Blizzard Entertainment
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Activision Blizzardのセクハラ問題に抗議する従業員のグループは、今週水曜日にストライキを実行すると述べています。労働組合のない企業の従業員たちにとって、ストライキはかなり思い切った抗議行動のはずですが、それを実行するほどに彼らの中の不満も大きいと言えるでしょう。

Activision Blizzardに対しては1週間ほど前、カリフォルニア州公正雇用住宅局(DFEH)がこの会社の性差別的な社内文化を問題として提訴に踏み切り、これにつづいて従業員からも不満の声が続々と上がりました。

ストライキはBlizzardのアーバインにある本社に加えて、オンライン勤務の従業員の間でも行われます。従業員グループの代表者が述べたところでは、このストに参加する従業員はほとんどが1日、無給休暇を取る予定です。ただ「契約社員やアソシエイト社員のような能力に見合った給与を得られていない人の中には、ストに参加することができないことも理解している」とのこと。つまり実際にストライキに参加する人の数よりも抗議の意志を持つ従業員は多いことを示唆しています。

また従業員グループはメディアに対し公開したストの趣旨説明で、会社側に対して現在および将来のすべての従業員に対するセクハラ行為などの”強制仲裁"、つまり被害者を沈黙させるための機密保持規定をなくし、新しい雇用ポリシーを採用によって報酬と雇用に関する透明性データを公開するよう求めました。また、会社の人事部門および幹部スタッフの見直しを行う第三者企業を用意することも要求に付け加えています。

ストライキは企業に変化することを促すのに有効な手段です。とはいえ、ストを主催する側にもリスクはあります。たとえば米Amazonでは2019年、AWSなどで大量に電力を消費する会社に対する気候変動対策への不作為をめぐり、一部従業員が抗議行動を起こしました。そしてAmazonは気候変動に関する誓約事項を発表するに至りました。しかしその後、Amazonは抗議行動のリーダー格だった従業員2人を解雇しています。

またやはり2019年の出来事ですが、前年度の報告書で広範な性差別的慣行が発覚したRiot Gamesでは、従業員150人以上が強制仲裁をなくすためにゲーム業界として初のストライキを行いました。今回のBlizzardの授業員は「Riot Gamesに倣ってうまく言ったこととそうでないことを分析している」とAxiosは伝えています。

Axiosによると、Blizzard幹部のなかには従業員を支援すべきだと主張する人もいるものの、 トップの役員たちはいまだ「PRモードを維持し、危機管理、起こっている出来事に直接コミットしないこと」に専念しているのだそう。一部従業員の言葉では、それはあたかも"脳死状態"だと表現されています。

今回のストライキが、この会社の内面的な膿みを出し切って良い方向に導けるのか、訴訟でどうなっていくのかはしばらくのあいだ注目されそうです。

Source:Axios, Kotaku