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任天堂アメリカ元社長レジーさん、岩田聡さんとの11年の想い出を語る

知的好奇心こそが任天堂リーダーの信念

Kiyoshi Tane
2019年12月4日, 午後04:30 in nintendo
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任天堂アメリカ(NOA)の元社長兼CEOであるレジーさんことレジナルド・フィサメイ氏が海外メディアのインタビューで、任天堂の元社長・岩田聡さんから学んだことや、宮本茂さんなど首脳陣がWiiやDSを世に送り出すにあたってどのような考えを持っていたのかを語っています。
まずレジーさんが引退を決めたきっかけは、親愛なる友人の岩田さんが亡くなったことでした。その出来事は自分たちの命がいかに束の間にすぎないかを思い出させるとともに、岩田さんが築き上げ、会社のために創造した遺産を意識させたと語っています。

そのためにレジーさんは築き上げたい遺産、残したいものとは何なんだ?と考え、やりたいことを明確に意識するように動機づけられたとのこと。そして「ビジネスは健全で業績を向上させる必要があり、組織は準備を整える必要がある」というタイミングからも、今年初めがそれだと決断したと述べています。

現在58歳のレジーさんは退任にあたり「家族と過ごす時間をレベルアップ」と述べており、本当に大切なものを見つけたのかもしれません。

そして岩田さんとの出会いは、それまで営業管理職としてキャリアを積んでいたレジーさんが2003年末にNOAに転職するに当たってのことでした(当初は営業部門担当上級副社長)。

NOAから声がかかったとき、レジーさんは岩田さんと話をするように頼みました。それは本来の採用手続きからは外れたもので、ご本人も任天堂の視点から「この候補者は、なぜ本社社長と時間を過ごすことができると考えているんだ? この仕事は日本が拠点じゃない、なぜ彼は岩田さんと話したいんだ」と思われていただろうと振り返っています。

当初は30分間の面談がセッティングされたものの、最終的にはずっと長い時間が続くことになりました。

その時のことをレジーさんは「おかげで、私たちのビジネスと個人的な関係が本当に確立できたんです。(その後も)いつも話していましたね。彼は自らの視点を共有してくれたし、遊ぶ側としてしかビデオゲームビジネスの経験がなかった私の考えにも真摯に耳を傾けました。消費者としての感性や、西洋ビジネス感覚を評価してもらえたんです。岩田さんとの約11年間の関係は本当に特別なものであり、彼が私に心を開いてくれたことや、一緒にできた仕事は、魔法そのものでした」と語っています。

そして岩田さんや宮本茂さんら任天堂のリーダー陣にとっての重要な教義は「知的好奇心」であるとのこと。彼らはなぜ人がそう感じるのか、どうして特定の反応をするのか、なぜそう信じるのかを知りたがったとしています。

その最たる例としてあげられているのが、2000年代前半に登場したWiiとニンテンドーDSです。レジーさんいわく、2000年代前半には3人に1人しかビデオゲームをプレイしておらず、当時のゲーム業界も停滞していて、ヨーロッパや日本のような主要市場ではソフトウェアの売上は実際に減少していたとのこと。レジーさんはマーケティング出身で数字には強い方だけに、この話の信ぴょう性は高いでしょう。

そして任天堂の首脳陣もこれについて深く考え、レジーさんが入社する前には方針がまとまっていました。すなわちゲームが複雑になりすぎ、続編が多すぎる結果として業界が停滞したのであり、新作はどれもバージョン5か6でありイノベーションと楽しさが欠落していたと見ていたとのこと。

WiiもDSも大ヒットして社会的な現象ともなりましたが、それはまさに任天堂リーダー達の「知的好奇心」の結果というわけです。以下、レジーさんの発言をそのまま引用します。

それが彼らの診断でした。競合企業は、より多くのマシンパワーとより精細なグラフィックに答えを見いだしました。それはDSとPSPとの違いにはっきりと見ることができますし、Wiiについてもソニーやマイクロソフトのマシンと比較して確認できます。任天堂が成し遂げたのは知的好奇心であり、ビジネスの核心となる問題とは何かをとことん考え、自分の信念に反する問題をいかに解決するかを提案することだったのです


複雑化しすぎたゲームを一度リセットし、年齢性別に関係なく誰しもが遊びやすいように考えた結果がWiiのリモコンであり、DSのタッチ操作だったことは、当時の岩田さんや宮本さんの発言にも窺えるところです。

それは自らがハイテク企業ではなく、元々はカルタや玩具メーカーだった任天堂がゲーム業界で地歩を築くためによりどころとした「枯れた技術の水平思考」(すでに完成されて価格もこなれた技術を、全く違った価値観で再活用する)に立ち戻った結果だったかもしれません。


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