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Peter Macdiarmid/Getty Images

米Amazon Game Studiosは、2年前に発表していた『ロード・オブ・ザ・リング』をテーマとしたMMO(大規模多人数型オンラインRPG)の開発を中止したことを明らかにしました。

本作は、小説『指輪物語』の中つ国を舞台とした基本無料のオンラインRPGとして2019年に発表されたもの。当時はAmazon Game Studiosと中国のLeyou Technologiesが共同開発し、『EverQuest』や『Destiny』、『World of Warcraft』といった名だたるMMOを手がけたベテランチームも参加すると報じられていました。

Amazonの広報担当は「現時点では、このタイトル開発を進める条件を確保できませんでした」と述べるに留まり、詳細な事情はぼやかしています。が、Bloombergの匿名情報筋によると、昨年12月に中国大手のテンセントがLeyou Technologiesを買収したことで、Amazonとテンセント間で契約交渉が行われ、最終的には(話がまとまらず)開発中止に至ったと述べられています。

今回の開発中止は、2014年に立ち上げて以来、独自のヒット作に恵まれていないAmazon Game Studiosにとっては芳しくないニュースを加えるものです。同社は『Breakaway』『Crucible』を発表しながらもキャンセルしたほか、もうう1つのMMO「New World」も何度も発売延期を繰り返していますが、背景には社内文化とゲーム開発のミスマッチがあるとの報道もありました

ちなみにAmazonプライムビデオはTVドラマ版「ロード・オブ・ザ・リング」を制作中ですが、開発中止となったMMOとは関連がなく、制作も別々に行われると表明されています。そちらを楽しみに待ちつつ、Amazonのゲーム部門が何か1つでも独自のヒット作を送り出せるよう祈りたいところです。

 

Source:Bloomberg