Aerion Supersonic
Aerion Supersonic

ネバダ州を拠点に衝撃波の発生しない超音速旅客機「AS2」を開発していたAerion Corporationが、資金調達に行き詰まったために会社を閉鎖すると発表しました。Aerionは持続可能性指針を公表したばかりでしたが「現在の金融環境下では、AS2の生産に必要かつ、予定されていた大規模な新規資金調達を完了させることが非常に困難であることが判明した」ため「適切な措置を講じている」と声明で述べました。

適切な措置というのが会社の閉鎖だったわけですが、Aerion Supersonic社の社長兼CEOであるトム・ヴァイス氏、およびフロリダ州スペースコーストの経済開発委員会の関係者には、コメントを求めるメッセージが残されています。Aerionが専用施設を建設する予定だったフロリダ州のオーランド・メルボルン国際空港は状況を把握中としてコメントを拒否しました

フロリダ州のロン・デサンティス知事は2020年4月の会見でこの航空ベンチャーが将来のグローバル本社としてメルボルンの空港を選んだことを発表し、世界初の民間企業による超音速機の建造が行われるとしていました。この拠点では2026年までに少なくとも675人の高賃金の雇用がもたらされるとされ、今年3月のFlorida Today紙のインタビューでは、ヴァイス氏は空港の北側Aerionが44.5万m2の複合施設の設計を進めており、今年後半には建設を開始すると述べていました。

ちなみに、Aerion AS2は1機あたり1.2億ドル(約131億円)で販売される予定で、ヴァイス氏は受注は合計で100億ドルを超え「さらに需要は増加している」と述べていましたが、機体を作る段階まで企業としての体力が続かなかったようです。

Source:Florida Today