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インド政府、月着陸機の着陸失敗を正式に認める。通信途絶から2か月

減速スラスターが誤動作

Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2019年11月28日, 午後01:30 in Space
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インド宇宙研究機関(ISRO)の月面着陸機ヴィクラムは今年9月、月への着陸を開始した後に通信が途絶して行方不明となりました。その後、ヴィクラムを分離した月周回探査機チャンドラヤーン2号のカメラが月面のヴィクラムを発見し、ISROは通信復旧を試みていました。

しかし今週提出された報告書で、ISROはヴィクラムが着陸の衝撃で破壊されたことを確認しました。この報告書によるとヴィクラムは着陸時速度にブレーキをかけるためのスラスターが何らかの原因で誤動作し、着陸ポイントから500mと離れていない場所に激突してしまったとされます。

着陸の前半段階でヴィクラムは速度を1863m/sから146m/sにまで減速しました。しかし減速スラスターの誤動作が発生したことで、つぎの段階での減速が不完全となり、制御プログラムが軟着陸フェーズを開始する条件が整わなかったとISROは報告しています。結果、十分な減速ができないまま月の地表に達したヴィクラムは設計強度を超える衝撃を受ける格好となりました。

ISROはその後ヴィクラムの位置を特定し通信再開を試みました。10月からはNASAの協力も得てふたたび通信復旧作業を行ったものの、月面からは何の返答もありませんでした。

インドのモディ首相は通信途絶のあと、実質的に着陸がうまくいかなかったことを認めつつも「科学に失敗はない」と述べていました。しかし今回の報告書をインド政府が承認したことで、インド政府は月面着陸失敗を正式に認めたことになります。

もしヴィクラムがうまく着陸できていれば、インドは月面着陸を成功させた第4の国となり、搭載していった探査ローバー、プラギャンをリリースして月面の探査を実行する予定でした。ISROの月面着陸失敗は、それがまだ人類にとって非常に難しい作業であることを思い出させる出来事だと言えるでしょう。

なお、着陸機は失われてしまったものの、ISROは月を周回するチャンドラヤーン2号が持つ8つのセンサーを使って月に関する科学的データ収集をおこなっています。



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