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Androidにドン引き? ステメで喧嘩?「親が知らない子どものスマホ」著者に訊く

お年頃のお子さんがいらっしゃる方に是非お読みいただきたい1冊

矢崎 飛鳥, @ACCN
2019年9月26日, 午後08:00 in Android
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中高生にとって最も身近なデジタルツールでもあるスマートフォン。親にしてみれば、子どもにいつスマホを持たせるかといった問題から始まり、ネットの世界や、それを介し子どもが人とどうつながっているのかなど、不安は尽きないものですよね。

「スマホ=ネットの世界はいいことがいっぱいあるし、とても楽しいものだから、できるだけ使わせてあげたい。そのためにも、まずは親が、大人とはまったく違う"子どものスマホの世界"を知ることが大切です」そう話すのは2019年9月24日に刊行された「親が知らない子どものスマホ ~イマドキ中高生 驚きのSNS&ネット事情」(日経BP社)の著者、鈴木朋子さん。

私(Engadget日本版 編集長)が前職で携わっていた媒体に執筆いただいたご縁もあり、お話をお伺いすることができました。

engadget

──5年近く前でしょうか、女子高生のLINE事情を当時、私が携わっていたウェブ媒体にご寄稿いただきました。記事がとてもヒットしたので、よく覚えています。

鈴木 はい、思えばあれがすべてのきっかけになったように思います。

──そう言っていただけると編集者冥利に尽きます。娘さんは大きくなられたでしょう。

鈴木 はい、上は大学生になり、アプリやコンテンツを自分のバイト代で払っています。下の子が女子高生で、2人ともiPhoneを使っていますね。

──やはりiPhoneなんですね。本の中に「彼氏がAndroidユーザーだったら機種変させる」という話がありました。

鈴木 はい、よく聞く話です。高校生に関して言えば、実に8割以上がiPhoneユーザーなんですよね。iPhoneが当たり前、Androidだと「なぜわざわざそれ?」みたいな感じです。同じiPhoneだと使い方なども教え合えますし、写真はその場でエアドロ(AirDrop)で渡すみたいな。あとはケースの話題ですよね、可愛いのがたくさんありますから。

──AirDropが使えないと、疎外感ありそうですね。

鈴木 大きなデータも転送速度が早いですし、数人まとめてササッと渡せますからね。基本的にギガが足りていない子たちなので、わざわざネットは使わない。データの節約法は体得しているようです。

──やはりギガは足りてませんか。

鈴木 初めてスマホを手にすると、寝ずにやってしまう子も多いんですよね。YouTubeのレコメンドを切りなく見続けてしまったり、あと、とくに女子はグルチャがもう止まらない。大容量パケット時代とはいえギガは足りていないようです。ただ、速度制限がかかっても使い続けるんですよ、高校生は。とにかく「興味の塊」なんで、そんなことではめげません(笑)。

──コピペをほとんど使わないという話も意外でした。

鈴木 もう何でもスクショなんですよ、情報共有の手段が。時間で消えるSNS投稿なんてのもスクショ撮られちゃうんで、投稿時は結構みんな言葉を選んでますよ。

──私もですが、鈴木さんも「子どもにいつスマホを持たせればいいか」という質問をよくされませんか?

鈴木 はい、ただ、これって明確な答えはないですよね。ネットがどういう場かということを理解できてからだと思いますが、親だって十分に知らない世界を説明なんてできませんよね。こうした思いがこの本につながっているのですが。一般的には、ひとりで出かける機会が増える中学入学の時期が多いのは確かです。傾向としては早まっていますね。

──フィルタリングに関しては、どのようにお考えでしょう?

