「300Hz液晶+RTX 2080 SUPER」を2.1kgで。Predator高級機3種が日本エイサーから

派手なギミックを廃し、性能とお買い得度を追求

橋本 新義(Shingi Hashimoto)
橋本 新義(Shingi Hashimoto)
2020年08月19日, 午後 12:15 in acer
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Predator note 2020

日本エイサーが、15.6インチ画面を搭載する高性能ゲーム向けノートPCとして、『Predator』(プレデター)2020年モデルとなる3機種を発表しました。日本においては2020年モデルの実質的な最上位となる『Predator Triton 500』(上写真)、そして高性能モデル『Predator Helios 300』2機種です。

Triton 500 2020年モデル『PT515-52-A73Y8』の実売想定価格は税込35万円前後、発売日は2020年9月10日。

Helios 300の上位モデル『PH315-53-A73Y7』の想定価格は税込25万円前後、下位モデル『PH315-53-A76Y6』は税込22万円前後。発売日はともに2020年8月20日です。

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▲こちらはPredator Helios 300。Triton 500と見分けるポイントはキーボードのテンキー部です(Triton 500はテンキーなし、Helios 300はテンキー付き)

ゲーム向けノートPCにおいて、並み居るライバルと比較しても性能とお買い得度のバランスに優れることで評価の高いPredator(プレデター)シリーズですが、その定評は2020年モデルでも健在。

とくにTriton 500は、GPUにノートPC用としては非常に強力な、NVIDIA『GeForce RTX 2080 SUPER Max-Q』を、そして液晶パネルには最高リフレッシュレート300Hz/応答速度3msタイプといった最新世代パーツを採用。

それでいながら本体重量が約2.1kg、厚さ約17.9mmと、15.6インチのゲーム向けノートPCとしては薄く、比較的軽量、かつ価格的にも(RTX 2080 SUPER搭載機種としては)おとなしめなのが特徴です。


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▲最高リフレッシュレート300HzとNVIDIA G-SYNCで、いわゆる競技向けFPSでも楽しめる応答速度が魅力です

上位モデルとなるTriton(トライトン) 500の特徴となるのが、最高リフレッシュレート300Hzの液晶パネル。応答速度3msのフルHD/IPS液晶を搭載。ヘビーゲーマーに向け、解像度ではなく応答性に“全振り”したタイプの液晶パネルです。加えてNVIDIAのG-SYNC技術にももちろん対応。映像の乱れやカクツキを抑えます。

それを駆動するGPUは、前述の通りNVIDIAの超高速モデル『GeForce RTX 2080 SUPER Max-Q』。ビデオメモリも8GBを確保し、いわゆる最新世代のAAA級ゲームでも余裕度の高いプレイが可能です。

さらに、CPUとGPUの電力バランスを自動的に調整する『Max-Q Dynamic Boost』機能にも対応。高負荷時の電力供給を柔軟にコントロールすることで、実使用時のフレームレートを3~10%向上させます。

これらによりエイサー側では「動きの速いゲームでも、なめらかで遅延を抑えた高速レスポンスを実現」すると謳います。

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▲Triton 500の魅力は本体の薄さ。良い意味で「15.6インチ級のビジネス向け、または家庭内向けノート」の範疇に収まるサイズ感です

そしてもう一つの注目である本体サイズは、約358.5×255.0×17.9mm(幅×奥行×厚さ)、重量は約2.1kgと“GeForceの80番台”を搭載するノートとしてはかなりの薄型、軽量となります。

バッテリー容量は84Whと比較的大きく、駆動時間は公称で約7時間をキープします。

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▲Predatorノートの名物とも呼べる高性能ファンは第4世代へ強化。トリプルファン構成と合わせて、限られたサイズの中でも安定したゲームプレイが可能です

さて、高性能GPUを搭載しながら比較的薄型、軽量ということは、当然焦点となるのは放熱の効率です。本モデルでは、Predatorノートシリーズ伝統とも呼べる、特殊形状冷却ファン『AeroBlade 3D』の最新バージョン(第4世代)を搭載。

このファンは、動作音を立てずに大風量を動かせるフクロウの羽から着想された、ファンのエッジをギザギザに加工したファンブレード(羽根)の形状と、薄さわずか0.1mmのブレードを59枚搭載した高密度設計を採用。

「十分な風量でありながら本体は小さく、動作音も静か」という、ノートPC用冷却ファンの理想に近づいた設計となっています。

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▲エアフローの要となる冷却口は、左右側面と背面に装備(吸気は底面)。背面側もほぼフラットになった、持ち運びしやすい設計も隠れたポイントです

本機はこの高性能ファンに加え、さらに通常のファン2基を加えたトリプルファン設計。長期のゲームプレイにも安定して耐えられる熱設計のマージンを確保します。

加えて熱源からヒートシンクまで熱を伝える熱輸送機構には、5本の銅製ヒートパイプを配備。実使用時に問題となるキーボード周辺の熱を効率的に下げられるように配慮します。

