FILE PHOTO: The Apple Inc logo is seen hanging at the entrance to the Apple store on 5th Avenue in Manhattan, New York, U.S., October 16, 2019. REUTERS/Mike Segar/File Photo/File Photo
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今年初めにアップルが自動運転車の製造に関してヒュンダイおよび傘下の起亜自動車と交渉を進めると噂され、正式発表もされていないのに物別れに終わった可能性が高いと報じられたのは記憶に新しいところです。

そして新たに、アップルが韓国LG電子とカナダの自動車部品メーカー、マグナ・インターナショナルが設立した合弁会社「LGマグナeパワートレイン」(暫定の仮称)と契約締結が間近との噂が伝えられています。

これは韓国メディアのKorea Timesが、事情に詳しい関係者の話として報じたもの。今回の契約では第1世代のEVにつき市場性を評価することを主眼としているため、合弁会社が任される生産量はそれほど多くないとのことです。そこで気になるのが自動車部品を製造するサプライチェーンですが、すでにLGグループ傘下にはLG Display、LG Chem、LG Energy Solution、LG Innotekなどはアップルの部品供給網に含まれているため、心配しなくてもいいと述べられています。

LGといえばスマートフォンや有機ELパネルの印象が強いものの、EV部品部門を保有しており、これまでにもGMやテスラにモーターやバッテリーなどを供給していました。昨年12月、その一部事業を分離してマグナとの合弁会社の下に置いた次第です。

先日LGはスマホを含むモバイル事業からの撤退を正式発表したばかりですが、実は今回の話と密接に関係がある様子です。投資家からは自動車部品関連事業での成果を求める声が高まっているとともに、スマホ事業を辞めたことで浮いた資金をそちらに投資でき、アップルとの契約は渡りに船というわけです。

かたやマグナについては、子会社のマグナ・シュタイヤーがメルセデス・ベンツやBMWなど他社の高級車製造を請け負っていることもあり、アップルが目を向ける可能性が高いとたびたび指摘されていました

この合意が成立すれば、2024年初頭にはプロトタイプが発表される予定とのことです。ヒュンダイと起亜はアップルの下請けになることを危惧していたとの噂もありましたが、元から自社ブランドの車を持たないLGやマグナにとっては問題とならないはず。市場性を評価するという試作車は、かつてジョニー・アイヴ氏が構想していたというハンドルがなく木と革で作ったアップルカーぐらい尖ったものを期待したいところです。

Source:The Korean Times

via:9to5Mac