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AirPods Proの本当の凄さ。NC性能、音質、小ささ以上の魅力はここ!ソニーWF-1000XM3とも比較(本田雅一)

まるで生耳で聴いているかのように自然な外部音取り込み

本田雅一, @rokuzouhonda
2019年10月31日, 午後12:45 in airpods
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世界初の完全分離骨伝導イヤホン「earsopen PEACE」でネクストレベルの「ながら聴き」を体感

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AirPods Pro実機をソニーのWF-1000XM3と比較 ノイズキャンセリングの決定版は?(追記)

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矢崎 飛鳥, 10月29日
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10月30日に発売となったAirPods Pro。すでにEngadgetでも多くの記事が掲載されているため、細かなスペックや機能、操作性については省略しますが、AirPods Proにはいくつもの驚きがありました。

あらためて言及するまでもありませんが、イヤホンというジャンルは成熟した商品ジャンルです。近年新たに生まれたTrue Wireless Stereo(TWS)であってもそれは同じ。近年、ノイズキャンセリング機能を持つ製品が登場し始め、ソニーがWF-1000XM3を投入したことで「このジャンルも成熟したか?」と思ったのですが、まだ先がありました。

まずはAirPods Proの"ここが凄い"と思った点を列挙したいと思います。
  • 全帯域で高いノイズキャンセリング効果
  • 外部音取り込みモードにおける環境音の自然な再現
  • 低域ノイズを大幅に下げつつ耳への圧迫感・閉鎖感が極小
  • 密閉性と装着感の両立
  • 軽さとマスの集中、イヤーピースの良さからくる安定感。ランでもOK!
  • ほぼゼロと言っていいレイテンシの小ささ

いずれも、"ちょっといい"は超えていて、とても高いレベルで実現されています。音質は"驚き"の中には含めませんでしたが、EarPodsやAirPodsの音質に満足していなかったわたしもこの製品ならば不満はありません。



オーバーイヤー型に近いノイズキャンセリング効果

ノイズキャンセリング効果を持つヘッドフォン/イヤホンは、比較的高い周波数領域はイヤーピースや全体のメカニカルな構造で遮蔽し、低い周波数ほどアクティブノイズキャンセルで除去しています。

AirPods Proは、比較的浅い収まりのイヤーピースに加え、外耳道の圧力が高まって違和感を覚えないように空気抜きがありますから、一般的なカナル型イヤホンよりもそれ自身の遮音効果は低いと考えられます(実際、アクティブノイズキャンセルをオフにすると遮音性の低さがわかります)。

ところが使ってみると、かなり広い帯域で大幅なアクティブノイズキャンセルがかかっていることに気づきます。しかも特に中低域から低域にかけてのノイズ低減効果が際立っており、電車やバス内でのノイズ緩和はTWSではナンバーワンのWF-1000XM3を明らかに超える効果を発揮していました。

Airpodspro

イヤーピース(パッド)の効果が異なるWH-1000XM3(オーバーイヤー型)の方が、たとえばキーを叩くときのカシャカシャ音は緩和しますが、中低域から低域にかけての効果はAirPods Proの方が明らかに大きく安定。さらに外耳道内と外気の圧力が近くなるよう、通気孔が設けられているそうです。このためノイズキャンセリングイヤホン独特の圧迫感がないのですが、それにも関わらず明らかに高いノイズ低減効果を引き出しています。

ノイズキャンセリング効果を高めるには、ある程度は耳栓的な要素も必要になりますが、AirPods Proはカナル型特有の圧迫感なしに高いノイズキャンセリング能力を発揮していることに驚きました。

装着したまま生活していても違和感のない"外部音取り込みモード"

AirPods Proには"外部音取り込みモード"という、ノイズキャンセリング用マイクロフォンから取り込んだ環境音を、ドライバユニットを通じて再生するモードがあります。同様のモードはソニーのノイズキャンセリング製品にもありますが、AirPods Proで驚かされるのは、環境音再現の自然さです。

Airpodspro

AirPods Proを装着して外部音取り込みモードに設定し、テレビを観たり、街なかを歩いたりしても、違和感がほとんどありません。方向感にも狂いが出ないので、何かが近づく気配がどの方向からあるのか気付けるほどです。

AmbieやXperia Ear Duoといった製品のようなオープンエアの開放感はありませんが、周囲の状況を把握するという意味では、極めてよくできていて、しかも肝心の再生音楽の質感に大きな影響を及ぼしません。

iOS 13.2から加わったiMessageの音声読み上げ機能と合わせて、単なるノイズキャンセリングイヤホンではなく、元祖AirPodsが持っていたヒアラブルデバイスとしての性格と、極めて優秀なノイズキャンセリングイヤホンの性能とを兼ね備えるところに本機の作り込みの深さを感じます。

ノイズキャンセリングの性能も確かに凄いのですが、最も驚いたのはこの外部音取り込みモードの自然さです。

外耳道への圧迫感が些少ながら密閉度は高い

AirPods Proにはドライバユニットの背面に空気の通り道を作り、イヤホン内外の圧力を均質に保つことで快適性を引き出していると書きましたが、一方で外耳部分と外の空気はしっかりと密閉します(そうでなければ良いノイズキャンセリング効果は得られません)。

