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ゲーム用モニタの「最速」更新。秒間280コマ対応モデルをASUSが海外発表

言わば「通常の4倍以上のスピード」

橋本 新義(Shingi Hashimoto)
2020年1月3日, 午後07:00 in display
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eスポーツでの需要を背景に、ゲーム用ディスプレイにおいて高速化が進む最高リフレッシュレート(1秒間に書き換え可能なコマ数:詳細は後述します)。コンシューマー製品レベルでは通常の4倍速となる240Hzが最速でしたが、ここへ来てさらに更新がなされそうです。

PCパーツやゲーム用PC周辺機器大手のASUS(エイスース)が、280Hzへの対応を謳った27インチフルHD液晶ディスプレイ『VG279QM』を発表しました。
中国の大手通販サイトJD.comやtaobaoでの販売価格は3299人民元(単純換算で約5万2000円)から。解像度こそフルHDとはいえ、280Hzという性能を考えると、お買い得感さえ感じられる設定です。


ASUS_280Hz_Display

この(最高)リフレッシュレートとは、1秒間に書き換え可能な画面のコマ数のこと。現在一般的なディスプレイでは、標準で60Hz、つまり1秒間に60回の書き換えがなされます。対してゲーム用ディスプレイでは、144Hzや240Hzのように、かなり高速な入力に対応しているモデルが主流です。

このようにリフレッシュレートが高いのは、より滑らかな動きが楽しめる点や、ゲームによっては「プレーヤーの意図した動きに近づける」効果も得られるため(プログラムの構造によっては、入力の反応速度も上がり、操作遅延の減少に繋がるのです)。

一方でもちろん、コスト的には一般的に高ければ高いほど高価となります。高いリフレッシュレートを実現するためには、ディスプレイパネル側の画像処理エンジンなどがそれだけの速度で動作しなければならないためです。

また実際のゲーム上で高いフレームレート(こちらはゲームなどでの「描画可能なコマ数」のこと)を実現するためには、高性能なGPUを搭載したビデオカードも必要に。ここまで実現しようとすると、ディスプレイ側のみならず、PC側の価格も高価となります。

こうした事情から、昨今のゲーム用ディスプレイではバランスの優れた144Hzが主流。高速なモデルでは240Hzという製品も登場していますが、280Hzまで高速となると、少なくとも筆者の知る限りコンシューマー向けでは存在しませんでした。

こうした事情もあってか、本機VG279QMは画像処理部などのオーバークロックによって280Hzを達成した仕様。「本来は最大240Hzの部品に対し、ASUSが280Hzを検証し、製品保証の上で動作させた」という扱いです。

ASUS_280Hz_Display

さらに見た目の残像感を低減させる機能として、『ELMB』(Extreme Low Motion Blur)も搭載。これはいわゆる「黒挿入」に属するもの。本来描画されるコマの間に黒い画面を挿入することで、人間の視覚特性を活用して(見た目の)残像感を低減させるという技術です。

この黒挿入は、「GPU側のフレームレートを上げずに残像感を低減できる」という、限られたGPUパワーしかない環境には好適な効果もあります。シャープ製スマートフォン『AQUOS zero2』などは、GPU側のフレームレートを120Hzにした上に黒挿入を加えて「120Hzごとに本来のフレームと黒が交互に表示される」ことで、ディスプレイ側では240Hzリフレッシュを実現しています。


主な基本仕様は、画面サイズが27インチ、パネル側の公称応答速度は1ms(GtoG)。解像度はフルHD(1920 x 1080)。ゲーム向けの画面描画崩れ(テアリングとスタッタリング)低減技術としては、NVIDIAの『G-Sync Compatible』と汎用技術『Adaptive-Sync』(AMDの呼称ではFreeSync)に対応します。

ASUS_280Hz_Display

ASUS_280Hz_Display

入力端子は、DisplayPort 1.2×1基+HDMI(バージョン不明)×2基。音声用としてヘッドホンジャックも備えます。なお、本機の性能(高リフレッシュレート)を最大限に活かすためにはDisplayPortでの接続が必須となります。VESAマウントホール100×100mmにも対応するため、外付けのディスプレイアームなども使えます。

ASUS_280Hz_Display

そして驚くべきことに、パネルはIPS方式。交渉視野角も178度をアピールします。どこが驚くべきかと言うと、IPSタイプの液晶は、色度変移(正面以外から見た場合の色の変化)が少ない点や総合的な画質の高さで知られますが、一方で応答速度の点では不利なため。

リフレッシュレートを重視したゲーム用ディスプレイでは、あえてTNタイプ(色度変移やコントラストでは不利だが、応答速度が速い)を採用するモデルも多いのです。

こうした事情から、リフレッシュレートの最速が更新される際には、TNやVAタイプ(ゲーム用として見た場合、TNとIPSの中間的な特徴を持ちます)のパネルが採用されるのが一般的でした。リフレッシュレートが最速更新されるタイプの製品においてIPSタイプが最初から使われるのは、それだけ異例というわけです。

ASUS_280Hz_Display

このようにVG279QMは、ゲーム用ディスプレイの重要指標となるリフレッシュレートの最速を更新する、意欲的なモデル。

最速更新を図った製品なのに、ブランドがASUSのゲーム用で中位に属する『TUF Gaming』ブランドである点から、ともすれば『R.O.G.』(ゲーム用の最上位ブランド)シリーズの280Hzモデルが既に企画されているのでは......といった疑念もありますが、クラシックな仕様の液晶ディスプレイでシンプルに高速(=付加機能が少なくシンプル)、という方針はプロゲーマーなどにも受け入れられやすいはず。

もちろん、リアルタイム性の高いタイトルに関わるeスポーツ選手にとっては、人間性能を発揮する障害となるレイテンシ(遅延)は、たとえ1フレームでも、1ミリ秒であっても削りたいものであることには間違いありません。そうしたヘビーゲーマーにとっては、新たなる注目ディスプレイと呼べるでしょう。



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