5G対応のデュアルSIMスマホがシャオミから登場。約2万4000円から

5Gのエリア問題も2枚のSIMで解決できるかも

山根博士 (Yasuhiro Yamane)
山根博士 (Yasuhiro Yamane), @hkyamane
2020年06月8日, 午後 06:00 in xiaomi
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5GDSDV

5G市場はまだ立ち上がりを見せたばかりですが、デュアルSIMに対応し、どちらも5Gを利用できる世界初の「5G DSDVスマホ」がシャオミから登場しました。「Redmi 10X」と「Redmi 10X Pro」はいずれもメディアテックの最新チップセット(SoC)「Dimensity 820」を搭載した5Gスマートフォンです。

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中国で発売された2モデルは、5G対応ながら価格が安く、Redmi 10Xは1599元(約2万4000円)、Redmi 10X Proは2299元(約3万6000円)で販売されています。シャオミは日本でSIMフリーの4Gスマートフォン「Redmi 9S」(税込み2万4800円)を発表したばかりですが、Redmi 10Xの中国での販売価格はそれとほぼ同等です。

主なスペックですが、ディスプレイはどちらの製品も6.57インチサイズ、解像度は2400x1080ピクセルです。カメラは10X Proが4800+800+800+500万画素、10Xが4800+800+200万画素という構成です。

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価格が安いだけでも驚きのRedmi 10Xですが、最大の特徴は搭載されているSoCでしょう。Dimensity 820は世界初のデュアル5Gに対応。VoNR(VoLTEの5G NR版)にも対応した、DSDV(Dual-Standby, Dual-VoNR)モデムを搭載しています。

これまでに出てきたデュアルSIM対応スマートフォンは、3G時代はまず「3G+2G」の製品が登場し、4G時代も「4G+3G」のように、片側は1世代前の通信方式にしたモデルが登場していました。現在市場に出ている5GスマートフォンのデュアルSIMモデルも「5G+4G」の組み合わせがほとんどです。

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しかし、Dimensity 820では2つのSIMスロットどちらも5Gが利用でき同時待ち受け可能。高音質なVoNR通話に対応します。

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5Gが利用できるエリアは各国でまだそれほど広がっていません。日本でもドコモ、KDDI、ソフトバンクの5Gはスポット的です。

しかしDimensity 820搭載のスマートフォンであれば、ドコモとKDDI、ドコモとソフトバンク、KDDIとソフトバンク、のように贅沢にも5G契約したSIMを2枚入れておけば、どちらか片方のキャリアの5G電波をつかむチャンスが広がるわけです。

とはいえ、そんな贅沢な契約をする人は少ないでしょう。5GのDSDVスマートフォンが中国で出てきたのは、中国のキャリアとシャオミが提携を強化し、5Gユーザーを増やそうと考えているからです。

シャオミは2020年1月に当時市場最安値の5Gスマートフォン「Redmi K30 5G」の発売と同時に、中国キャリアのチャイナユニコムと提携し、月額49元(約750円)で20GBのデータ通信を利用できるSIMカードを提供しました。

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しかし、中国では最大手のチャイナモバイルを利用する人が多く、そちらで5G契約をしているとせっかくシャオミが提供する5GのSIMも4Gで利用するしか使い道がありません。

ですが5Gのデュアル待ち受けができるのであれば2社の5GのSIMを共用できます。使い勝手がよければチャイナモバイルからチャイナユニコムにメイン回線を移行することも可能です。

4G対応のDSDVスマートフォンで4GのSIMを2枚使うユーザーがすでに多くいるように、数年もすれば5G対応のSIMを2枚持つことも当たり前になるでしょう。Redmi 10Xは本格的な5G時代を先取りするために生まれたスマートフォンといえます。

なお、Dimensity 820はミッドレンジスマートフォン向けのSoCです。8Kビデオには対応せず、カメラの処理も8000万画素まで。LTEはCat.18、Wi-Fi 5に対応します。

同スペックのSoCとしてはファーウェイ傘下のハイシリコンの「Kirin 820」やサムスンの「Exynos 880」、クアルコムの「Snapdragon 765G」などがあり、すでに激戦区となっています。メディアテックは“5GかつDSDV対応”を武器に採用メーカーを増やす考えです。

日本ではまだメディアテックの5G SoCを搭載したスマートフォンは発表されていませんが、シャオミやOPPOなど中国系メーカーが5G DSDVモデルを投入する可能性は大いにあります。期待したいものです。

 
 

 

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