SmartCase
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アップル初のオーバーイヤーヘッドホンAirPods Maxは日本では本日発売ですが、担当したデザインチームが日本のメディアに語った開発ストーリーが公開されています。

日本のカルチャー雑誌『カーサ ブルータス(Casa BRUTUS)』は、アップルのインダストリアルデザイン部門でハードウェアを率いるEvans Hankey(エヴァンス・ハンキー)氏、長年同社でデザインを担当するEugune Whang(ユージン・ワン)氏、製品担当マーケティングのBob Borchers(ボブ・ボーチャーズ)氏の3人にAirPods Maxの開発プロセスをインタビューしています。聞き手はアップル製品エヴァンジェリストとしておなじみの林信行氏です。

今回のインタビューでは、これまで噂されていた未確認情報が次々と裏付けされている感があります。まずハンキー氏いわく、AirPods Maxの開発には長い年月が費やされ、その過程では数百種類もの試作品が作られたとのこと。先日も元アップル所属デザイナーが「開発には最低でも4年掛かった」と示唆するツイート(おそらくNDA違反のため削除済み)をしていました。

またハンキー氏は、ソニーやBOSEのような競合他社製品の一部に採用されたタッチコントロールを、AirPods Maxでも試作段階で試していたことを認めています。しかし何であれイヤーカップに余計な機構を取り付けるのは音質の低下に繋がると判断され、不採用になったとのことです。

代わりに採用されたのはデジタルクラウンでしたが「イヤーカップを手で覆った時、自然に指が導かれるスイートスポット」に配置したと語られています。こうした開発事情は大手メディアBloombergもたびたび伝えており、同誌のMark Gurman記者は失望したかのようなツイートをしていました

興味深いのは、多くのレビュアーや顧客がデザインに違和感を覚えている持ち歩きケース「スマートケース」への言及でしょう。ケース設計を監督したワン氏は「ほとんどのヘッドホンには大きくて、取り扱いに困るケースが付属しています」として、収納効率のいいケースを作ろうとした意図を説明。そしてヘッドバンドを露出させたままの状態を「そもそも丈夫につくっているから覆う必要はないだろう」との判断を話しています。

ちなみにAirPods Maxが発表された直後、「胸にブラジャーを付けたマネキン」などのコラージュ画像やアイマスクに似ているとの感想が相次いでおり、Twitterが大喜利状態となっていたことを米CNETも記事化していました。

それほどの知性と労力が注ぎ込まれたAirPods Maxは、記事執筆時点のオンラインストアでは最速で2月11日配送となっています。少しでも早く品薄が解消し、多くのユーザーが楽しめる日が来るよう期待したいところです。

Source:Casa BRUTUS

Via:Macお宝鑑定団Blog