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LG G8X ThinQレビュー:「表裏とも平たいスマホ」が令和に蘇る驚き、ヘビーユーザーに刺さる各種仕様

背面は1枚ガラス仕上げ、高音質ヘッドホン端子も

橋本 新義(Shingi Hashimoto)
2019年11月30日, 午後05:00 in smartphone
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12月6日にソフトバンクから発売される、LGエレクトロニクス製スマートフォン『LG G8X ThinQ』(901LG)。価格が大手キャリアのフラッグシップ級モデルしては価格破壊と言って良い5万5440円(税込)と発表された点や、また日本で発売されるLG製フラッグシップ級スマートフォンとしては久々となるモデルとなる点で、大きく注目されている機種です。

同機の最大の(価格の衝撃を別にした)特徴は、付属のケース『LGデュアルスクリーン』に本体と同サイズの画面が搭載されており、"合体"させることで2画面スマホとして使用できること。価格はなんとこのケースも付属してなので、購入したユーザーであれば漏れなく2画面を活用できます。

しかも基本性能は、SoCにクアルコムのSnapdragon 855、RAMは6GB、ストレージ64GBと、いわゆる大手キャリアのフラッグシップ級として十二分に通用する水準(ストレージが若干少なめですが)。2画面を抜いてもコストパフォーマンスの高さが際立ちます。

......と紹介しましたが実はこのスマホ、あえて本体のみで使うと2画面時とは別の輝きを見せる存在なのです。とくに筆者に"刺さった"のが、フラッグシップ級の基本性能を持ちながら、「背面のカメラにまったく飛び出しがない」「それどころか背面ガラスが1枚板」「画面側も端までフラット(曲面仕様ではない)」「3.5mmヘッドホン端子もバッチリ(しかも高音質な音声変換チップを搭載)」といった点
加えて「マイクロSDカードスロット装備」「地上デジタルチューナーはフルセグ、録画対応」「FeliCa+おサイフケータイ対応」「防水、防塵」までが乗り、役満です。

LG G8X ThinQ
▲スナドラ855搭載機だけあり、ヘビーなゲームや周回で速度が要求されるゲームも快適です。画面は「ThinQ(公式発音は「シンキュー」)でFate/Grand Orderの陳宮(ちんきゅう)」という筆者渾身のギャグ


歴戦のEngadget読者ならばピンと来るでしょうが、こうしたレガシー(旧式というだけではなく、古き良きという意味合いです)要素が揃った高級スマホは、ここ数年「もはや絶滅危惧種なのでは......」と思える状態でした。とくに胸ポケットにスッと収まる高級機はもはやどこのメーカーからも登場しないのでは? と思えるほど絶望的だったところに、「まさかまさかの両面フラット」なスマホは、それだけで絶賛モノです。

ということで今回は、あえて本機を本体のみで使った感想を紹介します。2画面状態でのレビューは、山根博士や石野純也氏、金子麟太郎氏がまとめてくださっているので、そちらをご覧ください。



なお「いやいや、せっかく2画面にもなるのに、1画面にするのは勿体ないじゃん!!」という意見は自分の中でも当然ありました。が、そもそも本機のような"合体式"のメリットには、2画面が不必要な際には本体のみとすることで身軽に使える、という点もあります(実際に重量は、本体のみでは約193gですが、合体すると約331gとヘビーになります)。

また上述したように、価格的にも"2画面代プレミア"はほぼないと言って良いでしょう。2画面付けても、近いグレードとなるライバル機の1画面より安いのですから。

「カメラの段差がない」のみに非ず
1枚のガラスが全面を覆う驚きの背面仕上げ


LG G8X ThinQ
▲本機(左)の背面は1枚ガラス、さらに光沢仕上げということもあり、このように反射はバリバリあります。右は実質上の前世代機(の廉価版)となる、筆者常用機のワイモバイル『Android One X5』です


さて、本機の裏面に関しては「イマドキのスマホなのにカメラの飛び出しがない」だけではなく、もう一つ特徴があります。それはレンズ保護ガラスの構造。というのも本機は「1枚の保護ガラスが、レンズ部までも含め背面すべてを覆う」という、凝った設計だからです。

つまり、カメラと周囲の段差を埋めることで飛び出しがないのではなく、そもそも「構造上からして外殻に段差がない」というわけ。胸ポケットや狭い箇所に収納したり、取り出したりする際のスムーズさが気になる同士には、これがいかに嬉しいことかお分かりいただけるかと思います。

LG G8X ThinQ
LG G8X ThinQ
▲レンズ回りを角度を変えて見たところ。このようにしっかりと1枚ガラスです。初見の時には「え? これでカメラの画質大丈夫なの?」と驚きました


