Apple渾身のオーバーイヤーヘッドホン「AirPods Max」が12月18日、本国より3日遅れで発売となりました。かなり品薄のようですが、すでにお手元に届いた方もいらっしゃるようです。
AirPods Max 届いた方きらっしゃるんじゃないかしら? 思った以上にコンパクト、持ち歩きたくなりますね🎧 pic.twitter.com/MgLLHR6zT1
— ACCN / Engadget JP (@ACCN) December 18, 2020
第一印象は「結構小さい」。ヘッドバンドそのものが伸縮する機構にしたことで、極力コンパクトに抑えることに成功したのだと思います。そして、この動きがまた非常になめらか!
アーム部分の伸縮は、驚くほどスムーズ。意図した場所でピタリと止まります。イヤーカップとの接合部分は新機構を採用しており、あらゆる方向に動きどのような頭の形状にもフィット pic.twitter.com/AksCdXnH8b
— ACCN / Engadget JP (@ACCN) December 18, 2020
イヤホン派も違和感ない装着感
素材、機構にこだわったAirPods Maxの装着感は、普段イヤホンしか使ってこなかった私でも、これなら長時間行けるなと一瞬で思わせてくれるほど、窮屈さをまったく感じませんでした。
イヤーカップに種類(サイズ違い)はないので、AirPods ProにあったiOS側の装着テストはありません(イヤーチップは複数ついていたので、選択用にあったのですね)。イヤーカップはマグネットでついおり、別売もされているので消耗した場合も簡単に交換可能です。
空間オーディオをAirPodsProと比較
AirPods MaxはAirPods Pro同様、iOS端末(Macは不可)とのペアリング時に空間オーディオを利用したサラウンドを楽しむことができます。
イヤホンでの体験とどのくらいの違いがあるでしょうか。以下、私の超個人的な感想に過ぎませんので、あくまでご参考まで。なお、AirPods Maxの音質についてはオーディオ評論家でもあるITジャーナリスト 本田雅一さんの記事にてたいへん詳しく触れてますので、そちらを是非ご覧いただけましたらと思います。
空間オーディオは、対応した音楽・映像作品を視聴する際にサラウンド効果をもたらすものです。具体的には5.1ch、7.1ch、Dolby Atmosの規格と互換性があります。
トム・ハンクス主演「グレイハウンド」という映画の冒頭、1分45分辺りからタイトルが出るまでの海上シーン。空間オーディオ対応のAirPodsで鑑賞すると、さまざまな音の要素が交じり合うことなくいろんな方向から聴こえてくるのを確認できます。
AirPods Maxが採用するダイナミックドライバは40ミリ口径で、床置きのスピーカーに使われるデキュアルネオジムリング磁石が使われています。そのため、低音域が余裕をもって伝わってくる印象です。このサラウンドの迫力はシアター級といっても過言ではないでしょう。
デバイスに従う設定の場合、デバイスを左右どちらかに遠ざけてみると、そちらの方向から聴こえるので効果がすぐ確認できます。音楽メインの場合、オフにしてもいいかもしれません。
有線接続は純正ケーブルで
AirPods Maxはワイヤレス用途ですが、有線接続も行なえます。これには別売のLightning to 3.5㎜ジャックが必要となります。デジタルからアナログへの変換が必要なため、同じ形状でも市販のものは使えないので注意が必要です。
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有線接続でWindowsでも使えました。ただし、マイクは使えません。空間オーディオやMax側からの操作も制限されますが、ノイズキャンセルは生きています。
Apple製品以外との有線接続時もノイズキャンセルのオン・オフ、クラウンによるボリューム調整は常に生きているようです。
音楽プレーヤーや航空機のオーディオなど、イヤホンジャックが刺さるあらゆる機器で、AirPods Maxのノイズキャンセリングを活用した極上のサウンドを楽しむことができそうです。