Analogue OS
Analogue

歴代ゲームボーイ用のROMカートリッジ2780本以上が遊べる携帯ゲーム機「Analogue Pocket」は当初は2021年5月出荷と発表しながらも、記事執筆時点では12月まで延期されています

そんなPocketにレトロゲーム用プラットフォーム「Analogue OS」が初採用され、今後のAnalogue製品にも本OSが搭載され続ける方針が発表されました。

Analogue創業者のクリス・テイバー氏いわく、このOSは「偉大なるクソッタレのアレクサンドリア図書館」を作るための取組みとのこと。すなわちゲームやゲーム機に特化したWiki、昔の8ビットゲームの開発者が集う掲示板、ROMを改造するための16進数ファイル、さらには絶版の本なども見つけられ、ゲームの歴史やバージョンのほかマニュアルやレビュー、技術文書など、レトロゲームに関する膨大な歴史的資料を統合する意図が語られています。

Analogue社内でも、各ゲームのボックスアートやスクリーンショット、パブリッシャー、その他のメタデータに関するデータベースを構築中とのこと。各ゲームに関するデータ、改訂や変更点、続編や前作、攻略ガイドや画面も閲覧でき、「ゲームのカートリッジを入れれば、それが何のゲームなのかを正確に読み取ることができます」とも語られています。

具体的には特定の地域やリビジョンで販売されたもの、大会で使われたレアなカートリッジや海賊版、プロモーション用などの種類が、カートリッジを挿すと数秒で確認できるというぐあいです。

ほかAnalogue OSはいつ何時にプレイしたかを記録したり、自分で「プレイリスト」を作って他のユーザーも共有できるとのこと(相手が本物のゲームを持っていることが前提です)。さらにコントロールのリマップ(ボタン再割り当て)やBluetoothコントローラーのサポートなど、現代の感覚でプレイしやすくする機能もあると述べられています。

またAnalogue社の製品はハードウェア自体を再現したFGAチップを使っているため再現度の高さに定評がありますが、Pocketではカートリッジ式のゲームでもセーブステート(いわゆるクイックセーブ)が使えるのが有り難いところです。

レトロゲームに関する情報は、復刻ミニゲーム機や懐かしゲーム雑誌の(一時的な)復刊、ゲーム高齢者らが集うコミュニティの存在もあって豊富にあるとはいえ、散在しているそれらを整合性のある形で1つにまとめるのは骨が折れるものです。

こうしてプラットフォームとして統合する試みが成功すれば、数十年にわたるゲームの歴史も遡りやすくなり、Wikipedia等から情報ソースが不明で信ぴょう性が怪しい「独自研究」が一掃されるのかもしれません。

Source:TechCrunsh(US)