iPhone
David Imel for Engadget

アップルはiPhone等に搭載するモデムチップを独自開発しており、2023年のiPhoneに搭載すると予想されています。それに留まらず、現在はブロードコムやスカイワークスが供給しているワイヤレスチップも社内開発すべく新たなオフィスを開設したと報じられています。

米Bloomberg報道によると、アップルは米カリフォルニア州アーバインでチップを開発するため「数十人」の採用を検討しているとのことです。新たな開発拠点はブロードコムやスカイワークスがオフィスを構える場所に近く、「モデムチップやワイヤレス半導体の経験がある」スタッフを募集していると伝えられています。

さらに新オフィスで働く従業員は、ワイヤレス受信機やワイヤレス周波数集積回路などを担当するとのこと。このチームは、BluetoothとWi-Fiを接続するための半導体にも注力する予定と述べられています。

これはアップルがサテライトオフィス(本社から離れたオフィス)を広げる大規模な戦略の一環であり、エンジニアらのホットスポット(多くの人材が集まっている場所)に狙いを付け、シリコンバレーの本社で働きたくない従業員をを惹きつけるため、と説明されています。このアプローチは同時に、アップルの「より多くの部品を独自開発に置き換える」ことにも役立つというわけです。

アップルがワイヤレスチップを独自開発に置き換える動きは、かなり以前からありました。たとえばAirPodsとApple WatchのBluetoothペアリング関連パーツは独自開発品であり、近年のiPhoneや探し物トラッカーAirTagに搭載されたUWB(超広帯域)技術のU1チップもまたしかりです。

こうしたiPhone関連チップの内製化により、大きな影響を受ける企業の1つがクアルコムです。ここ数年、iPhoneのモデムチップを独占供給していた同社は2023年以降に売上が減るとの予想を明らかにしていましたが、他のパーツもアップル独自チップに替えられていけば、多くの関連企業に波紋が広がることになりそうです。

Source:Bloomberg

via:9to5Mac