Amazon Music spatial audio on a smartphone
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Amazon Musicの空間オーディオ楽曲が、特別なヘッドホンなしでも聴けるようになりました。

特に空間オーディオ対応や仮想サラウンド機能を備えない通常のステレオヘッドホンやイヤホンでも、Dolby Atmos や 360 Reality Audio など空間オーディオ対応にマスタリングした楽曲が広がりを持って聴けるようになります。

Amazon Music Spatial Audio
Engadget / Amazon

空間オーディオが聴けるのは、Amazon Music Unlimitedの各プラン加入者(個人プランでは月980円、プライム会員なら780円)。Unlimitedでは以前は追加料金が必要だったHD / Ultra HD のロスレス・ハイレゾ楽曲も聴けるようになっています。

対応デバイスは iOS / Androidスマートフォンと一般的なステレオヘッドホン・イヤホン。加えて、Echo Studio など Alexa Cast と空間オーディオに対応したスピーカーやサウンドバー等でも聴けます。

ソニー SRS-RA5000など360 Reality AudioとAlexa Cast対応スピーカーやホームシアターシステムのほか、年内には Sonos Arc や Beam といったサウンドバーで Dolby Atmos楽曲が再生できるようになる予定。

スマートフォンのAmazon Musicアプリでは楽曲ごとに Dolby Atmos や 360 Reality Audio のバッジが表示され、タップすると空間オーディオとステレオを切り替えて違いを試せます。

空間オーディオ楽曲数は提供開始から20倍以上。独占配信も

Amazon Music では2019年より空間オーディオ対応楽曲をカタログに加えていますが、Dolby Atmos や 360 Reality Audio でミックスされた楽曲数は急増しつつあり、アマゾンによれば当初より20倍以上にのぼるとのこと。

対応楽曲は「数千曲」とあるだけで具体的な数は出していませんが、アマゾンは自前のスマートスピーカー Echo Studio が空間オーディオ対応を売りにすることもあり、各ジャンルごとに対応楽曲のプレイリストを用意するなど、他社同様に空間オーディオへ注力していることが伺えます。

人気アーティストの新規リリースアルバム多数が空間オーディオに対応するほか、11月には Imagine Dragons の新譜をブルックリンのAmazon Musicオフィス屋上で収録してDolby Atmosマスタリングした Mercury - Act 1 (Amazon Music Live) を独占配信する予定。

(あまり関係ない余談。イマジン・ドラゴンズといえばグラミー賞も受賞した人気グループですが、ヒット曲「Believer」がニンテンドースイッチからGalaxy Z Fold3まで何かとCMに使われるため、名前を知らなくても曲は知っているバンドでもあります。VR剣舞ゲーム Beat Saber でも公式楽曲パックあり)

Apple MusicでもDolby Atmos楽曲提供中

なお音楽配信サービスの空間オーディオ対応といえば、AirPodsなど空間オーディオ対応が売りのヘッドホンを展開するアップルの Apple Music でも、実は普通のステレオイヤホンだけで Dolby Atmos 楽曲を聴くことができます。

(iOS / iPadOSの場合は設定 > ミュージックから「ドルビーアトモス」>「常にオン」。Androidの場合はアプリ内の詳細メニューから)

これはヘッドホンを使った空間オーディオが、左右の耳に音が届くタイミングの僅かな差や、耳と頭部による音の伝わり方の変化などをもとに音を加工する仮想サラウンド技術で実現していることから。OSやアプリ側で処理すれば、出口は普通のステレオヘッドホンでも一応は音の広がりを感じられます。

Dolby Atmos対応のスマートフォンや、ゲーム機でどのヘッドホンを使っても立体的に聴こえる(ことになっている)のと同じ理由です。では AirPods など空間オーディオ対応を売りにするヘッドホンに意味はないのかといえば、メーカーがヘッドホンの音響特性を把握していることで、仮想サラウンド処理を最適化でき、「効き」が良くなる(ことが期待できる)点は有利です。AirPodsの場合は、iOSの機能としての空間オーディオで、加速度計を使ったヘッドトラッキングに対応することも利点。

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