James Trew / Engadget
James Trew / Engadget

AmazonとGoProが、GoPro用アクセサリーの偽造品をAmazonで販売したとして中国の2つの団体と個人7人に対して米国で共同訴訟を起こしました。偽造品の販売はAmazonのポリシーに違反しており、GoProの商標を侵害して法に反したとのこと。より具体的に説明すれば、被告らはGoProの登録商法を無断使用し、正規品と偽って販売していたということです。

偽造されていたのは水中でカメラを落とす心配をなくすための”浮き”付きハンドグリップ「The Handler」や「3-Way」グリップ、エクステンションアーム、三脚マウントなどGoPro用のアクセサリー類で、一見、外観は本物と変わりないものの、よく見ると色など本物とは微妙な違いがあるものでした。

「偽造者がAmazonで販売しようとすると、GoProのような企業の知的財産権を侵害するだけでなく、消費者を欺き、本物の商品を購入できる場所としてのAmazonの評判を落とす」とAmazon側は述べています。

Amazonは詐欺、偽造、不正使用からストアを積極的に保護し、ツールを使用して販売者の身元を確認し、商品の出品が本物であることを保証しており、アマゾンで販売されている全商品のうち、消費者から偽造品のクレームを受けたのは0.01%未満だと主張しています。

2020年には偽造品業者を特定し裁判や法執行機関と連携して法的責任を負わせるためのCounterfeit Crimes Unit(偽造品犯罪対策ユニット)を設置、SNSなどを利用して偽造品を販売する個人への訴訟をはじめ、アパレルのHanesBrands、高級ブランドValentinoやFerragamo、クーラーメーカーのYETIなどと共に偽造品販売業者に対する訴訟を次々と起こしています。

Amazonでの偽造品に訴訟を起こしたケースはこれが初めてというわけではなく、2020年にはアップルが「Fulfilled by Amazon(Amazonから出荷)」と記されたLightningケーブルや充電器の約90%が偽物だったと申し立てを行っています。Amazonの規模では、たとえ偽造品のクレームが0.01%未満だったとしても、その販売数は相当な数にのぼると考えられ、さらに偽造品と気づかない人や泣き寝入りした人の割合も考慮すれば、その被害額は途轍もないものになっている可能性もあります。

GoProといえば、あらゆる活動的なシーンの撮影に用いられるシンプルかつ頑丈な小型カメラで、そのジャンルの代名詞とも言えるメーカーです。GoProに関してわざわざメーカーとAmazonが共同訴訟を起こしたのは、それだけ緊急性の高い問題だったからと言えそうです。

最近はわれわれが利用する日本向けのアマゾンでも、明らかに人気商品を模倣したような商品やアニメなど著作物に関する許可を正規に取得しているのか疑わしい品物が非常に多く見受けられるようになりました。なかにはやはり中国業者が非正規品を偽って販売している事例もある模様ですが、アマゾン側の対応はお粗末なもののようです。われわれ購入する側にも、レビューや星の数を鵜呑みにせず、出品者までよく確認して、本物かどうかを見極めてからポチる慎重さが必要かもしれません。

Source:Businesswire