Area-51m R2

デル株式会社が、エイリアンウェアブランドの最上位ノートPCとなる、17.3インチ画面モデル『ALIENWARE Area-51m R2』の日本版を発売(受注開始)しました。

同シリーズは、デスクトップ版のCPUとノート用として非常に強力なGPU、そしてそれを安定稼働できる高性能冷却機構を搭載することで、他のゲーム用ノートPCに比べても高い性能を発揮するという位置づけ。今世代は「R2」の文字から連想できるように、第2世代となります。

Area-51m R2
▲画面が17.3インチということもあって、本体は相応に大きめ。ですが内部パーツの強力さを考えると、むしろコンパクトにまとめたとも呼べます

反面、本体は大柄で重めとなり(本体サイズは約402.6×319.14×44mm、重量は最大の構成で約4.7kg)、さらにACアダプタは驚愕のデュアル構成(240W+330W。もちろん双方とも付属します)となりますが、それ相応の性能を画面ごと持ち運べるというのが美点です。

価格に関しては、ヘビーゲーマーに支持される同ブランドの最上位モデルだけあり、最廉価構成でも堂々の30万円超え、31万9980円(税別、配送料込)から。ただし、6月29日(月)までは15%オフクーポンが使える状態となっており、27万1983円(同)となります。

Area-51m R2
▲最廉価モデルでのセール割引き後価格。ともすればライバル機種の最上位構成に近い価格帯ですが、それだけの性能はしっかり有します

なお、価格が価格だけに最廉価モデルといっても装備は充実。具体的には、液晶パネルがフルHD解像度(1920×1080)、リフレッシュレート144Hz対応、公称応答速度9msの仕様。

CPUがインテルの『Core i7-10700』(TDP65W、8コア16スレッド、基本クロック2.9GHz、ターボ時最高4.8GHz)、GPUにはNVIDIA製『GeForce RTX 2070 SUPER』(ビデオメモリは8GB GDDR6)、RAM 8GB、ストレージには256GB SSD(NVMe-PCIe、 M.2形状)。

そしてTobii製の視線入力デバイスも内蔵……といったように、並のゲーム用ノートPCであれば最上位となる構成です(RAMとSSDは少なめですが)。


Area-51m R2
▲背面側の左右は大面積の冷却穴が。こうしたレイアウトもポイントです

さて、初代モデルと比べた強化ポイントは、最新仕様の高リフレッシュレート液晶パネルが搭載可能となった点や、CPUが第10世代(Core i)となった点、冷却機構がさらに強化された点など。

合わせてこれらの強化に応じ、選択可能な主要パーツの最上位はノートPCの範疇を超えるものとなっているのがポイントです。

とくに液晶に関しては、並みの単体ディスプレイを超える300Hzのリフレッシュレートに対応するフルHDパネルや、4K解像度の広色域(Adobe RGB 100%)パネル(60Hz、25ms)の搭載が可能です。

そしてCPUも、最上位はTDP(消費電力と発熱の目安)が125W(!!)で、10コア20スレッド対応の『Core i9-10900K』を選択可能。最廉価でも上述のi7-10700となります。

GPUも最上位では、ノートPCではまだ採用例が少ないNVIDIAの『GeForce RTX 2080 SUPER』を選択可能。

またGPUを担当する電源部も高負荷時の大電力に耐える設計となっており、とくにRTX 2080 SUPERボードでは、ゲーム用ノートとしては非常に贅沢な設計の12フェイズのVRM(電圧レギュレーターモジュール)を実装。デル側は「業界最高レベル」とアピールします。

さらにRAMは32GB/DDR4-3200MHz相当(XMPによる設定)までが選択可能で、仕様上では最大64GBまでをカバー。

ストレージに至っては、2TB版SSD×2枚のRAID 0による4TB構成や、4枚のM.2 SSDによる“クアッドストレージ”(起動用、データ用とともに1TB SSD×2枚で合計4TB)といった構成も選択が可能です。

なお、CPUとGPU、RAMとSSDは交換が可能な設計。CPUはデスクトップ用のLGA1200版を、GPUは専用モジュールでの交換をサポート。RAMはSO-DIMMで、SSDはPCIe接続のM.2スロットを備えます。


Area-51m R2
冷却機構はデュアルファンをベースにした設計。熱を伝えるベイパーチャンバーも非常に強力で、125W TDPのCPUと高速GPUの動作にも耐える能力を支えます

さらに性能面では、CPUやGPUは専用ユーティリティ『Alienware Command Center』経由でのオーバークロック動作にも対応。オーバークロック対応というまでは初代機から継承する特徴ですが、冷却機構の強化により、アプリ側の“重さ”に合わせたクロック設定が可能となるのが特徴です。