Airpodspro

そこで重要になるのがイヤーピースの設計ですが、AirPods Proのイヤーピースはかなり柔らかくできているうえに楕円形をしています。人間の耳の穴は楕円形で、なおかつ斜め方向に向いているため、楕円イヤーピースを採用している製品はいくつかありますが、正確な角度に設定して装着するにはコツが必要な面もあり、楕円イヤーピースと真円イヤーピースを同梱しているケースもあります。

AirPods Proの場合、通話用マイクが仕込まれている、いわゆる"うどん"の部分があるため、楕円イヤーピースであることを意識せずにサッと装着でき、また外耳の形状にフィットしやすいことからイヤーピースを柔らかくできたようです。

S、M、Lのイヤーピースのうち、Sサイズがちょうど良かったのですが(Mサイズでも問題はありません)、このコシの強さと形状が絶妙で、圧迫感は最小限にも関わらずしっかりと密閉してくれます。密閉度はAirPods Proの設定(iOSのBluetoothメニューからAirPods Proの「I」アイコンをタップ)にあるテストで確認できます。

Airpodspro

AirPodsのときは、装着してランニングに出かけると、耳から脱落していたのですが、本機ならば問題なく利用できるでしょうし、ここまで装着感が良いと一日中着けながら仕事もできそうです(実際にはその前に電池が切れますが)。片側5.4グラムという軽さ、全体をコンパクトに収めたことによる質量の集中も、ランニングなど運動時の使用感を高めてくれています。

謎の超低レイテンシ

最後にその理由がわからないのですが、iPhoneとともに使った場合にものすごく低レイテンシでつながるのです。動画でレイテンシを感じないといったごまかしのレベルではなく、アクションゲームを遊んだり、ガレージバンドでAirPods Proでリズムを聴きながらキーボードを叩いても、まったくズレを感じないぐらいの同期具合。

Android端末とつないでみると、AACとSBCにしか対応していない(apt-Xには未対応のためAACに対応していないAndroid端末とつなぐとSBC接続となる)と思われますが、AAC接続ならレイテンシは大きくなるはず。果たして、どのような手順でつないでいるのか不明です。

この点についてAppleに質問しても、答は教えてもらえませんでした。一部では"独自コーデックでは?"という噂もありますが、AACのままプロトコルを工夫している...というのが有力なところでしょうか?

AirPods ProはBluetoothで接続されるため、必ずしも接続する側の機器がApple製品である必要はありませんが、端末や端末のOSとタイトに統合されているうえ、ファームウェアのアップデートはiOSデバイスからしか行えません。事実上、iPhone/iPad向けに設計されている製品と考えたほうが良さそうです。

ただの耳栓としてさえ快適

AirPods ProをはじめとするTWSは、音質に関してはマニアックに、解析的に評価することよりも、使用フィールのバランスが大切でしょう。もちろん、音質が悪いとなれば問題ですが、その点ではAirPods Proに問題はありません。

Appleによるとノイズキャンセリングにも利用している"内側"の音を計測するマイクロフォンの情報を再生している音楽の情報と照合しながら、人によって異なる外耳道の特性に合わせた補正をするそうですが、たしかに実に"まっとうな"音がします。とっても優等生なんですね。

これは他のApple製品にも共通する特徴ですが、歪っぽく聞こえる要素が極力排除されているため、特に高域のささくれだった擦過音が目立つような減少は皆無です。一方でエッジ感には乏しく、中低域のエネルギー感は物足りないという人もいるでしょう。

Airpodspro

このあたりは、WF-1000XM3の方がより音楽を美味しく聴かせる"秘伝のタレ"という面で一日の長があると感じました。AirPods Proの音は無難でいやらしさを微塵にも感じさせず、いつまでも効き続けられます。しかし、一方で熱量も感じない。ただ、それがいいという人もいるはず。評価用の製品を受け取ってから、ほとんどの時間、AirPods Proを装着していますが、音楽を聞くためのツールとしてはもちろんですが、ただの耳栓として使っても快適ではないか? と思うほど快適です。この、使用者との距離感こそがAppleの秘伝のタレなのかもしれないですね。

Airpodspro

もしこの製品を入手したならば、最初から装着されているMサイズでちょうどいいと思っても、試しにSサイズのイヤーピースも試してみてください。一般的なカナル型イヤホンよりも、少ない圧迫感でノイズキャンセリング効果を得られますから、"スカスカ"ではない限り高い満足が得られると思います。

今年はTWSのSoCを開発しているQualcommが「QCC51xx」シリーズを出荷し始め、2万円以上のTWSは軒並みノイズキャンセリング機能付きになっていきそうです。しかし、ここまで完成度が高い製品が2万7800円(税別)で販売されていると、iPhoneユーザーにはAirPods Proが第一の選択肢になるでしょう。

もっとも成熟しつつあると思っていたジャンルでも、ここまで進歩できることがわかったのですから、ソニーを含め他社がさらに上回ってくることにも期待したいですね。



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