こうした設計によりエイサー側は、本モデルの冷却性能を「現行(2019年モデル)のTriton 500と比較して(測定箇所は不明ながら)16%の温度低下と、7%の動作音低減を両立した」とアピールします。

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▲キーボードは日本版でもUS配列のみ。ヘビーゲーマー向けの仕様です

さらに基本仕様の点でも、CPUにはインテルの第10世代Core“Comet Lake”のTDP 45W/8コア16スレッド対応版『Core i7-10875H』を、RAMは32GBのDDR4-2933タイプ(SO-DIMM 16GB×2枚構成)、ストレージにはNVMe-PCI Express接続の512GB SSDを搭載。

加えてヘビーゲーマーにおける隠れた重要パーツとなる有線LANには、2.5Gbit Ethernetに対応した『Killer E3100G』を採用。無線LANもWi-Fi 6対応の『Killer Wi-Fi 6 AX1650i』を備えます。

他の拡張端子は、Thunderbolt 3兼用のUSB Type-C(10Gbps)×1、Type-A(USB 3.0)×3、HDMI出力×1、ミニDisplayPort×1、3.5mmヘッドホン、3.5mmマイクジャックを備えます(ゲーム用ノートなので独立タイプです)。

キー配列はUSテンキーレスタイプのみで、Enterキーの右にメディアコントロールキーなどを配置。本体背面のロゴと合わせて、RGBフルカラーバックライトを搭載します。


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▲Helios 300の外観は2モデルともに共通。タッチパッドの位置はホームポジションに合わせ、左にシフトしているタイプです

Helios(ヘリオス)300の2モデルは、15.6インチ/最高リフレッシュレート240Hzに対応した、フルHD解像度のIPS液晶パネルを搭載するタイプ。公称応答速度は3ms(オーバードライブ時)と、Triton 500と同等となっているのがポイントです。

先述したようにこのシリーズには2つのモデルがありますが、大きな差となるのはGPUとRAM容量です。

上位モデル『PH315-53-A73Y7』はNVIDIAの『GeForce RTX 2070 Max-Q』にビデオメモリ8GB、32GBのRAM(DDR4-2933)を搭載するバージョン。そして下位モデル『PH315-53-A76Y6』は『GeForce RTX 2060』にビデオメモリ6GB、そして16GB RAM(速度は上位と同じ)を搭載するバージョンです。

実売予想価格差は冒頭で紹介したように3万円のみとなるため、上位モデルのお得感が強くなる構成と呼べそうです。

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▲背面側の通気口は左右側面+背面の構成。Triton 500に比べても開口率は高そうです

CPUには両モデルともに、インテルの第10世代Core i”Comet Lake”のTDP 45W/6コア12スレッド版『Core i7-10750H』を採用。強力なGPUにも位負けしない処理性能を備えます。

本体サイズは約363.4×255.0×22.9mm(幅×奥行×厚さ)、重量は約2.21kgと、Triton 500ほどではないものの、このクラスの本格ゲーム向けノートとしては薄く、軽めな仕上がりとなっています。

バッテリー容量は59Whで、公称動作時間は約6時間をキープします。

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▲冷却機構はデュアルファン構成。シリーズおなじみのAeroBlade 3Dファンと合わせ「さらに静かで冷える」環境を狙います

また、冷却機構に関しては、Triton 500譲りの第4世代『AeroBlade 3D』ファンを採用したデュアルファン冷却システムを搭載。最新世代の冷却ファンが動かす風量により、強力なGPUとCPUから発生する熱を効果的に排出します。

ネットワーク接続に関してもゲーム向けノートPCだけあって、有線LANは最高1Gbpsの『Killer E2600』を採用。無線LANもWi-Fi 6対応の『Killer Wi-Fi 6 AX1650i』を搭載します。

また、Triton 500と比べた際の差が際立つのがキーボード。JP配列+テンキー付き(写真はUS配列版)となっており、ゲーム以外でも使える、いわゆる「汎用的な立ち位置」が垣間見えるレイアウトに。

もちろん一方でイマドキのゲームノートらしく、RGBライティングはバッチリ装備します。


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▲AeroBlade 3Dファンのブレード形状。複雑に折られたこのカタチで、風切り音の低減を狙った設計です

このように今回発表された3製品は、Predatorシリーズの高評価を受け継ぐ、正統派的な世代交代機として仕上がっています。

Predatorシリーズの高級モデルで一時期目立っていた特徴的なギミックこそ有しませんが、その分良くも悪くも、重要パーツや基本性能を追求したタイプのモデルと呼べる存在でしょう。

「ヘビーゲーマーに支持されるPredatorブランド」を受け継ぐモデルとして、高級ゲーミングノートの定番モデルとなることは間違いなさそうです。

Source:Predator Triton 500製品ページ(日本エイサー)

Predator Helios 300製品ページ(上位モデル)

Predator Helios 300製品ページ(下位モデル)

 
 
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