さて、カメラ(レンズ)を保護するガラスは、光学的な特性(カメラの画質を低下させないこと)が求められます。そのため一般的には、レンズ部のガラスに関しては専用品を使うのが一般的。高級モデルでは、傷の付きにくさからサファイアガラスが使われたり、また光の乱れを防ぐための光学的なコーティングが施されることもあります。
こうした事情からも本機の一枚ガラス構造は、カメラの画質も重視されるフラッグシップ級スマホとしては、非常に異例な構造と呼べるのです。

といっても、これが「画質を捨ててデザインを優先したから」というオチであれば幻滅ですが、少なくとも筆者の撮影した印象では、保護ガラスの構造による画質の低下と思われる現象は見て取れませんでした。

LG G8X ThinQLG G8X ThinQ
▲慣れないうちは意図せずにレンズ部に指紋を付けてしまい、サッと取り出して撮影すると、指紋による光の帯が派手に......(写真1枚目)という事態も。もちろん、しっかり拭いたら2枚目のように収束しました


ただし実は、この1枚板構造ゆえのデメリットも2点ほどありました。1点目は「本体に触れる際、意識せずに指がレンズに触れてしまう」という点。改めて考えて見れば当然の話で、1枚板であるゆえに、指の感触では「ここがレンズである(ので指を避けなければ)」という判断ができないのです。
あまつさえ本機のレンズ位置は、筆者の持ち方ではちょうど触りやすい位置。そのため、慣れるまでは撮影前の指紋確認がルーチンワークとなった次第です。

LG G8X ThinQ
▲なお前世代機(の一つ)であるAndroid One X5では、少しですがしっかりと? レンズが飛び出しています

LG G8X ThinQ
▲1枚ガラスの上に光沢感のある仕上げなので、それだけ滑りやすくもあります。こちらもある意味で、昨今では久しい感覚でした


2点目は、構造上というよりは表面仕上げの問題ですが、昨今のスマホにしては比較的滑りやすいこと。「あぐらをかいた時の膝上に置く」ような段差がある(が、多くのスマホは引っかかってくれる)状況では、容赦なく滑り落ちてしまいます。

本機の背面は美しい光沢仕上げであり、また引っかかりがない点もメリットなため、ある意味で滑りやすさはトレードオフではあります。が、このあたりは可能であれば改良を望みたいと思ったところです。

画面の端タップもラクラク!!
安心感の高い「フルフラット画面」


LG G8X ThinQ
▲画面の(縦長状態での)左右端も、上下端も完全にフラット(保護ガラスはいわゆる2.5Dですが)。ヘビーゲーマーには嬉しく、頼もしい仕様です。3.5mmヘッドホン端子もしっかり搭載


そして、筆者が操作していて頼もしかった(あえてこの表現をします)のが、本機の表面もフルフラットである点。言い換えれば、昨今のトレンドとなった「フラッグシップ級スマホは画面サイドがカーブになっていなければならない」かのような風潮に、NOを突きつけている点です。

こちらは背面側のフルフラットと違って実質的に本機のみというわけではありませんが、それでも昨今のフラッグシップ級では珍しいデザインになりつつあります。

と言いつつ筆者は普段、この風潮を作った当事者と呼べるGalaxy S9を愛用しているのですが、デザインとしてはカーブ画面が気に入りつつも、端にボタンが配置されたゲームや普段の操作では「やっぱり端までフラットな画面が良いよなぁ......」と思うこともしきり。
もう1台の愛用機であるAndroid One X5(実はベースモデルはLG G7 Oneという、本機前世代の廉価版でもあります)では端までフラットなため、そちらと比べると悩ましいことがあったのも確かです。

昨今は、いわゆるゲーミングスマホにおいては(やはり画面端での誤タップを防ぐニーズからも)画面が端までフラットな機種が一般的ですが、このあたり、もっと"古き良き仕様"に戻してくれないものだろうか......と言いたい筆者にとっては、本機は「待ってました!!」と言いたくなる、安心できる使用感でした。

「最近のハイエンドAndroidスマホのほとんどは、画面の端をタッチする必要がない設計者が作ってるのか?」とツッコミを入れたくなったり、「最高速SoCを搭載していて、画面がフラットというだけでHUAWEI P30無印やGalaxy S10eを検討した(買った)」という同士には、ぜひとも検討してほしい1台でもあるわけです。

ヘッドホンジャック搭載だけではない
DAP並の「もう一つの高音質DAC」も継承

LG G8X ThinQ
▲LG製フラッグシップ級の伝統、Hi-Fi Quad DACも搭載。この機能があるからLG製を買う、という方も安心です(この画面はAndroid One X5のものです)


