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アメリカ映画の最高の栄誉と言われるアカデミー賞の授賞式は毎年2月に行われるのが通例ですが、さすがに今回ばかりは映画の祭典も新型コロナの影響からは逃れられませんでした。米映画芸術科学アカデミーは、2021年の第93回アカデミー賞授賞式を約2か月延期し、4月25日に開催すると発表しました。授賞式の延期はレーガン大統領暗殺未遂事件の影響を受けた1981年以来、40年ぶりのことです。

アカデミー賞は基本的に、前年1月1日から12月31日の間に米ロサンゼルス郡内の劇場で連続7日以上、1日少なくとも3回以上上映された映画作品が対象とされます。また他にも、尺は40分以上、劇場公開以前にテレビやネットで配信されたり、ソフト販売がされないことといった細かい規定があります。

しかし今年は2~3月にかけて世界中に拡散し、いまも感染者・死者を増やし続けている新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を映画館がもろに受け、多くの劇場作品が公開延期または中止を余儀なくされたり、ストリーミングに配給先を変更したりする措置が行われました。

その結果、2021年のアカデミー賞授賞式は、特例的に上映対象とする地域を増やしたり、劇場の営業自粛でやむなくストリーミングに予定を変更した作品なども一定条件下で選考対象とすることが発表されていました

ただ、それでも対応は十分ではなかったようで、長引く新型コロナ禍のもと、5月下旬には、2月の授賞式も延期になる可能性が取り沙汰されるようになっていました。今季よりアカデミーの会長を務めるデビッド・ルービン氏は当時Varietyに対し、延期するかどうかを決めるのは時期尚早だと述べていましたが、今回の決定に関するリリースにおいて「授賞式の日程を延期することで、映画関係者がコントロール不能な問題の影響を受けることなく、映画を完成しリリースできる柔軟性を提供することを望む」としました。

授賞式も、例年のように映画人たちが大勢集まる華やかなイベントとして開催できるのか、はたまたオンラインを活用した形式に変更になるのかはまだ決まっていません。

また今回の発表に伴い、第93回の選考対象なる作品の劇場上映期間も延長され、2021年2月までに拡大されています。

source:Academy of Motion Picture Arts and Sciences