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ポールスターの新コンセプトカーは、先進テクノロジーとリサイクル素材で新たな高級車像を提示

シートはペットボトルとコルク栓、カーペットは漁網

Hirokazu Kusakabe
2020年2月26日, 午後07:40 in Concept
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スウェーデンの自動車会社、ボルボから高級電動車ブランドとして独立したポールスターが、新たなコンセプトカー「プリセプト(Precept)」を発表しました。

「教訓」という意味の車名が与えられたこの電気自動車は、先進的なHMI(人間-機械間インターフェイス)や、環境に配慮したリサイクル素材の使用、そして新しいデザイン言語といった、ポールスターの「けっして遠くない将来」に向けたビジョンを示す「宣言」であると、同社のトーマス・インゲンラートCEOは言います。

Polestar Precept

この4ドア・クーペのデザインを見ると、ポールスターが独立後に発表してきた「ポールスター1」や「ポールスター2」とは明らかな違いが感じられます。これまでのポールスターは、近年ボルボが確立したデザイン言語の影響下にあるように見えました。例えば2ドア・クーペのポールスター1(下の写真)は、2013年にボルボが発表した「コンセプト・クーペ」が基になっています。

Polestar 1

しかし、それも元はといえば、当時ボルボでデザイン担当副社長を務めていたインゲンラート氏の作品です。ボルボのデザイナーからポールスターの最高経営責任者に抜擢されたインゲンラート氏に言わせれば、ポールスターがこれまで採用してきたものは「ボルボのデザイン」ではなく「俺のデザイン」ということになるでしょう。

Polestar Precept

今回発表されたプリセプトでは、ボルボとの共通性を強く感じさせた四角いフロント・グリルを廃止。全体的なスタイルも、ボルボ伝統の直線基調が弱まり、流麗な曲線があちこちに見られます。北欧神話に由来するトール・ハンマー型ヘッドライトは、モチーフは受け継ぎながらも上下に分かれた新趣向となりました。

ボンネットの先端は、左右のフェンダーをつなぐようなウイング形状となっています。リアの全幅にわたるLEDテールランプは、ボディ両端で垂直となり、この部分のボディ・パネルは空気の流れを整える役目を果たします。

Polestar Precept

デザインを担当したマキシミリアン・ミッソーニ氏は、プリセプトの美意識について「自動車の歴史を振り返って参考にするのではなく、現代の先進的テクノロジーを拠り所とする」と説明しています。この言葉は、かつてボルボでコンセプト・クーペをデザインする際に、1960年代の「P1800」から着想を得たと語っていたインゲンラート氏への当てつけのようにも聞こえて、ちょっと心配になります。ボスにはもうデザインの現場から退き、経営に専念してほしいという気持ちが込められているのでしょうか。ちなみにインゲンラート氏は1964年生まれの今年56歳。ミッソーニ氏はまだ40代になったばかりです。

それはともかく、ミッソーニ氏は「テクノロジーは社会における問題を解決する手段であり道具であると、我々は見ています。この考え方を、新しいデザインの原則へと変換させました。環境に配慮した素材とハイテクでスマートなシステムは、斬新で高級なデザインの新たなページを切り開くということを、ポールスターが率先してご覧に入れます」と続けています。

Polestar Precept

従来のラジエターや内燃エンジンに空気を取り込むためのフロント・グリルは、電気自動車では必要ありません。代わりにプリセプトでは、クルマの鼻先に信号を透過するパネルを設け、その裏側に2基のレーダー・センサーと高精細カメラを搭載。もちろん、運転支援機能に役立てるためです。ポールスターはこの部分を、グリルではなく「SmartZone」と呼んでいます。

Polestar Precept

同じ目的のために、ガラス・ルーフの上には周囲の状況を感知するLIDARポッドが装備されています。サイドミラーやバックミラーはなく、代わりに車体の両側および後方に小型カメラを搭載し、その映像を車内のモニターに映し出します。これによって後方視界を確認するためのリア・ウィンドウは不要になりました。その替わり、ルーフ後方にヒンジを備えた巨大なテールゲートを採用。開口部が大きく採れるため、荷物の出し入れが容易になります。大きな1枚板のガラスをルーフに使用しているので、リア・ウィンドウがなくても後部座席には十分な陽光が降り注ぐというわけです。

Polestar Precept

環境に配慮したインテリアは、内装のパネルやシートの背面にBcomp社による亜麻の繊維を使った樹脂を使用。これによって最大50%の軽量化と、80%の廃プラスティック削減が見込めるとのこと。シート表皮には、リサイクルしたペットボトルを100%素材とする3Dニットの生地が使われています。シートのサイドサポート部とヘッドレストは、ワインのコルク栓を原料とするビニール素材です。カーペットのナイロンは漁網を再利用したものです。

これらの素材にデジタルな技巧を組み合わせることで、従来のレザーとウッドとクロームを多用したインテリアを超える新たなプレミアム・ラグジュアリーを定義できると、ポールスターは主張します。

Polestar Precept

センターコンソールに備わる15インチの縦型タッチスクリーンと、12.5インチのデジタル・メーターパネルを組み合わせたHMIには、Googleと共同開発したAndroidベースのシステムを搭載。ドライバーの目の動きをトラッキングする機能や、スクリーンとドライバーの距離を感知するセンサーも採用されており、常に見やすく最適な表示を行うことが可能です。

Polestar Precept

この美しいクーペがそのまま市販される可能性は低いと思われます。しかし、そのデザイン要素やテクノロジー、インテリア素材などは、いずれポールスターの市販モデルに採用されるはずです。新たな高級感の創造に挑んだ若きデザイナーの次なる課題は、「どこのクルマか分からない」と言われないように、一目でポールスターと認知されるデザインを確立することでしょうか。そうしないと偉大な先輩は超えられません。

ポールスター・プリセプトの実車は、ジュネーブ・モーターショーの会場で、3月5日から15日まで一般公開されます。

Gallery: Polestar Precept | 12 Photos

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