鈴木 私はいろいろと説明できるので自分の子どものスマホにフィルタリングはかけませんでしたが、SNSはLINEから徐々に許可するなど、段階を設けました。キャリアが提供するフィルタリングサービスって、たんに不便にしてしまうだけで、あまり実用的ではないと思うんですよね。やはり家庭内で、スマホの標準機能も利用しつつ、それぞれにあった制限を設定するのがいいと思います。

──スマホを使い始めることで、感情面でやっかいなことはありませんか? SNSなど。

鈴木 ありますね、「いいね!」してもらえなかったとか、悪口を書かれたとか。でも、それは大人も同じで、感じ方は人それぞれなんですよね。リア充演出に必死な時期ってたいていあるんですけど、高3くらいから「SNS映えのために出かけるのカッコ悪い」みないなこと言い始めますよ(笑)。

──本書にはデータも満載ですが、意外とTwitterって若い子に使われているんですね。

鈴木 Twitterも知り合い同士でつながっている感じなんですよ、LINEやInstagramとは使い分けて。有名人のオフィシャルな情報源もTwitterというのが多いです。ただ、危険な目に遭遇する危険性が最も高いのもTwitterなんですよね。大人が考えている以上に、結構、実際に会っちゃっているんで。

──出会い系ですか?

鈴木 出会い発端ではなく、好きなアーティストのライブのチケットを手渡ししますとか、そういう誘いに乗ってしまうんですよ。なので、どんな理由でも「知らない人とは絶対に会わない」という教えは徹底して叩き込んでいただきたいです。

──絶対に課金はしないというのもありました。

鈴木 まぁ、財布は親が握っているので。高校生になるとバイト代でLINEのプリペイドカードを購入し、自分でスタンプを買ったりしていますよ。

──モバイル決済は、意外なほど浸透していないんですね。

鈴木 親がそもそも理解できてませんからね。ただ、Suicaはプリペイドでわかりやすいので結構使われています。それと、メルカリの利用率は異様に高いですね。

──私、「ステメ」という言葉は初めて知りました。

鈴木 LINEのステータスメッセージですね。

engadget

──私、設定してないな......。

鈴木 ここで喧嘩したりするんですよ(笑)。

──え?

鈴木 エアリプみたいな感じで。直接の喧嘩じゃないけど、言いたいこと書くみたいな。

──更新されたって、わかるんですか?

鈴木 アイコンにバッジが付きます。これを見つけて、確認しているんです。

──バッジなんて見たことないです、私の知人はほとんど更新してないんですね......。世代かしら。

engadget
▲私の知人のステメ(勝手に晒しますが......)。そもそも書いてない人がほとんどでしたが、他愛ないひと言かアクターかポエマーかドリーマーでやんなっちゃう


鈴木 ステメだから、誰か特定の人に向けた発信じゃないってことになるんですが、すぐそれに反応して誰かのステメが更新されたりと、まさにエアリプです。

──ある意味、使いこなしていますよね。

子供のスマホの世界って、ほとんどの子にとって学校世界の延長なんです。何かしらのSNSの機能を通して、大人から見れば少数ではありますが、常に同じ学校の人達とつながっている。それこそ朝起きてから寝るまでずーっと。同じスマートフォンを使っていても、大人である私達とはまったく違う世界が見えているのです。


これから子どもにスマホを持たせようと考えているお母さんや、スマホを買い与えたはいいけれど心配事が尽きないというお父さんに、鈴木朋子さんの著書「親が知らない子どものスマホ」は大いに役立つと思います。まずは実情を知ることですしね。

「親が知らない子どものスマホ」内容(抜粋)

うちの子、いつもスマホいじってばっかりだけど一体何してるの......?

Twitterで出会い、LINEで恋と友情を育み、Instgramでお気に入りを探す... 勉強からいじめまで、「画面」の中で生きるイマドキの10代。その実情は親世代とは全く異なります。その実態を知って理解を深めることが安心・安全を手に入れる第一歩です。

ITライターであり、自らも2人の子どもの親である著者が若者たちのSNS、ネット実情と、親として知っておくべき知識・注意点を丁寧に解説。

親として知っておきたい!イマドキ中高生の実情
・入学前にSNSでつながる中高生
・心の内はLINEの「ステメ」に書く
・今はLINEで行われる「不幸の手紙」
・「自画撮り被害」に潜むネットの闇
・Instagramが新たないじめの温床に?
・"エアドロ痴漢"にご用心!

巻末資料
・学校生活"要注意"イベントカレンダー
・10代のスマホライフを理解するための用語




「TechCrunch Tokyo 2019」11月14日、15日に開催



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