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カリフォルニア州、選挙とポルノ関連のディープフェイク動画を取締り対象へ

明らかに違うのに見分けられない

Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2019年10月7日, 午後06:00 in politics
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カリフォルニア州が、ディープラーニング技術を使って写真や映像に写る人物の顔を違和感なく別人に入れ替える"ディープフェイク"技術に関する2つの法律を承認しました。ひとつは選挙まで60日以内に、有権者を騙すことを目的とした動画を広める行為を違法化、さらに州内に住む人がディープフェイク技術を利用して自分の画像をポルノ動画に合成された場合、それを作った人物を訴えることが可能になりました。

AIを活用して動画中の人物の顔を全く別人に入れ替えてしまうDeep Fake動画は、ここ数か月で一般の人にも知られるようになりました。2019年8月にYouTubeユーザー Ctrl Shift Face がコメディアンのビル・ヘイダーの顔をトム・クルーズに置き換えた動画を見て、そのあまりの違和感のなさに顔が入れ替わっていてもわからないという感想も。

一方で、女優のスカーレット・ヨハンソンはポルノ映像に自分の顔をハメ込まれ動画が頻繁に出回り、2018年12月には公共的なイメージの侵害を受ける一方で、国ごとの法律の差違やインターネット文化の性質的に、完全な対策がとれないとして、動画の削除を求めることはしないと発言しています。ただ、ヨハンソンは自分が有名人であるためこうした動画がフェイクだと人々に知って貰えるものの、一般女性の場合はディープフェイクを悪用して不本意な形でポルノ/リベンジポルノ動画を勝手に広められてしまう可能性があると述べました。

また、これから米国で問題になると考えられるのは、政治的な面。米下院議長のナンシー・ペロシ議員が、泥酔してろれつが回らなくなっているように見せかけるディープフェイク動画が作られました。これは余りに精巧だったため、Facebookは当時動画の削除要請を拒否し、第三者による事実確認が必要だとする対応をしていたとされます。

このようなフェイク動画が選挙に絡んで大量生産されると、有権者の中にはフェイク動画を信じ込んでしまい、今後の選挙の公平を混乱させる可能性があるとカリフォルニア州議会議員マーク・バーマンは述べました。さらに「ディープフェイク技術はフェイクニュースキャンペーンを実施した人たちにとって強力かつ危険なツールになるだろう」としています。

なお、アメリカ自由人権協会はカリフォルニア州の新しい法律はまだフェイク動画の問題を解決するものではないとの意見をカリフォルニア州知事ギャビン・ニューサムに当てた文書で表明、それは「有権者の混乱や悪意ある訴訟、言論の自由の抑圧をもたらすだけのものになる」としています。



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