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arrows 5G 先行ショートレビュー 〜 ドコモ5G隠し球の実力は

Exliderはほしかった

石井徹(TORU ISHII), @ishiit_aroka
2020年3月28日, 午後12:15 in arrows
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NTTドコモは3月末に開始した5Gサービスの第1弾として6機種のスマホを投入しましたが、その中でも異色の存在が「arrows 5G F-51A」。日本だけ、ドコモだけの富士通コネクテッドテクノロジーズ(FCNT)製スマホです。

5Gのスタート時点ではハイエンドモデルだけを投入するというドコモの方針もあって、FCNTのarrowsブランドとしては久々のハイエンドモデルとなっています。同社の主力であるミドルレンジモデルでアピールされていた「耐久性」はなりを潜め、先進的な性能を詰め込んだようなスマホに仕上がっています。

■質感とサイズ感

樹脂素材ですが見た目の安っぽさは感じません。ただし、価格帯を考えると質感の手触りはもう少し高級感がほしかったというのが正直なところ。

手に持って見ると大きさが分かります。arrows 5Gは6.7インチと一昔前で言えば完全にタブレット端末の領域のディスプレイを搭載しています。片手で持った感覚では、Galaxy Noteシリーズに近いサイズ感ですが、樹脂素材のボディが幸いしているのか、「見た目よりは軽いな」という印象も受けます。カタログ値の大きさ、重さは発表時点では測定中となっていますが、筆者が手元でサンプル機を測ったところ171gと、Xperia 1 IIやiPhone 11 Proよりも軽く仕上げていることが分かりました(とはいえ、AQUOS zero2よりは重いです)。

arrows 5G▲Xperia 1 II(右)より横幅が広い
arrows 5G

とはいえ、arrows 5Gは3キャリアから発表されている5Gスマホの中で並外れて大きい、というわけでもありません。

5Gの高速な通信を生かして、大容量の動画を観るには、画面は大きい方が良い。そしてバッテリーも大容量が良い。そういった発想からか、3キャリアから発表された5Gスマホ第1弾の中で、横幅70mmを切っているのはGalaxy S20のみとなっています。

また、arrows 5Gは5Gスマホ第1弾のラインナップでもGalaxy以外で唯一、ミリ波帯にも対応しています。ミリ波用のアンテナを実装するには、ある程度大きな筐体サイズが必要となるため、6.7インチというサイズ感は致し方ないことでしょう。

arrows 5G
arrows 5G
▲主張が強いパンチホール型のインカメラですが、通知エリア表示中は目立たなくなります

■パフォーマンスは良好。端々に感じるarrowsらしさ

まだ出荷前の状態と前置きしますが、ソフトウェアではドコモの標準ホーム画面「LIVE UX」よりも、arrowsの標準ホーム「NX!ホーム」の方がサクサク動くようです。筆者がarrowsスマホをメインで使ったのはおよそ5年前の「ARROWS A 301F」が最後の経験だったので、久々に触るNX!ホームのなめらかな動きには驚きました。

arrows 5G

Xi(ドコモ4G LTE)初期に出た「ARROWS X」では排熱設計の未熟さが動作の不満につながっていましたが、arrows 5Gではその不満は感じません。ゲームなどを遊ぶと本体がほんのり温かくなりますが、ボディ全体に熱をまんべんなく逃がしていて、パフォーマンスの低下は感じません。Snapdragon 865の高い処理性能と、適切な熱設計が上手く機能しているということでしょう。

arrows 5Gでは、Snapdragon 865の投入にあわせてクアルコムが開始したゲーミング性能の認定プログラム「Snapdragon Gaming」に対応しています。つまりarrows 5Gの快適な動作やタッチパネルのレスポンスなどが、モバイルゲームに適切なチューニングとなっていることを、クアルコムが確認しているということです。

ただし、ソフトウェアにはところどころにarrowsらしさを感じることもできます。たとえばカメラ画面設計はボタンを押すだけで操作できるシンプルなもので、設定画面も複雑になりすぎないよう適度に整理されている印象です。

■Exlider非搭載は残念だが、泡で洗える防水は健在

arrows 5Gで残念なのは、ここ最近のarrowsスマホ特有の便利機能「Exlider」(エクスライダー)はarrows 5Gには搭載されていないこと。この機能はarrows NX F-01Kから登場したもので、側面の指紋センサーをなぞってスクロールや画面拡大・縮小ができるという機能。いわば「スクロール用トラックパッド」的な使い方ができるという便利な機能です。
arrows 5Gでは左右にカーブディスプレイを備え、指紋センサーは画面内に搭載するため、Exliderはありません。流行の機能を取り入れるという意味では正解だったのかもしれませんが、「Exliderを高性能なスマホで使えれば......」と考えるarrowsユーザーにとっては残念な取捨選択だったのではないかと思います。カーブディスプレイであることを生かしたユニークな操作方法が特に用意されていないのも、もったいないと思うところです。


arrows 5G

ハードウェアでここ最近のarrowsらしい点といえば、「泡ハンドソープで洗える」こと。昨今のコロナウイルス感染症の流行において、iPhoneも消毒方法を紹介しているような時流を踏まえると、この特長を取り入れたのは先見の明があったと言えるのかもしれません。



ともあれ、スマホの性能よりも清潔さを気にする人向けのアピールだった「洗える」特長が高性能モデルでも謳われているのは趣深くもあります。せっかくならタフネスとExliderも入れれば、「富士通にしか作れない5Gスマホ」になったかもしれないと思わなくもありません。

■注目の新機能「Photoshop Expressモード」は試せず

カメラは試用時にはチューニングが済んでいない状態でしたが、少し試した印象では、ホワイトバランスの処理などは良好で、暗所撮影なども2020年のハイエンドスマホとしておよそ実用的な性能と言えそうです。

arrows 5G

ただし、より正確な評価は発売を待ったほうが良いでしょう。arrows 5Gの注目機能は発売時までに実装される「Photoshop Expressモード」という撮影モード。これはAdobeの協力を得て「Photoshop Expressのフィルターがかかった写真も同時に撮れる」という撮影モードです。

スマホカメラのチューニングではLeicaやハッセルブラッド、カールツァイスといった高級カメラブランドとのコラボレーションが流行ですが、写真処理ソフトのパイオニアとも言えるPhotoshopのアクセントがスマホカメラでどのように生きてくるのかは興味深いところです。

■通信は快適だが、5Gエリアの狭さは......

筆者はこのスマホで5Gの性能も試していますが、実際に1Gbps超のスピードを出すことは難しくはないようです。ただし5Gは全国エリア展開に2年ほどはかかるため、当面は4G LTEが主力になるでしょう。

それでも、モバイル通信の速さは十分体感できました。4G LTEでも空いている夜なら100Mbpsは安定したスピードがでます。時間がかかると思っていたゲームアプリのダウンロードも数分で完了するなど、モバイル通信の利用に不満はありません。ドコモの5Gプランは当面4G LTEも含めて容量無制限となっているため、"ギガ切れ"も気にせず快適に使えるはずです。

arrows 5Gは富士通コネクテッドテクノロジーズとしては久しぶりのハイエンドチップセット搭載のスマートフォンですが、基本的な処理性能は十分に備わっているように感じました。今回試せなかったミリ波帯の5G使用感など、検証すべき点はまだ多く残されています。発売後の続報をお待ちください。


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