Revideo
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いまやAIによる画像処理技術は、昔の劣化したモノクロ写真/ 映像をまるで最新のカメラで撮影したかのように美しく磨き上げることができます。ではいま見るとどうしても陳腐に思えてしまう80年代のミュージックビデオはどうでしょう。YouTubeのRevVideoアカウントは、1987年の全米/全英No.1ヒット曲、リック・アストリーの「Never Gonna Give You Up(邦題:ギヴ・ユー・アップ)」をAI技術を用いてアップスケーリング / 60fps化してツヤツヤ・ヌルヌルの4K UHD動画に仕立て上げました。

できあがった”リックロール”ビデオは、まるで最新の機材で撮影されたかのように、童顔に似合わぬ野太い声でデビュー曲を熱唱するリック・アストリーをかつてないほど生き生きと、ウキウキ感も鮮明に描写しています。

Revideoによると、この動画はTopaz LabsのVideo Enhance AIとフレーム補間ツールflowframesを用いて、SD画質のPVを4Kリマスターしています。単純に映像を綺麗にしてフレーム補間すると、どうしても安価なビデオ機材で撮影した安っぽい映像になるイメージがあるものの、このPVの場合はもともとのプロダクションからして安っぽい感じなので、そこはお見逃しください。

あとは、いかにもアナログビデオ的なカラーを調整すれば本当に最新の映像のように見えるようになるかもしれませんが、それをやってしまうとこのPVの魅力を損ねる可能性もあり、これはこれで時代背景を考慮した映像リマスターの例として最良の方法なのかも知れません。

Never Gonna Give You UpのPVは、その絶妙なダサ加減が特に2000年代のインターネット上でパロディ的に使われ、それをきっかけとしてある意味時代を超えたヒットソングになっています。2008年にはMTVが実施したオンライン投票で投票し「Best Act Ever」賞を獲得。ネットユーザーのおふざけにアストリー自身は困惑気味だったものの、楽曲の良さやアストリー本人が世間に再認識されるなど本人にとって良い面もあった模様。

ちなみに、2009年にはニルヴァーナの「Smells Lile Teen Spirit」のPVと「Never Gonna Give You Up」をマッシュアップした動画も、(日本の場合の IKZO 的に)ネット界隈で人気を呼びましたが、その後アストリーは2016年に50歳でリリースしたアルバム『50』で全英1位を獲得して復活。2017年にはサマーソニックに参加したほか、元ニルヴァーナのデイヴ・グロール率いるFoo Fightersのステージにもゲストとして呼ばれ、Smells Like~風アレンジでNever Gonna~を熱唱して観客を沸かせていました。

Source:Revideo