iPhone MagSafe

アメリカ心臓協会(AHA)は6月2日(現地時間)、iPhone 12シリーズのMagSafeがペースメーカーなどの心臓埋め込み型電子機器(CIED)に磁気干渉し、救命治療を妨げる可能性があるとする論文を発表しました。

MagSafeがCIEDに影響を与える可能性については、iPhone 12の発売後、早い時期から指摘されており、Apple自身もiPhoneやMagSafeアクセサリを15cm以上離すようにとの注意書きを追加していました。ただ、米国食品医薬品局(FDA)は5月に患者へのリスクは低いとする調査結果も報告しています。

AHAの論文は、この内容に相反する印象ですが、実際のところはそうでもなく、CIEDのすぐ近く、ようするに埋め込まれた部位に接触するような位置では干渉が発生するという内容です。

AHAが実施した試験では、3つの主要は心臓デバイスメーカーの機器において、臨床的に計測可能な磁気干渉が発生したとのこと。

Appleはサポート文書にて「以前の iPhone モデルと比べて医療機器への磁気干渉リスクが高まることは予測されていません」と記載しており、スマートフォンを胸ポケットに入れないなどは、ペースメーカーを利用している場合の一般的な注意事項でもあります。ただし、iPhone 6を用いたテストでは、148人の患者で磁気干渉が認められたケースはなかったともしており、MagSafeのリスクがとりわけ高いことが伺えます。

なお、AHAは今回のテストはサンプルサイズが小さく、結果を一般化できない可能性があると述べており、大規模な調査の必要性も指摘しています。

ともあれ、先にも書いた通り密着させた状態でなければ、ほとんど影響はない様子。ペースペーカーなどを利用している人は、胸ポケットには入れないなど一般的な注意事項を守っていれば、さほど気にすることはなさそうです。実際に利用していて懸念事項がある場合には、ネットで調べる前にCIEDのメーカーや専門家に相談するのがお勧めです。

Source: AHA