アップル純正のワイヤレス充電マットAirPowerは一度は発売中止となりましたが、その後に社内で開発プロジェクトが再開されたとの観測が報じられていました。
その続報として、欠陥を克服して実際に稼働している可能性を示す写真が公開されています。
最近アップル未発表製品のリークでお馴染みのJon Prosser氏は、4月に新型コロナ禍のため在宅勤務しているエンジニアからの情報として、コード名「C68」プロトタイプの写真を共有していました。その際、最初のAirPowerはApple Watchの過熱や発火が原因で発売中止となったと語った経緯があります。
そして新たに同氏が公開した写真は、まさに「Apple WatchとAirPodsワイヤレス充電ケースを同時に充電」しているもの。すなわち熱問題が克服された可能性を示すものです。
Well, you guys wanted a better picture of “C68”... 😏
— Jon Prosser (@jon_prosser) June 18, 2020
Remember how I said that the main problem was that current prototypes didn’t support Apple Watch?
Yeah.
Well.
They got the Watch working... 👀 pic.twitter.com/LvBeNAAtt3
もともとAirPowerは2017年のiPhone発表イベントにて予告されたものですが、約1年半後に正式に発売中止を発表。アップル幹部のダン・リッキオ氏は「我々の高い要求水準を満たすことはできなかった」と述べるに留まり、具体的な理由には言及しませんでした。
その理由の1つが熱問題であるとの観測は、アップルのインサイダー情報に詳しいSonny Dickson氏も述べていたことです。これにつきProsse氏は、熱を動的に管理できるA11チップ(iPhone Xに搭載されたSoC)を搭載することで過熱に対処したと主張。そしてテストが上手く行けば2020年第4四半期~2021年第1四半期に発売され、価格は250ドル(約2万7000円)になるかもしれないとの見通しを語っていました。
Here’s my concept of “C68”
— Jon Prosser (@jon_prosser) April 13, 2020
Apple’s most current internal prototype.
- Fewer coils, with less overlap
- A11 chip inside to manage heat
- Lightning cable on right side
(Though I’d expect that to change on the retail models)
If they pull it off — expected Q4 2020 / Q1 2021
~ $250 pic.twitter.com/sjViqjn0As
有名アナリストMing-Chi Kuo氏も、アップルは「小型ワイヤレス充電マット」を準備中と述べていました。発売時期は2020年前半としつつ、新型コロナ禍により後半に遅延もあり得るとしていたため、Prosser氏のリークした製品と一致している可能性もあります。
ワイヤレス充電マットとしては2万円台後半は高価な感はありますが、当初のコンセプト通り「iPhoneとApple WatchとAirPods充電ケースを同時充電」が叶えられるなら、その価値を認めるユーザーも少なくないはず。また開発中止とならないよう、続報を待ちたいところです。
Source:Jon Prosser(Twitter)
Via:MacRumors