アップルの定額制動画配信サービスApple TV+を視聴できるApple TVアプリは、LGなどサードパーティ製ハードウェア向けに提供されています。そのApple TVアプリが、新たにマイクロソフトのXboxやソニーのPlayStationシリーズ向けに準備中だと報じられています。
米Windows Centralは、Xbox Insiderベータプログラムの複数ユーザーがApple TVアプリが利用できるのを確認していると伝えています。すでにLGやサムスン製テレビで利用できるアプリと同じになる可能性が高いようですが、リモコンではなくXboxコントローラーで操作できるとのこと。ただし記事執筆時点では、まだ視聴はできないもようです。
OhSnap! #AppleTV is coming to #Xbox!!! Now I’m not as upset about them removing the second HDMI port cuz that’s all I used it for. But now we get 4k! #XboxInsiders
— Tzunami 🌊 Sapp ❎🕙 #AmbassadorBots (@Tzunami_Sapp) September 24, 2020
😩🙌🏾🍏📺+❎😎#KeepItWavy 🌊🏄🏾♂️ pic.twitter.com/hx32MhUwWp
さらに米アップル関連情報サイト9to5Macによると、アップルがソニーと協力してApple TVアプリをPlayStationシリーズに移植していると匿名情報筋から知らされたとのこと。つまり11月のXbox Series X/Sおよびプレイステーション5発売と同時に、両陣営のハードウェア向けApple TVアプリが配信される可能性があります。
きょうびネット接続機能を備えていて動画再生もこなせるゲーム専用機向けに、他社の動画配信サービスアプリが提供されることはさほど珍しくはありません。
しかし、ちょうどアップルがMSのストリーミングゲームサービスxCloudを「個別のゲームごとに(ストリーミング用クライアントの)アプリを App Storeでダウンロードさせること」などを条件として事実上ブロックしているタイミングからすると、かなり興味深いことです。どのプラットフォーム向けであれ、Apple TVアプリが提供している映画やテレビ番組ごとにプラットフォーマーの審査に提出している事例は存在していません。
とはいえ、MSがこの件を交渉材料にして、アップルに何かを求めている可能性もなくはないはず。同社がわざわざ「(ゲームクライアントを1本ずつダウンロードさせることが)ユーザーエクスペリエンスを損ねている」と反発を表明しつつ、最終的にはiOS向けxCloudを提供できると「確信」していると述べたことは、裏にそう言えるだけの根拠があるのかもしれません。
Source:Windows Central,9to5Mac