Sponsored Contents

Androidの最新記事

Image credit:
Save

8倍ズームは実用的、eSIMの使用感は──Google Pixel 4実機レビュー(石野純也)

10月24日発売

石野純也 (Junya Ishino)
2019年10月22日, 午前08:30 in Android
84シェア
13
71
0

連載

注目記事

折り畳めてとっても軽い!1万2000円の小型ジンバル「VLOG Pocket」はYouTuber入門におすすめ(小彩 楓)

折り畳めてとっても軽い!1万2000円の小型ジンバル「VLOG Pocket」はYouTuber入門におすすめ(小彩 楓)

小彩 楓, 11月17日
View
世界初の完全分離骨伝導イヤホン「earsopen PEACE」でネクストレベルの「ながら聴き」を体感

世界初の完全分離骨伝導イヤホン「earsopen PEACE」でネクストレベルの「ながら聴き」を体感

View

グーグル自身が設計、開発した「Pixel」シリーズの4代目にあたる、「Pixel 4」「Pixel 4 XL」が、24日に発売されます。発売に先立ち、筆者は2機種の実機を試用することができました。ここでは、そのインプレッションをお届けしていこうと思います。


engadget
▲Pixel 4とその大画面版のPixel 4 XL

デュアルカメラはポートレートモードで威力を発揮

Pixelと言えば、やはり機械学習を活用したカメラがその特徴。Pixel 4、4 XLでは、ハードウェアとして、35mm判換算で約44mmの望遠レンズが加わることで、その仕上がりにはさらに磨きがかかっています。デュアルカメラ化した恩恵をもっとも受けやすいのは、ポートレートモードでしょう。

engadget
▲デュアルカメラに対応したのは、ハードウェア側の大きな進化点

機械学習だけでなく、焦点距離の違いから距離を推測しやすくなったため、人物はもちろん、花や料理といったオブジェクトも、比較的正確、かつきれいに背景をボカすことができます。

背景のボケ具合を後から調整することも可能。ややボカしすぎなところはありますが、不自然だと感じたときには、ボケ具合を弱めてあげるといいかもしれません。

ポートレートモードで撮影した際には、通常の写真も同時に保存されるため、積極的に活用したくなります。

engadget

engadget
▲ポートレートモードは、人物以外の背景ボカシもお手のもの

一方で、やはりレンズが生み出す自然なボケではないため、若干ですがボケが甘い部分もありました。上記の写真で言うと、花の写真は、花と花の間の空間までしっかり背景と認識されている一方で、子どもの腕と体の間の空間は位置的に後ろにあるにも関わらず、まったくボケていません。

おそらく、この部分は子どもの体の一部と認識されてしまったのでしょう。あくまで疑似的に生み出したボケのため、完ぺきではない点には注意が必要です。

engadget
▲体と腕のすき間など、前景・後景の判定が甘い部分も

「8倍ズーム」でも使える写真

超解像ズームも、ハードウェアとAIの両面で進化しています。Pixel 4、4 XLでは、最大8倍までズームが可能。以下の比較を見ていただければ分かるとおり、8倍にして撮ると、画質がまったく劣化しないわけではありませんが、品質はある程度、維持できています。

1倍で撮ったものを同程度に拡大した写真と比較すれば、そのクオリティは一目瞭然です。用途にもよりますが、8倍ズームでも、かなり"使える"写真になっています。

engadget

engadget
▲超解像ズームで8倍まで寄ることができる

engadget
▲1倍の写真を8倍ズームと同程度まで拡大したところ、かなり画質が劣化してしまった

真っ暗な場所でも、まるで暗視カメラのように写る「夜景モード」も、Pixel 4・4 XLでは、さらにパワーアップしています。通常の夜景を撮ると、以下のとおりで、ネオンのギラギラ感が増したような写真に仕上がります。

とは言え、この程度の光量があれば、どの端末でも比較的キレイに写真を撮ることが可能。夜景モードの実力がより分かりやすいのは、真っ暗な場所です。

engadget
▲夜景モードは、かなりネオンがギラギラな感じの写真が撮れる

上記の写真は、部屋の明かりを消し、光がほとんど入らない場所で撮った写真の比較。夜景モードオフのときは全体的に暗く、被写体が何とか判別できる程度ですが、夜景モードをオンにしたとたん、失われていた色がよみがえり、かなり鮮やかになりました。暗視カメラ並みの実力は健在で、クオリティはさらに上がっていると言えます。

engadget
▲真っ暗な部屋で撮っても、ご覧の通り

engadget
▲通常モードで撮ると、かろうじて被写体を判別できるレベル

ちなみに、今回は東京から出る時間がなく、発表会などで言及されていた星空は撮ることができませんでした。この機能は端末をブレないように固定すると自動的にオンになるようで、試しに夜景モードにした状態で机の上に置いたところ、「天体写真機能 ON」という表示が画面上に現れました。

engadget
▲夜景モードにして端末を机に固定したところ、天体写真機能が自動でオンになった

自撮り用のインカメラは、Pixel 4、4 XLともにシングルカメラになり、Pixel 3 XLからカメラが1つ減ってしまった格好です。とは言え、レンズは広角(90度)になっており、Pixel 3 XLの広角側(94度)よりはやや画角が狭くなっていますが、広々とした写真を撮ることが可能。顔認証用に赤外線センサーなどを搭載しているため、ポートレートモードもキレイに撮ることができました。

