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ESAの飛行士、ISSから地上のローバーを操縦。将来の月面探査に向けた技術開発

月面探査は船外活動とローバーをうまく組み合わせ効率的に

Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2019年11月25日, 午後05:30 in Space
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ESAの宇宙飛行士Luca Parmitano氏が国際宇宙ステーション(ISS)から地上のローバーを遠隔操縦する実験を行い、成功しました。これは将来建設される月ゲートウェイ宇宙ステーションもしくは月面の基地から、月面に送り込んだローバーを遠隔操縦することを想定した実験です。

Analog-1と呼ばれるこの実験では、軌道を2万8800km/hで周回するISSから、地上のローバーを動かし、月面を想定した障害物を回避しつつ3か所に設置したチェックポイントを経由して走行させたり、6軸のロボットアームで地表にある物を回収したりします。11月18日に行われた実験では、Parmitanoが1時間の実験可能時間をわずか30分使っただけですべての予定動作を終了させることができました。なお、実験は今週も別の動作目標を設定して行われます。



月面基地や月ゲートウェイからの月面ローバーの遠隔操縦には、操作入力に対し数秒の遅延が発生することが想定されます。しかしそれでも、飛行士が直接月面に降りて探査をする危険性やEVA(船外活動)の準備に数時間もかかることを考えると、ロボットによる探査の自由度を高め幅広いタスクに適用可能にしておくことは将来的に有利なことと言えるでしょう。

ESAの探査システムグループのプロジェクトリーダーJessica Grenouilleau氏は、今回の実験がクルーとロボットシステムの組合せには高い適応性がある」と述べました。

このロボットアームと飛行士が扱うコントローラーにはフォースフィードバック機構が備えられており、ロボットアームがその先端に"感じた"圧力などを飛行士も感じ取ることが可能です。

ちなみに、月よりも遠い惑星でのミッションでは、その距離が非常に遠くなるため通信のタイムラグが非常に大きくなってしまいます。たとえば最接近時の火星との間でも、電波が往復するのに6分ほどの時間がかかるため、月よりも遠い天体に送り込むローバーには、Curiosityのような自律走行機能が必要になります。


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