アップルがモバイルネイティブな動画撮影・作成アプリ Clips を3.0にアップデートしました。
先日発売された iPhone 12|12 Pro のHDRビデオに対応したほか、9:16 / 16:9 / 4:3 / 3:4などビデオ縦横比の追加、iPad対応の強化、Appleペンシルでラベルに手書き、多数の新規UIなど、メジャーアップデートにふさわしい内容です。
2017年にリリースされた Clips は、iPhone / iPad でソーシャルメディア映えする短い動画を手軽に作れるアプリ。
素材を揃えてからゆっくり編集する従来の動画制作スタイルとは違い、Clipsで直接撮影しながらテロップや効果を付け加えたり、撮影後も簡単な操作で見栄えのする動画が作れることを重視しています。
お手軽でありつつ、撮影しながら喋ればそのまま文字起こしでテロップが加わるライブタイトル、TrueDepthカメラの奥行き認識により背景を映画の世界などに置き換えるセルフィーシーン、表情認識で自分を絵文字キャラに置き換えるミー文字・アニ文字など、高度な技術が使われていることも特徴です。
バージョン 3.0 のアップデート履歴はこちら
新機能
アップデート履歴
2020年10月28日
バージョン 3.0
• 9:16縦向き、16:9横向き、3:4縦向き、4:3横向きを含む新しいサイズでビデオを録画および作成できます
• iPadを縦向き、横向き、およびキーボードケースを付けて使用しているときにビデオを作成できます
• セルフィーシーンを任意の向きで録画でき、周りの様子をさらに録画できます
• 縦向きと横向きのすべてのビデオサイズに自動的に適応する、アップデートされたポスターを使用できます
• 新しいフルスクリーンのデザインで、キャプチャしている内容を詳しく確認できます
• 再設計されたエフェクトおよびメディアブラウザを使って、より簡単にコンテンツをブラウズしたり、ビデオに追加したりできます
• Apple Pencilを使ってラベルやポスターのテキストフィールドに書くことができます
• 14の新しいカラフルなテキストとシェイプのステッカーをソーシャルビデオに追加できます
• ビデオの長さに合わせて自動的に調整される25の新しいサウンドトラックを選択できます
• 新しい共有オプションを使って、サポートされている縦向きまたは横向きのすべてのサイズで動画を共有できます。送信する前にビデオをプレビューできます
• iPhone 12およびiPhone 12 Proの背面カメラでハイダイナミックレンジ(HDR)ビデオを録画できます
• HDRビデオを写真ライブラリから表示、編集、共有できます*
* HDRビデオを編集および共有するには、iPhone SE(第2世代)、iPhone 8 Plus、iPhone X以降、iPad mini(第5世代)、iPad(第7世代)以降、iPad Air 3以降、10.5インチiPad Pro以降が必要です
発売されたばかりの iPhone 12|12 Proならば、Clipsで直接HDRビデオを撮影可能になりました。相手もHDR対応端末ならば共有して編集できます。
ほか、対応縦横比を複数追加。この比率の動画が最終的に欲しい、という場合に機能以前で候補から外れることが減りました。
iPad でランドスケープ・ポートレート・キーボードケース接続時にも動画作成できるようになったのは、大きな画面を活かしてクリエーションアプリに強い iPad の後押しになります。Apple Pencil でラベルやポスターに書き込める機能も同様。
このほか無料で使えるサウンドトラックやステッカーなど素材の拡充、ユーザーインターフェースの改善など全般に使い勝手が向上します。
一発撮りだけでなく、伝統的な動画編集アプリのようにクリップの組み合わせやカット等もできるため、アップル製の高品質で無料というありがたいアプリです。