engadget
▲ポートレートモードで撮影した筆者。フードまでボケてしまっているが、まずまずのクオリティ

engadget
▲いわゆるビューティーモード的な補正機能も3段階で設定可能

広角カメラは非搭載

カメラで残念なのは、やはり超広角撮影に非対応なところ。iPhoneに限らず、GalaxyやXperia、ファーウェイのPシリーズ、Mateシリーズなど、同価格帯のハイエンドモデルは軒並みに超広角カメラを搭載しているため、これらと比べてしまうとどうしても見劣りしてしまいます。

筆者は、展示会取材や建物の外観を撮るときに距離が稼げないようなときに超広角カメラを使っていますが、こうした使い方ができないのは残念なポイントです。

指紋センサーが非搭載になってしまったのも、少々納得できないポイントです。iPhoneについてはX以降、Face IDのみになっていますが、競合となるAndroidスマートフォンは、多くがディスプレイ内に指紋センサーを置き、デザイン性と利便性を両立させています。

筆者は先週から、Galaxy Note10+を使い始めていますが、机の上に置いたままでロックを解除できる指紋センサーは、やはり便利。GAFAと一括りにされることもあり、ライバル視しているのかもしれませんが、少々iPhoneの方を向きすぎている感が否めません。

その顔認証ですが、一部で報道されていたとおり、目をつぶったまま、ロックが解除できてしまいます。セキュリティ的に、これはかなり残念な仕様で、寝ている間に、家族が勝手に顔認証で画面ロックを突破してしまうおそれもあります。ほかの機種でも目をつぶったままロックが解除できるものはありますが、あくまで自己責任の上で設定できるのが基本。その選択肢がないPixel 4、4 XLは、早急にアップデートで仕様を改善すべきだと思いました。

今回は日本版もeSIMに対応

不満点が続いてしまいましたが、今回から、日本版もeSIMに対応したのは大きなメリットです。試しに、iPhone 11に設定していたIIJmioのeSIMを再発行し、Pixel 4でプロファイルダウンロード用のQRコードを読み取ってみたところ、すぐにeSIMが利用できるようになり、DSDS(デュアルSIM/デュアルスタンバイ)の設定画面も現れました。1回線目のピクトマークに「×」が表示されてしまうため、一瞬通信できなくなったのかと思いきや、きちんと電話は着信しました。

engadget
▲eSIMのプロファイルは、「設定」 「ネットワークとインターネット」と進み、「モバイルネットワーク」の横にある「+」をタップして追加する

engadget
▲「SIMカードをお持ちでない場合」をタップ

engadgetengadget
▲ネットワークチェック後に、QRコードを読み取るカメラが表示される

engadget
▲IIJのeSIMが設定された

続けてUbigiのeSIMを設定してみましたが、こちらもきちんと追加されています。どちらのeSIMを使うかは、設定で選択可能。対応キャリアは限られてきますが、物理的にSIMカードの抜き差しをせず、回線をサクッと切り替えられるのは便利です。同クラスのAndroidスマホでeSIMに対応し、日本で発売されている端末はないため、この点の先駆けになったことは高く評価できます。

engadget
▲UbigiのeSIMを設定。eSIM同士は、タップするだけで簡単に切り替えられる

ただし、DSDA(デュアルSIM/デュアルアクティブ)ではなく、あくまでDSDSのため、電話に出ているときは、IIJmio側でのデータ通信もできなくなってしまいました。1回線目のVoLTEをオフにしても、これは同様でした。1枚のSIMカードで通話しながらデータ通信するのと同じように使うことはできないので、注意が必要です。

engadget
▲1回線目で着信できたが、通話中のデータ通信はできない

また、eSIMはアプリからも設定できますが、iPhoneほどこなれていない印象も受けました。たとえば、GigSkyはiPhoneと同様、アプリからeSIMを設定する仕組みを採用していますが、試してみたところ、プロファイルの書き込みが上手くできませんでした。米キャリアのT-Mobileに関しては、iOS版と同等のアプリが見つかりませんでした。アプリを利用したプロファイルのダウンロードは、iOSに比べ、制限がある印象です。

engadget
▲GigSkyのeSIMをアプリからダウンロードしようとしたところ、失敗してしまった

実は先に挙げたUbigiも、プロファイルのダウンロードまではできましたが、初回設定時のローミング回線につながらず、データ通信はできないままです。とは言え、Pixel 4、4 XLのような端末が増えてくれば、自ずとeSIMに対応するキャリアは増えてくるはず。鶏が先か玉子が先かの議論になってしまいますが、Pixel 4、4 XLが、その呼び水になることを期待しています。



広告掲載についてのお問い合わせはad-sales@oath.com までお知らせください。各種データなどはこちらのメディアガイドをあわせてご覧ください。

関連キーワード: Android, Android10, google, mobile, Pixel, Pixel4, REVIEW, smartphone
84シェア
13
71
0

Sponsored Contents