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「AQUOS zero2」の見どころを開発陣に聞く。突き抜けた軽さを『ゲーム』に全振り

なめらか表示の有機ELでゲームも強くなる?

石井徹(TORU ISHII), @ishiit_aroka
2020年1月30日, 午前10:30 in smartphone
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シャープが3キャリアの2020年春モデルとして投入した「AQUOS zero2」。これまでの「誰にでも使えるAQUOS」のイメージとは対照的に、スマホゲームを楽しむ人にフォーカスした1台となっています。開発者の3人に聞いた見どころを紹介します。

AQUOS zero2▲AQUOS zero2開発陣の面々。左から、篠宮大樹氏、田邊弘樹氏、楠田晃嗣氏

■カジュアルなスマホゲーマーの広がり

シャープのAQUOSスマホには2つのフラッグシップシリーズが存在します。1つは「AQUOS R」。滑らかに動作するハイスピードIGZO液晶や、動画カメラに特色を持つフラッグシップシリーズです。そしてもう1つがAQUOS zeroシリーズ。シャープ製が国内工場で生産した有機ELディスプレイを目玉として搭載し、"軽さ"にこだわったハイエンドモデルです。

AQUOS zero2

今回のAQUOS zero2では、「ゲーム」により力点が置かれています。なかでも「スマホゲームはそこそこ遊ぶけど、ゲーミングスマホまでは......」というライトゲーマーを意識して設計されています。

あえて「ゲーミングスマホ」とは名乗らず、普段使いのスマホとしてもふさわしいたたずまいに。しかし、いざゲームを遊ぶ時にはその実力を発揮する、そんな1台になっています。

■6インチ台で141g。突き抜けた軽さ

"軽さは正義"なAQUOS zeroシリーズ。2代目もそのこだわりは変わりません。製品発表後もさらに改善を続け、重さ141gという"世界最軽量"を達成しました。

シャープはこの世界最軽量の定義を「6インチ以上」「防水」「電池容量3000mAh」を満たすスマホとして使っています。商品企画担当の篠宮氏は「バッテリーを減らしていけばもっと軽くすることはできますが、使い勝手も悪くなります。そのためシャープでは、防水や大画面という使い勝手を確保した上で"最軽量"を目指しました」と語ります。

AQUOS zero2▲前モデルより5g軽量化しつつ、大画面に2眼カメラとしっかりグレードアップも果たしています

AQUOS zero2の機構設計では、一般的なスマートフォンよりも細かな工夫が施されています。側面にはマグネシウム合金のフレームを採用し、衝撃への耐性と軽さを確保。チップセットなどコア部品が載る基盤は2つに分割され、空気層を上手く活用することで放熱も効率化しています。

AQUOS zero2▲左は前機種AQUOS zero、右がAQUOS zero2の基盤。細かな軽量化の積み重ねが"最軽量"の更新につながっています
AQUOS zero2▲放熱設計にもこだわりあり。できるだけ熱を均一に逃がすことで、熱さを感じない設計にしています

■常に最上位の設定で。100アプリ超の検証重ねる

AQUOS zero2では、シャープとして初めて、ゲーム専用モードが搭載されています。ゲーム中の通知オフや画面録画、ワンタッチで攻略情報を検索といった機能が用意されていますが、こだわりは画面に表示されない部分に隠されています。

AQUOS zero2

注目したい点は、シャープが独自に100以上のアプリを検証して、日本のGoogle Play Storeにランクインしているさまざまなゲーム作品を検証し、画質設定が最高の状態でできるだけ長い時間遊べるかを確認するという、地道な取り組みを行っています。
AQUOS zero2▲地道な検証の連続だったとか

■ゲームのための高速画面表示

ゲームモード中は、タッチパネルの反応速度が4倍(秒間240Hz)になります。さらに、画面表示も120Hz駆動+黒フレーム挿入で秒間240Hz相当と、これまた4倍速になっています。

AQUOS zero2▲一般的なスマホディスプレイの倍速にあたる120Hzの画面表示に対応。さらに「黒フレーム」を挟むことでより滑らかな描画を実現しています

タッチ操作の反応が敏捷なことで、たとえばFPS(一人称視点シューティング)やリズムゲームなど、シビアな操作が求められるゲームで差がでます。そして滑らかな表示によって、視点移動が多いゲームでも快適に遊べるようになっています。

AQUOS zero2

この検証の過程で、一部のゲーム作品ではディスプレイ画質によってフレームレート(表示コマ数)に制限を加える制御が行われていることに気付いたシャープは、AQUOS zero2にディスプレイの表示解像度を意図的にHD(1280×720ピクセル)に制限するモードを追加しています。ゲームを遊ぶ1台としてのこだわりが注目に値する点です。

なお、AQUOS zero2での4倍速表示は「ゲームモード」を有効にした場合のみ作動します。これは現在の有機ELディスプレイの性質上、消費電力は大きく増えてしまうため。

ゲームモードのオン・オフはアプリごとに設定可能で、TwitterやKindle、ブラウザーなどゲーム以外のアプリも設定できます。シャープ開発陣のおすすめは、4倍速表示で電子書籍を表示してみること。なんと「ページめくり」まで滑らかになってしまうそうです。

AQUOS zero2
▲さらに細かいAQUOS zero2豆知識。黒フレームは上から下へ流すように挿入することで、輝度の変化を減らしています

今回のAQUOS zero2では搭載していませんが、シャープではIGZO技術を搭載した有機ELディスプレイを開発しています。IGZOには表示を維持している場合(画面に変化がない場合)に電力をほとんど消費しないという特性があるため、これが実用化されれば有機ELディスプレイでも消費電力の削減につながる可能性があります。

このほかAQUOS zero2では広角78度と超広角125度のデュアルカメラを搭載するなど、フラッグスマホとして横並びに比較しても遜色無いスペックを備えています。チップセットは最新のSnapdragon 855で、メモリ(RAM)は8GB、ストレージ(ROM)は256GBとこちらもシャープ史上最大級。画面内指紋センサーもシャープとして初めて搭載しています。カラーはブラックとホワイトの2色を揃え、スタイリッシュなデザインに仕上げられています。

AQUOS zero2▲おサイフケータイの位置が独特

AQUOS zero2は「軽さ」や「パフォーマンスの高さ」、そして「有機ELディスプレイの発色の良さ」といった特徴をゲームという一点のために注ぎ込んだ1台です。ただしあくまでスマホとしての使い勝手は犠牲にしていないところが、ゲーミングスマホと一線を画する、シャープならではのアプローチと言えるでしょう。

AQUOS zero2はNTTドコモ、au、ソフトバンクの3キャリアから発売されます。発売日はドコモが本日1月30日、auとソフトバンクは明日1月31日です。


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