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シャオミ、日本参入へ。5Gスマホで覇権狙う:山根博士のスマホよもやま話

2020年の日本のスマホはシャオミが台風の目になる

山根博士 (Yasuhiro Yamane), @hkyamane
2019年11月5日, 午後07:00 in smartphone
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1億画素超えカメラ搭載スマホ、シャオミ「Mi Note 10」のグローバル版を試す。日本での発売に期待
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1億画素超えカメラ搭載スマホ、シャオミ「Mi Note 10」のグローバル版を試す。日本での発売に期待

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シャオミのキーパーソンが中国のSNSで日本参入の話を肯定し、日本でシャオミのスマートフォンが販売されることが現実味を帯びてきました。中国メーカーが次々と日本に参入する中、世界シェア4位の巨人がついに上陸しようとしています。

シャオミと言えば低価格でハイスペック、コストパフォーマンスに優れた製品が人気です。しかし価格だけを重視しているわけではありません。2019年に入ってからシャオミはスマートフォンのラインナップをメインラインの「Mi」シリーズ、低価格コスパモデルの「Redmi」シリーズに2分化し、両者の差を明確にしました。



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またMiシリーズはさらに「Mi MIX」を上位モデルとしていますが、特徴的な機能を持ったラインと言えます。たとえば回り込んだディスプレイを搭載した世界初のモデル名は「Mi MIX Alpha」です。もちろんスペックに対して価格が抑えられた製品が多いのは事実ですが、「ベゼルレス」「スライドボディー」など新しいフォームファクターの採用にも意欲的です。

今では常時10機種以上ものスマートフォンを常時販売するシャオミですが、では日本にはどんなスマートフォンを投入するのでしょうか?その前にまずはシャオミの今の状況を確認しておきます。

2018年に悲願の年間1億台を突破したシャオミですが、今年はスマートフォン市場全体がネガティブな方向に動いていることもあり、昨年より若干数を落としています。それでも第2四半期(4ー6月)はIDCの調査で3230万台となり、アップルの3380万台に肉薄しました。アップルはここのところ販売数に勢いがなく、毎年第4四半期のみが好調であることを考えると、2020年にはシャオミがアップルを抜く可能性も十分あります。それほどまでにシャオミのスマートフォンは売れているのです。

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しかし日本やアメリカで多くの人がiPhoneを使っている状況を見ると、「シャオミが売れている」といってもなかなか実感はわかないでしょう。実際にシャオミのスマートフォンは世界各国でまんべんなく売れているのではありません。シャオミが強いのは新興国で、特にインドではサムスンを抜いて1位となっています。Canalysの調査によると2018年のインドのシャオミの出荷台数は4100万台でした。つまりシャオミの全台数の約1/3がインドで販売されているのです。

そのインドで売れているのは低価格なRedmiシリーズ。Counterpointの調査によると、2019年第2四半期のインドのオンライン市場の販売数トップ5のうち、実に3機種がシャオミの製品で、そのいずれもがRedmiシリーズなのです。このようにRedmiが販売台数をけん引しているのは中国などほかの市場でも同様となっています。なおRedmiと肩を並べているのはOPPOの低価格ブランドでもある「Realme」です。

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一方シャオミは先進国への進出も図っていますが、まだ存在感を示し切れてはいません。ヨーロッパでもシャオミのスマートフォンは販売がはじまっていますが、消費者が目を向けているのはハイエンドモデルよりも低価格モデルのようです。たとえばフランスではMiシリーズの中でもAndroid One採用の「Mi A」シリーズが人気とのこと。そして購入者は価格に敏感な層です。韓国でも今年4月に売り出し「2分で完売」したモデルは「Redmi Note 7」でした。韓国ではハイエンドモデルの「Mi 9」も販売していますが、Galaxy S/NoteやiPhoneに並ぶ売れ行きという話は聞かれません。

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すなわち世界シェア4位という強さを誇るシャオミですが、現時点では強さを発揮しているのは新興国であり、台数を引っ張っているのは低価格なRedMiシリーズなのです。そのため先進国でSnapdragon 855を搭載した上位モデルを低価格で販売しても、消費者の関心を惹きつける存在にはなっていないのです。

ではそのような状況でも、なぜ日本市場に参入しようとしているのでしょうか。そのカギを握るのは「5G」です。2019年は各国で5Gが始まり、シャオミのおひざ元の中国でも10月31日から3キャリアが5Gサービスを開始しました。5Gのスマートフォンは現時点では各社からハイスペックな製品が登場しています。しかも製品の数はまだあまり多くありません。5G加入者を増やしたい通信キャリアとしては、5Gでいい端末があればどのメーカーのものでも採用したいのが実情です。

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参入した先進国ではまだマイナーな存在のシャオミですが、5Gスマートフォンとなると話は別です。シャオミは2019年2月に5Gスマートフォン「Mi MIX 3 5G」を発表し、その時点でヨーロッパなど先進国キャリアへの採用が決まったこともアナウンスしました。たとえばスイスのSunriseはシャオミの「Mi MIX 3 5G」を5Gサービス開始と共に導入しています。同社が現在販売するのは他にファーウェイの「Mate 20 X(5G)」、サムスンの「Galaxy S10 5G」「Galaxy Note10⁺ 5G」「Galaxy Fold 5G」(予定)。つまり5Gスマートフォンだけで見れば、シャオミの製品は大手メーカーと横に並ぶ、メジャー製品の仲間入りを果たしているのです。

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このように4Gスマートフォンでは大手メーカーの品質やブランド力に打ち勝てないシャオミも、5Gスマートフォン市場ではライバルがまだ少ないため積極的に製品を展開すれば存在感を一気に引き上げることができるかもしれません。

10月に中国で開催された第6回世界インターネット大会で、レイ・ジュンCEOは「2020年に10機種以上の5Gスマートフォンを出す」と明らかにしています。2020年は日本を含む多くの国で5Gがローンチされます。その波に乗って5Gスマートフォンを多数投入するというレイ・ジュン氏の発言は、先進国でもシェアを取りブランド力を高めていくという決意ともいえるでしょう。そして5Gスマートフォンメーカーとして認知されるようになれば、スマートフォンだけではなくシャオミが展開するIoTやスマート家電にもプラスの影響を与えるはずです。

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5Gスマートフォン市場ではサムスンとファーウェイが折りたたみスマートフォンの5Gモデルを各国で展開予定です。一方シャオミは前述した両画面スマートフォンのMi MIX Alphaが5Gに対応しており、最先端のディスプレイ技術を採用した5G端末として両社と肩を並べる存在になっています。シャオミは話題性という点でも5Gスマートフォン市場に旋風を巻き起こそうとしています。

2020年、5Gが本格的にはじまる日本にシャオミが複数の5Gスマートフォンをひっさげて参入すれば、日本の消費者も意外とすんなりシャオミの端末を受け入れてくれるかもしれません。しかもキャリアへの納入が決まれば販売数も多く期待できます。数が出るなら技適を取ったり日本向け周波数のカスタマイズをするといったこともコスト的にペイできるでしょう。シャオミの日本参入は、シャオミが真のメジャーメーカー入りを果たすための大きなステップの一つになるのです。



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関連キーワード: 5g, mi mix alpha, smartphone, xiaomi
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