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アップルの忘れ物トラッカーAirTagを入れた封筒を郵送し、英国を縦断して運ばれる様子をリアルタイムに追跡できたユーザーの報告が公開されています。

英国のストラットフォード・アポン・エイボンという小さな街に住むカーク・マケルハーン氏は、カードにAirTagを貼り付けて封筒に入れて送ったとのこと。宛先はロンドン近郊の友人であり、かなりの距離があります。

カーク氏はiPhoneの「探す」アプリを使い、それとMacのカスタムスクリプトを組み合わせて「2分に1分ごとにスクリーンショットを撮影する」ことでAirTagの動きを記録したと述べています。実際の挙動はブログ記事内の動画で見ることができます。

さて送り出されたAirTagは、配送施設や 「高度に自動化された郵便理センター」などを通過するさまを確認できたとのこと。注目すべきは、その位置データがリアルタイムかつピンポイントに把握できたことでしょう。

AirTagにはBluetoothやUWB(超広帯域無線)のU1チップが内蔵されているものの、GPSは備えておらず、自力では位置情報を検出できません。アップルいわくiOS 14.5以降の10億台ものiPhoneが探し出す手がかりとなるそうですが、実際に郵便処理センターなど移動した場所が刻々と分かったのは、少なくともそこの1人(おそらく多くの人々)がiPhoneを持っていたというわけです。

またカーク氏はAirTagの精度のみならず、弱点も指摘しています。具体的にはアップルは望まぬ追跡を防ぐ方法として、未知の(本人のApple IDと紐付けられていない)AirTagが一定時間のあいだ追跡している場合は「AirTag があなたの近くで見つかりました」と警告されると謳っていることについてです。

この警告が発信されるまでにどの程度の時間を要するかは不明ですが、カーク氏によればかなり長い時間のようです。AirTag入り封筒を受け取った友人は、3日間経ってもiPhoneから警告されなかったとのこと。封筒をテーブルの上に置いた友人はAirTagの通知を期待していたものの一向になかったと述べており、「身につけながら一定時間、移動している」ことが条件とも推測されます。

その一方で、「持ち主から3日間離れると音が鳴る」方は動作し、音が聞こえたそうです。逆にいえば、悪意ある人がターゲットのバッグにAirTagを忍び込ませ、その本人がバッグを置いたまま他の部屋に移動したり外出すれば、3日間は気づかれない可能性もあるわけです。

今回の体験レポートは「AirTagがiPhoneユーザーが近くにいる限り、正確に追跡できる」ことが主な内容ですが、むしろストーカー対策が十分ではないとの指摘を補強するものかもしれません。

Source:Intego

via:MacRumors