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アップル、司法長官の主張に強く反論。米軍施設銃撃犯のiPhoneロック解除要請に「保有するすべての情報を提供」

それぞれに立場があります

Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2020年1月15日, 午後12:50 in Security
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2019年12月に発生した米軍基地銃撃事件に関し、アップルが容疑者のiPhoneのロックを解除する「実質的な協力」を提供していないというウィリアム・バー司法長官の主張に異議を唱えました。このiPhoneをめぐっては、当初FBIがロック解除を要請をしていたものの、アップルはロック解除には応じていません。
アップルは司法長官の発言を受けて報道機関に声明文を送付。12月6日の事件発生後、法的執行機関の支援要請に応じて24時間体制で「保有するすべての情報を提供」していると述べ、iCloudのバックアップやアカウント情報、さらに複数のアカウントのトランザクションデータを含むギガバイト規模の情報を提出したと主張します。

2016年のサンバーナーディーノでの銃乱射事件でも、アップルは射殺された銃撃犯が所持していたiPhoneのロック解除の要請を拒否しました。そのときはFBIが第三者機関による助けによってアップルの手を借りずにロックを解除できたことでFBIからの要請はなくなりましたが、この一件によって市民の自由およびプライバシー保護と公共の安全性とのバランスに関する議論が提起されました。

アップルはロック解除や法執行機関のためのバックドア設置の要請に対し、声明の中で「我々は常に、善良な人々のためのバックドアなどは存在しないと主張してきました」と述べています。そして「バックドアは、安全保障と顧客の情報セキュリティを脅かす人々にも悪用される可能性があります。いまや法執行機関はかつてないほど多くの情報にアクセスできるため米国民は調査のために暗号化を弱めることを選択する必要はありません。我々は国とユーザーのデータを保護するためには強力な暗号化が不可欠だと考えます」としました。

アップルはFBIに技術的な協力支援を提供しており、特にFBIから2番目のiPhoneに関する情報についての要請があったときは数時間以内に応えたとしています。またアップルは今後もFBIへの協力を継続することを約束しています。

とはいえ、司法長官が言う実質的な協力とはズバリ、ロック解除のことを指すと思われます。そしてその一点に関して言えば、アップルは司法長官を満足させることができていません。

司法長官は月曜のスピーチにて「現在の状況は、推定される原因に基づいて裁判所命令を取得した捜査員が電磁的記録にアクセス可能になることが重要だという理由を完全に示している」と述べ、「アップルをはじめとするテクノロジー企業に対し、アメリカ人の生活を保護し、将来の攻撃を防止するための解決策を探す手助けをもとめてゆく」としました。

双方にそれぞれの正義に基づいた主張があり、いずれも間違ってはいないと思えるところに今回の問題の難しさがあります。ただやはりアップルが主張するように、たとえ捜査機関向けにしてもバックドアを置くようなことは、それがもし第三者に知れたりすれば端末のセキュリティや暗号化を無意味にしかねないため、絶対に避けてほしいところです。

ちなみに、日本国内で同様の事件が発生した場合にどうなるのかが気になるところですが、2019年2月には、2017~2018年に国内で発生した3つの事件で、容疑者のiPhoneをイスラエルの情報セキュリティ企業Cellebriteに依頼して解除していたことが報じられていました。当時の記事では、解除にかかる費用は1件あたり70万円ほどとされています。


以下はアップルの司法長官発言に対する声明全文(原文)


We were devastated to learn of the tragic terrorist attack on members of the US armed services at the Naval Air Station in Pensacola, Florida on December 6th. We have the greatest respect for law enforcement and routinely work with police across the country on their investigations. When law enforcement requests our assistance, our teams work around the clock to provide them with the information we have.

We reject the characterization that Apple has not provided substantive assistance in the Pensacola investigation. Our responses to their many requests since the attack have been timely, thorough and are ongoing.

Within hours of the FBI's first request on December 6th, we produced a wide variety of information associated with the investigation. From December 7th through the 14th, we received six additional legal requests and in response provided information including iCloud backups, account information and transactional data for multiple accounts.

We responded to each request promptly, often within hours, sharing information with FBI offices in Jacksonville, Pensacola and New York. The queries resulted in many gigabytes of information that we turned over to investigators. In every instance, we responded with all of the information that we had.

The FBI only notified us on January 6th that they needed additional assistance ? a month after the attack occurred. Only then did we learn about the existence of a second iPhone associated with the investigation and the FBI's inability to access either iPhone. It was not until January 8th that we received a subpoena for information related to the second iPhone, which we responded to within hours. Early outreach is critical to accessing information and finding additional options.

We are continuing to work with the FBI, and our engineering teams recently had a call to provide additional technical assistance. Apple has great respect for the Bureau's work, and we will work tirelessly to help them investigate this tragic attack on our nation.

We have always maintained there is no such thing as a backdoor just for the good guys. Backdoors can also be exploited by those who threaten our national security and the data security of our customers. Today, law enforcement has access to more data than ever before in history, so Americans do not have to choose between weakening encryption and solving investigations. We feel strongly encryption is vital to protecting our country and our users' data.


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