Charger

アップルが小型で軽いGaN(窒化ガリウム)充電器を開発中との噂は何度かありましたが、2021年中に量産を開始する可能性を示すサプライチェーン情報が伝えられています。

台湾の電子部品業界情報誌DigiTimesによると、アイルランドに拠点を置くNavitasセミコンダクターが2021年にアップルや他のベンダーから注文を受ける予定とのこと。それと合わせてTSMC(iPhone 12シリーズのA14 Bionicほかアップルのチップを製造する企業)がGaN-on-Siチップを供給する予定という業界情報筋の話が述べられています。

GaN-on-Si(ガン・オン・シリコン)とはGaNを用いた半導体デバイスをSi(シリコン)基板上に作成する技術のこと。GaNは発熱と効率変換において利点があり、高温下での安定動作が可能なことから放熱構造を小さくできるため、小型・軽量化しやすいメリットを備えた素材。もはや最新世代のACアダプタではお馴染みとなりつつあります。

アップル自らがGaN素材のACアダプタを準備中との噂は、サードパーティのGaN充電器が次々と発売されるにつれて信ぴょう性を増しつつあります。すでにiPhoneやMac向けのアップル純正ACアダプタよりも小型で急速充電が可能な他社製品は珍しくありません。

たとえば13インチMacBook Proに付属している61Wの純正ACアダプタは重さが約194gですが、同等以上の出力を実現しながら100g台前半のGaN採用製品は約1年前に発売されています

つい最近も、有名アナリストMing-Chi Kuo氏が「アップルが2021年に2つまたは3つの新たな充電器」を発売する可能性が高いと予測を述べたばかりです。2020年秋からiPhoneには充電器が同梱されず別売となりましたが、その売上げをみすみす他社に奪われないよう、アップル内部では魅力的な新製品を投入する準備が進められているのかもしれません。

Source:DigiTimes

Via:9to5Mac