合わせて有り難かった「もう一つのレガシー」が、ハイエンド機ではやはり絶滅しつつある3.5mmヘッドホン端子の搭載です。昨今はワイヤレスイヤホンも定番化したとはいえ、リズムアクション系ゲームや動画などでの音側レイテンシ(画面に対する音の遅延)が重視される局面などでは、有線イヤホンでの優位は覆りません。
こうした事情から、ヘビーゲーマーなどの間では、ヘッドホンジャックの搭載がAndroidスマホにおいて製品選択の決め手となっている......という方も相応にいるはずです。

さらに本機では、せっかくの有線イヤホンやヘッドホンを、より楽しめるための機能も搭載されています。それが、LGエレの高級機ではおなじみ『Hi-Fi Quad DAC』仕様。

これは「ヘッドホン端子接続時に、単体のデジタルオーディオプレーヤー(DAP)並みの高音質なデジタル-アナログ変換チップが使える」という機能。このために本機は、通常で使われるDACに加えて高音質な音楽用のDACを別に搭載しているという、非常に凝った造りなのです。

LG G8X ThinQ
▲Hi-Fi Quad DAC搭載機種では、DACに内蔵される「デジタルフィルター」による音質調整という、非常にマニアックな機能も搭載。インパルス応答特性に対する処理を変更して、細かな音質の違いを楽しめます(この画面はAndroid One X5のものです)


またこのDACを有効にした状態では、24ビット/192kHzといったハイサンプリングのPCM音源や、DSD音源の無変換再生も可能となるなど、対応音源フォーマット的にも機能が強化されます。これは2015年モデル『LG V10』から採用され、オーディオプレーヤーとしてもスマホを使う層から支持され続けてきた機能です。

LG G8X ThinQ
▲内蔵マイクに関しても高音質仕様。カメラアプリなどでは、昨今流行のASMR動画に向けたマイク感度アップ機能も。ボイスレコーダーアプリも、音楽用にも使える高音質フォーマットが使えます


実際の効果に関しては、音質に関わるところゆえどうしても官能評価が必要になりますが、(今回も)安価なポータブル音楽プレーヤーに並ぶと呼んでも過言ではない、というレベルと感じました。いずれにせよ、スマートフォンとしてはかなり上位に来るグレードであり、今回も「ゲームの音を可能な限り高音質で楽しみたい」というユーザーにはガッツり刺さる機能です。


このようにLG G8X ThinQは、「合体式の2画面スマホ」というだけではなく、単体で使うと「古き良きスマートフォンの仕様」を現代に甦らせてくれるモデルとして輝く存在。しかも嬉しいことに、こうしたモデルではありがちな「せっかくヘビーユーザーに刺さるのに、基本仕様がヘビーユーザーにとって物足りない」という事態にもほぼ陥りません。

LG G8X ThinQ
▲カメラでは、昨今のLGエレ製が得意とする「やり過ぎない範囲でのメシウマ色温度調整」もバッチリ。茶色い系のメニューなども程よく撮れます


またカメラに関しても、機会があれば別途紹介しますが「超広角の公称となる『画角136度』は、35mm換算で9~10mm相当」「超広角において歪み補正の度合いをリニアに変えられる」など、非常に注目できる機能を搭載しています。

LG G8X ThinQ
▲通信回りでも、Wi-Fiエクステンダー(中継機:Wi-Fi to Wi-Fiテザリングではありません)として使えるなど、非常にユニークな機能を備えます


LG G8X ThinQ
▲ナビゲーションバーなども、レガシーを大切にした仕様。Android 9ベースにも関わらず、ホームにボタンを最高5つまで配置できます

今回筆者が試用したのは試作機だったためベンチマークは実行できませんでしたが、実際の操作感でも、またこれまでのLGエレ製スマホを見ても、Snapdragon 855搭載モデルとしてしっかりした性能は持っていると感じました。

LG G8X ThinQはこのように「合体式2画面、さらに価格破壊的なモデル」というだけではなく、本体のみで使うとヘビーユーザーにとっては刺さりまくる特徴を備えた存在。
今回はソフトバンクモデルとしての発売ですが、残債免除プログラム「トクするサポート」を使っての購入では、ソフトバンク以外のユーザーでも回線契約なしで購入できる......という入手法もありますので(クレジットカード払い以外ではSIMロック解除まで時間が掛かりますが)、こうした要素が刺さる"同士"には、ぜひ一度実機を触れてほしいモデルです。



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