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アップルの調達担当副社長、コスト削減とサプライヤーとの協力で会社を支える(WSJ報道)

JDIの逸話が興味深いです

Kiyoshi Tane
2020年1月27日, 午前11:00 in Apple
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アップルのiPhone大量生産や巧みな在庫管理、全世界スマートフォンの総利益66%を占めるほどの高い効率性は、複雑なサプライチェーン管理に支えられています。そうした管理を統括する幹部、調達担当副社長トニー・ブレビンス氏が2000年の入社以来、20年にわたってどのような仕事をしてきたかが報じられています。

米Wall Street Journalによれば、ブレビンス氏はもともとIBM時代のティム・クック氏の同僚だったとのこと。そしてアップル入社後のクック氏がブレビンス氏を採用し、初期の仕事は「トイレットペーパーのような普通の物品を購入」だったものの、すぐにiPodコンポーネントの購入を監督するまでに権限が拡大したとされています。

そもそもアップルのサプライヤーに対する姿勢は、クック氏が築き上げたものです。同氏のアップル初期における最大の業績はサプライチェーンの確立によるコスト管理と言われますが、元従業員によると「部品のコストを10%節約することで、より多くのコンピュータを販売するよりも早く利益を上げられる」考えだったとのこと。そうしたスタンスが、ブレビンス氏の体制にも引き継がれたわけです。

初期iPhoneにおいても、ブレビンス氏は複数のサプライヤーを互いに競い合わせ、最終的にはアップルにとって有利な条件を確保していったと述べられています。

彼の立場は時としてサプライヤーのビジネスに多大な影響を与える場合もあり、たとえばSTマイクロエレクトロニクス(スイスに拠点を置き、半導体の製造・販売を行う多国籍企業)の元幹部によれば、2013年に同社がジャイロスコープセンサー(スマートフォンの画面が動きに反応するための部品)の値下げを要求されて拒否すると、ブレビンス氏は代替品を探すと告げたとのことです。

その間、ST社はビジネスが競合他社に奪われるのを見ているほかはなく、年間収益にしてセンサー売り上げの5分の1に相当する推定1億5000万ドル(IHS Markit調べ)を失ったと語られています。

ブレビンズ氏のコストカット仕事を高く評価したクック氏は、2017年4月にオープンした新社屋(Apple Park)のガラス調達も任せたとのことです。

円周1マイルにも及ぶ湾曲したガラス壁は10億ドルにも上る可能性がありましたが、ブレビンズ氏は香港のグランドハイアットに複数のガラスメーカーを招待し、部屋から部屋を渡り歩いて値下げ交渉。さもなくば別の入札者がやると迫り、長い沈黙やブラフを含んだおなじみの交渉戦術を駆使し、最終的にはガラス費用を推定数億ドルも削減した......という事情通の話も伝えられています。

さらに元従業員の話では、ブレビンス氏は数年ごとに部下を交代させ、サプライヤーとの関係が親密になってアップルのお金を節約することに重きを置かなくなる事態を防いでいたとされています。人事においても、コストカットの姿勢は徹底していたのかもしれません。

そんな数々の逸話の中でも注目すべきは、やはり訴訟合戦にも発展したクアルコムへのライセンス料支払いをめぐるくだりです。同氏と取引を行ったクアルコム幹部は、彼が好意を求めるときは友好的であり、値下げを求める場合は計算し、クアルコムが要求に応じなかったときは「処罰」したとシビアな対応を振り返っています。

そしてブレビンス氏が自ら率いた「Project Antique」(訴訟の中でも言及)の目標は、アップルがクアルコムに支払う金額を減らすことでした。裁判の文書および事情に詳しい人によると、同氏は台湾のグランドハイアットに生産パートナーを呼び寄せたとのこと。

当時アップルは、クアルコムにライセンス料を支払ったメーカーに払い戻していました。が、その場でブレビンス氏は、彼らがクアルコムにライセンス料を支払う必要はなく、アップルも払い戻しを停止すると述べたと伝えられています。

その12日後、生産パートナーはクアルコムへのライセンス料支払いを保留し、累積額は約80億ドルにも上った-- とは、クアルコムが裁判で自ら述べたとおりです。

ほか、ジャパンディスプレイ(JDI)が最新の液晶ディスプレイの注文を受けたとの記者会見を開いたところ、ブレビンス氏から機密保持契約に違反しているとの電話がかかってきて500万ドルの違約金を支払うよう要求された(結局は支払わず)などの逸話も盛り込まれています。興味がある方は、WSJ記事を読まれることをお勧めします。


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関連キーワード: apple, iphone, jdi, lawsuit, license, qualcomm, supply
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