アップル版xCloudが準備中?クラウドゲーミング特許申請が明らかに

競合排除疑惑が強まるかも

Kiyoshi Tane
Kiyoshi Tane
2020年08月18日, 午前 11:30 in Apple
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Peter Summers via Getty Images

マイクロソフトのxCloudやGoogle Stadiaといったストリーミングゲームサービス(またはクラウドゲーミング)が、AppStoreガイドラインの制約によりiPhoneやiPadで利用できないことは先日お伝えしたとおりです

それに続き、アップルが自社でストリーミングゲームサービス開始を検討していると思しき特許を申請していることが明らかとなりました。

ストリーミングゲームサービスとは、外部のクラウドサーバーでゲームを動かし、プレイヤーの手元に動画としてストリーミングする技術です。プレイヤー側の端末に求められる性能は動画を再生できる程度であり、スマートフォンやタブレット上で表現力豊かなゲームがプレイできる仕組みとして注目を集めているもの。ただしアップルは、複数ゲームを配信する他社サービスは1本ずつ審査することが必須として、iOS/iPadOSでの公開を却下しています。

さてアップルの特許情報に詳しいPatently Appleは、同社の「5Gシステムでクラウドレンダリングゲームのためのインタラクティブサービスを可能にする」なる特許申請を発見したと報告しています。元の国際出願は2020年2月6日に行われ、今週ヨーロッパで公開されたとのことです。

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Peter Summers via Getty Images

おりしも今年のフラッグシップiPhone 12(仮)シリーズは全モデルが5G対応と予想されており、その高速・大容量通信を活用するサービスとして最適とも思えます。先日サムスンのUnpackedイベントでも5G対応のGalaxy Note20にxCloudを含む定額制ゲームサービスXbox Game Passのバンドルが発表されており、ハイテク各社とも5Gをゲームストリーミングサービスを根付かせる好機と捉えていることが伺えます。

アップルの特許文書に戻ると「ゲームはリモートサーバー上で保存、実行、レンダリングされ、ビデオ結果はコンピューティングデバイスに直接ストリーミングされる」ことや、「ユーザーのコンピューティング デバイスの機能に関係なくゲームにアクセスできる」ことは、まさに先行しているxCloudやStadiaといったストリーミングゲームサービスそのものです。

しかし特許いわく「現在の5Gシステムは、効率的かつ最適な方法でクラウドレンダリングゲーム用のインタラクティブなサービスを提供する能力を欠いています」とのこと。そこでリソースを効率的かつ最適に管理するためのアクセス制御や複数のクラウドレンダリングサーバー間での負荷分散メカニズムの可能性につき説明されているかっこうです。

xCloudやStadiaがAppStoreガイドラインに阻まれて公開できないと判明したさいも、アップルの定額制ゲームサービスApple Arcadeと競合するため排除を意図していると憶測する声もありました。Apple Arcadeはあくまで「定額料金の中で複数ゲームが遊べる」点が上記の2つと共通しているだけで、配信システムは従来アプリと同じ「ローカルにダウンロードして端末内で実行」に留まっています。が、もしもアップル自らがゲームストリーミングサービスを準備しているならば、競合排除の疑惑はいっそう強まりかねません。

アップルのようなハイテク大手は毎週のように特許を出願および取得しており、最終的に製品化するとは限りません。今回の特許申請も社内で研究している可能性を示すに過ぎませんが、今後の展開を見守りたいところです。

Source:Patently Apple

 

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