても、Bluetooth LEの信号を介して遠隔操作できるセキュリティホールが報告されていましたが、UWBであれば距離も確実に測定されるため、よりセキュリティが高まるというわけです。実際にキーレス機能の無線を傍受して泥棒が車を盗み出した監視カメラの映像も公開されています。

こうしたメリットは、アップル以外のハイテク大手にも認識されているはず。iPhone 11がUWB技術採用の先駆けとなり、しだいに普及していくのかもしれません。




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