Sponsored Contents

Greenの最新記事

Image credit:
Save

海洋の酸素量、過去50年にわたり減少中との報告。サメやマグロは息切れ気味?

たかが2%、されど2%

Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2019年12月9日, 午後02:30 in Green
49シェア
11
38,"likes":26
0

連載

注目記事

1億画素超えカメラ搭載スマホ、シャオミ「Mi Note 10」のグローバル版を試す。日本での発売に期待
12

1億画素超えカメラ搭載スマホ、シャオミ「Mi Note 10」のグローバル版を試す。日本での発売に期待

View


気候変動といえば、温暖化による平均気温の上昇ばかりが話題になりがちですが、海に住む水棲生物たちにとっても大きな問題です。自然保護を目的として約1200の国家、政府機関、非政府機関で構成される国際自然保護連合(IUSN)は、1960年から2010年の間に海洋に溶け込んでいる酸素の量が、水温の上昇に伴い2%減少したとの報告をまとめました。また各国が気候変動に十分な対策をせずこのままの活動を続けるならば、2100年までには酸素量がさらに3~4%減少すると予測しています。

なんだ2%だったら大したことでもなさそうだ...というのは誤りで、これはカジキやサメ、マグロといった生活に大量のエネルギーを必要とする大型の魚たちにとってはわずかな酸素の低下も重大な問題になりえます。

農業や工業などの産業による窒素やリンを含む排水の海洋への流入は富栄養化を招き、海水に含まれる酸素量の低下を招きます。しかし、最近では気候変動による温室効果の影響で熱が海に吸収され、そこに溶け込む酸素の量を低下させているとの懸念が高まっています。

IUCNのMinna Epps氏は「海洋の脱酸素化と気候変動の直接の関連性はわかっていない」としつつも「過去50年間で酸素の減少ペースが4倍になっただけでなく、今後予想される最良のシナリオであっても、海洋の酸素量は減り続けていく」と述べました。

これは前述のとおり運動量の多い生物にとっては死活問題となり、すでにより酸素の多い浅い層へと移動が始まっているとBBCは伝えています。それは、漁船に探知されやすくなることも意味し、乱獲による個体数減少を加速します。また、生息環境の変化に対応できない種が失われることで次第に生物多様性が失われ海は(低酸素環境に強い)微生物やクラゲのような生物ばかりになるとEpps氏は警告しました。

IUCNの報告は、我々が気候変動対策に本気で腰を上げなければ、予想される最悪の未来が本当にやってくることを予測しています。海水面上昇や陸上で起こっている問題にそれほど興味を持たない人でも、マグロやサメなどが減少し、生態系のバランスが崩れた結果クラゲやプランクトンしかいない海になってしまったらつまらないと思うはず。また魚がいなくなれば海鳥や魚を捕る動物も消え、栄養素の循環が損なわれて陸上の生態系にも影響が及ぶと考えられます。

IUCNの報告書は2010年までのデータを分析したもの。ということは、すでに報告書から約10年分の気候変動による温暖化が進行しているとも考えられます。一部の国におけるここ数年の内向き政策が、さらに問題を悪化させてしまった可能性もあります。セレブや著名人のCO2削減アピールが偽善かどうかに関係なく、そろそろ自分たちもできる範囲でCO2排出を減らす努力が必要な時期なのかもしれません。


広告掲載についてのお問い合わせは ad-sales@verizonmedia.com までお知らせください。各種データなどは こちら のメディアガイドをあわせてご覧ください。

49シェア
11
38,"likes":26
0

Sponsored Contents