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電気SUVレース「ジャガー I-Pace eTrophy」、新型コロナ影響でシリーズ消滅へ

参戦枠がすべて埋まることはありませんでした。

Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2020年5月20日, 午前10:50 in Transportation
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ジャガーの電気自動車I-Paceのワンメイクレースとして、フォーミュラEに帯同する形で開催されていたJaguar I-Pace eTrophyシリーズが、わずか2シーズン目でその短い歴史の幕を下ろすことになりました。理由は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響でもともと高かった参戦コストがシリーズ開催に見合うものでなくなってしまったため。

フォーミュラE専門のウェブサイトInside Electricによると、シリーズはモータースポーツチームやドライバーたちの関心を集めはしたものの、実際に参戦するチームは少なく、用意されたスターティンググリッドが完全に埋まることはありませんでした。これは"フォーミュラEのサポートレース"というポジションでレース(観客への露出)時間も短く、一方で世界各国を転戦するシリーズであるため、レースよりもロジスティクスなどのコスト比重が高かったことが理由として考えられます。

このシリーズはジャガー・ランドローバーの"special operations(特別事業)"部門が手がけているものの、費用がどれぐらいかかったかは明らかにされていません。しかしフォーミュラEは2019年に(業績を改善して)1160万ドルの損失を出しました。フォーミュラEにはアウディ、BMW、メルセデス・ベンツ、ポルシェ、日産、そしてジャガーといった自動車メーカーが参戦しており、その注目度はかなり向上しています。

現在、フォーミュラEは2019-2020シーズンを6月末まで中断すると発表済み。7月以降、フォーミュラEがレースを再開するとしても、I-Pace eTrophyが再開されるかは定かではありません。

ジャガーはソフトウェアアップデートで航続距離を延ばすなど、I-Pace eTrophyで得た知識を市販のI-Paceに還元できたと述べています。しかし参戦チームにとっては年間約75万ポンド(約1億円)かかるコストを超える見返りを見つけることは難しく、シリーズの求心力が弱まっていたところに発生した新型コロナウイルスのパンデミックが、I-Pace eTrophy終了を決定づけたと言えそうです。


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