Chris Velazco / Engadget
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ニューヨーク国際オートショーの主催者は、昨年に続いて今年もイベントを中止することを決定しました。デルタ株と呼ばれる、強い感染力を持つ新型コロナウイルスの変異種が拡がっていること、州および自治体の感染拡大防止対策が強化されていることなどがその理由です。


NY国際オートショーは例年、春に開催しているものの、今回は新型コロナウイルスの影響で8月に延期すると発表しており、数日前まではその準備が進められていました。また世界でもワクチン接種が進んだ国や地域では、感染の勢いが低下したのを受けて、人が集まるイベントを再開する動きが一時はありました。

しかし昨今はデルタ株など強い感染力をもつ変異種がふたたび感染者数を増やす傾向が出てきており、イベント開催には再度感染防止対策の強化が求められるようになりつつあります。

NY国際オートショーを取り仕切るMark Schienberg氏は当初「121年の歴史を持つ当イベントの管理者として、われわれは参加者、出展者、そして数千もの運営スタッフを含む全ての人に安全な環境を提供することを約束する」としていたものの、今回「ここ数週間、特にここ数日の間に状況が急変し、われわれやお客様が期待する高い水準のイベントを実現することが難しくなっている」と述べ、やむなく中止の決定をしたことを伝えました。

米国では7月にはシカゴオートショーが従来の対面式で開催され、その他の自動車ショーも華やかなイベントとして戻ってくることが期待されました。

しかし7月30日には1日当たり新規感染者数が30万人を超え、(非常に悪い状況だった)今年1月以来の数値に増加。ワクチン接種の停滞やデルタ株の感染増加により、バイデン政権は7月下旬から再び屋内でのマスク着用など規制を強化しています。

今年のNY国際オートショーでは電気自動車化されたジープ・グランドチェロキー 4xeなど、各社が注目の電気自動車の発表を予定しており、主催者側も屋内に広大なEV用テストコースを用意して、その性能を体験する機会を提供するとしていました。


日本では東京オリンピックで日本人選手のメダル獲得ラッシュが伝えられていますが、その一方で新型コロナ感染者数増加もとどまる気配が見えません。

政府は重症患者以外は自宅療養との方針を打ち出しているものの、自宅療養から重症化した際に近隣に受け入れ可能な病院があるかどうか、また病院がなければどうなるのかは、その地域の感染状況や医療体制によるところも大きく、観客を入れる大規模イベントの開催云々の状況ではなくなりつつあるようにも思えます。

NY国際オートショーの中止を対岸の火事と思わず、感染防止を徹底していく気構えでいたいものです。

Source:Reuters