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これが2050年のル・マン24時間レースカー!? ブガッティの学生インターンがデザイン

イオン・エンジンで走るという想定です。

Hirokazu Kusakabe
2020年2月19日, 午後05:15 in Transportation
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ドイツのブラウンシュヴァイク芸術大学で学ぶ学生が、ブガッティのデザイン・センターでインターンとして実習経験を積む間に、「2050年のル・マン24時間レース参戦を想定したレーシングカー」のデザインを完成させました。

ブガッティといえば、490km/hを超える速度記録で有名なハイパーカー(スーパーカーよりもっとぶっ飛んでいるクルマ)として現在では知られていますが、歴史を遡れば100年近く前、レースにおける数々の勝利で名を挙げたブランドです。

Bugatti

しかし、第二次大戦期に自動車メーカーとしての活動停止を余儀なくされ、1980年代末にブランドを手に入れた新たなオーナーの元で復活を遂げて以降は、もっぱら富裕層を相手とする公道用高級スポーツカーの製造に専念。それは1998年にフォルクスワーゲン傘下で設立された新生ブガッティとなってからも変わっていません。1990年代にはプライベーターが公道用スポーツカーを改造してレースに出場したこともありますが、ブガッティの名前に相応しい戦績は残せませんでした。

Bugatti

多くの自動車ファンと同様、若きデザイナー志望の学生も、ブガッティはもう一度、レースに戻るべきだと考えていたのでしょう。マックス・ラスクさんは、1920〜30年代にレースで合計1000回以上の勝利を挙げた「タイプ35」の精神を、近未来に向けて再解釈したレーシングカーとして形にしました。

Bugatti Vision Le Mans concept

しかし、この才能ある若者は、過去の名車を連想させるレトロなデザイン手法は採りませんでした。「私にとって重要だったのは、ブガッティというブランドが、レースとeモビリティの双方において開発を進めることがいかに有益であるかを、同社のモータースポーツにおける歴史と結びつけて表現することでした」と、ラスクさんは語っています。

「このブガッティ・ヴィジョン・ル・マンと名付けたクルマは、論理的帰結であるとともに、かつてレースで活躍したブガッティ車の直系です。非常に軽量で、先進的で、効率的なレーシングカーであり、ブガッティのモータースポーツにおける栄光の歴史を継続させ、ブランドにとって新たな道筋を切り開くものとしてデザインしました」

Bugatti Vision Le Mans concept

2050年のル・マン24時間レースが、どのような規定で行われるのか、今は知る由もありませんが、30年後にはこんなクルマがサーキットを走っているのかもなと思わせるだけの説得力は感じます。

過去の名車をそのまま連想させるレトロではありませんが、フロントノーズにはブガッティの伝統である馬蹄形グリルが受け継がれていることが分かります。背中のシャークフィンは2018年に発表された限定モデルの「ディーヴォ」(ちなみに価格は6億円以上)を思わせます。車体はフランスのナショナル・カラーであるフレンチ・ブルーに塗られ、これに最近ブガッティが市販車にも採用しているブルー・カーボンが組み合わされています。

Bugatti Vision Le Mans concept

問題はエンジンです。2020年現在の先進的なパワートレイン技術も、30年後には時代遅れになってしまうかもしれないと考えた学生デザイナーは、燃料電池やバイオ燃料ではなく、未来の見込みある推進器としてイオン・エンジンを想定しました。イオンを電界で加速させ、その運動量と逆向きの運動量を推進力として利用するイオン・エンジンは、2018年にマサチューセッツ工科大学(MIT)の研究チームが、これを搭載する模型飛行機を飛ばすことに成功しています。また、小惑星探査機の「はやぶさ」には、推進剤としてキセノンをイオン化させるキセノン・イオン・エンジンが搭載されていました。

Bugatti Vision Le Mans concept

とはいえ、イオン・エンジンは推力密度が低いため、レーシングカーを300km/h以上の速度で24時間走らせることは、なかなか難しいと思われます。現在の学生が自動車業界に入って十分な経験を積む頃には、そんなこともできるようになるでしょうか。いずれにせよ、若者にとって未来の可能性が無限に拡がっていることは確かです。そしてそこには、ブガッティやイオン・エンジンの未来も含まれるはずです。

Gallery: Bugatti Vision Le Mans concept | 24 Photos

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