その冷却に関しては、大型のファン2基と、それを冷却効率的に有利な位置で取り囲むヒートシンク、そしてそれらの熱を伝えるベイパーチャンバーなどがポイント。

さらに上位GPU(RTX 2070 SUPERと2080 SUPER)を搭載した構成では、冷却ファンが上位のモデルに。このファンは初代機よりも10%大きいファンブレードを搭載することで、風量を効率的にアップしています。

Area-51m R2
▲背面中央付近には、Alienware Graphics Amplifier専用端子も搭載。さらなるGPU性能が必要になった場合は、外付けGPUボックス経由でのアップグレードも可能です

そしてもしGPU性能が足りない場合は、外付けGPUボックス『Alienware Graphics Amplifier』経由での、ビデオカード(グラフィックスボード)増設にも対応。~AmplifierはAlienware共通の専用端子にての接続となります。

キーボードは、Alienwareの上位モデルが搭載する『AlienFX』のテンキー搭載版。ライバル機で採用例が増えつつあるメカニカルキーでこそないものの、キーストロークが1.7mmと深く、Nキーロールオーバー(全キー同時押し)にも対応します。またバックライトも、もちろんフルカラーでキーごとの色設定が可能という、イマドキの仕様です。

隠れた特徴としては、ヘビーゲーマーにはまだまだ重要な有線LAN端子が、2.5G対応となっている点が挙げられます。さらにWi-FiとBluetoothも、デルの上位モデルではおなじみの、Killerブランド『AX1650』を搭載します。

Area-51m R2
▲左側面にはThunderbolt 3(TB3)端子も搭載。本体側の端子が豊富なため優先度は低めですが、TB3用ドックなども使えます

拡張端子は、上述のAmplifier専用端子と有線LAN(RJ-45)に加え、Thunderbolt 3やUSB Type-A×3(10Gbps)、そして3.5mmオーディオ入出力を搭載。

さらに映像出力としては、フルサイズHDMI 2.0にミニDisplayPort(NVIDIA G-SYNCサポート)を搭載。もちろんThunderbolt 3も使えるため、本体のみで3台の外部ディスプレイを接続可能です。

加えて、フルサイズのSDカードスロットも搭載。高速なUHS-IIタイプ(HD312仕様)に対応します。

最廉価モデルの主な仕様は、

  • 本体サイズ……約402.6×319.14×44mm(幅×奥行×厚さ)

  • 本体重量……約4.7kg

  • ディスプレイ……17.3インチ/16:9、1920×1080、リフレッシュレート144Hz、応答速度9ms(最大輝度300nit、色域はNTSC72%カバー)

  • 視線入力……Tobii Eyetracking テクノロジー

  • CPU……インテル製Core i7-10700 (TDP65W、8コア16スレッド、基本クロック2.9GHz、ターボ時最高4.8GHz)

  • GPU……NVIDIA GeForce RTX 2070 SUPER(8GB/GDDR6)

  • RAM……8GB/DDR4-2933(SO-DIMM×2基)

  • ストレージ......256GB SSD(NVMe/PCI Express 3.0 x4、本体側はM.2 2280スロット×4基)

  • バッテリー容量......90Wh

  • USB端子......Thunderbolt 3兼USB Type-C×1、USB Type-A(10Gbps)×3

  • 映像端子……HDMI 2.0(フルサイズ)、ミニDisplayPort

  • 拡張端子......Graphics Amplifier専用端子、2.5Gbps有線LAN(RJ-45)、フルサイズSDカードスロット、3.5mmヘッドセットジャック(入力、出力)

  • Wi-Fi......Wi-Fi 6(Killer Wi-Fi 6 AX1650、2x2ストリーム)

  • 生体認証機能......なし

  • 標準搭載OS......Windows 10 Home 64bit版

  • ACアダプタ……専用端子、2台使用(240W+330W)

といったところ。

なお本体カラーは、シルバーホワイト系の『ルナライト』と、ダークグレー系の『ダークサイド オブ ザ ムーン』の2色。ただしダーク~は搭載する液晶パネルがフルHD解像度に制限されます。


Area-51m R2
▲デザイン系統は初代と同じく「レジェンド デザイン」に則ったもの。ゲーミングPC的なライティングなどは継承しつつも、以前のモデルのような派手さ第一ではない佇まいです

このようにArea-51m R2は、ゲーミングPCブランドの中でも、とくにゲーマーに厚い支持を受けるALIENWAREの、そしてその高級モデルならではと呼べる贅沢な作りが魅力。とくに今世代で新しく搭載された300Hz液晶パネルなどは、動作が軽めのFPSをプレイする競技ゲーマーにとっては、GPU側も強力なだけに頼もしい装備となるはず。

ゲーム用ノートPCとしても重量級で高価ではありますが、強力な基本パーツとそれを支える冷却機構を考えると、重量に関してはむしろ軽いのでは、と思われるほどです。今世代も、ゲームのみならず、強力なPCパワーが必要となる用途に向けたノートPCとして、唯一無二の存在と呼べるモデルです。

Source:デル 製品購入ページ