2020年7月30日(現地時間)、米Amazonが第2四半期(2020年4~6月期)の決算を発表しました。
同期間の売上高は、前年同期と比べて40%増の889億ドル(約9兆2800億円)。純利益は前年同期の約2倍の52億4300万ドル(約5500億円)に上り、四半期の利益としては1994年の創業以来最高を記録したとのこと。
Amazonでは、従業員の新型コロナ対策費として約40億ドル(約4200億円)を計上しており、第2四半期は営業赤字に転落すると予測されていました。しかし、感染を防ぐために外出機会が減ったことでネット通販の利用者が急増。ネット通販部門の売上額は前年比で48%も増加しました。他にも広告部門は41%、販売業者向けサービスは52%、「Amazon Web Services(AWS)」の売り上げも約29%増えています。
Amazonのブライアン・オルサブスキーCFOは、食料品の販売は前年の3倍にも達したと報告。需要が急増したことにより、倉庫もこれまでの3倍に拡大したといいます。第2四半期はストリーミングサービスの視聴時間も2倍になったとのこと。
また、Amazonはアメリカだけでなく欧州や日本といった海外事業でも営業黒字となっており、こちらもコロナ禍によって顧客支出が増加したことが、黒字の要因だとしています。
今後はホリデーシーズンを迎えるため、顧客支出はさらに増加すると見込まれています。多くの企業がコロナの影響で苦しむ中で、Amazonはこの逆境を味方にし、さらなる成長を遂げるかもしれません。
Sauce:The Verge